【WS】王子小劇場ディレクターズワークショップ 総括(のかわりになるもの) | 演劇とか それを取り巻く人たちとか

演劇とか それを取り巻く人たちとか

ほぼ個人的な観劇日記に。
イベント運営+素人の視点で観ている事が多いです。
本番以外の前後も大事!

★ツイッター使い始めてみました。
@mamomya

さて大分時間が経ちましたが。
どころか年が変わっていますが!
総括の変わりに自分が毎日提出していたレポート(と言っても基本、観劇アンケートの様に好き勝手書いているだけですが)の公開と最後に自分が話せた事。
※自分的にはブログに書いている事とは違うのはミソ。

結構不遜な事を書いているし、現状で既にここは勘違いしていたな、とかあって正直恥ずかしい内容ではありますが。
自分の書いたもの、発言した事に責任が取れる様にならなくっちゃ、という自戒を込めまして!

あとNICE STALKERイトウシンタロウさんの話した事、というのを勝手に文字に起こしてみましたヽ('ー`)ノ
どちらかと言うと、これを世に出したかったんです(笑)
大分好きだな、自分。!

※過去記事はこちら。
【WS】王子小劇場ディレクターズワークショップ 0日目
【WS】王子小劇場ディレクターズワークショップ 1日目
【WS】王子小劇場ディレクターズワークショップ 2日目
【WS】王子小劇場ディレクターズワークショップ 3日目
【WS】王子小劇場ディレクターズワークショップ 4日目


先ずは提出レポートを4日続けて。

12.24
お疲れ様です。とりあえず観客代表のつもりで来ています。
なので、各チームに質問があるとしたら観客を想定しているか、想定しているとしたらどう考えているのかを聞きたいです。客席数とか、それこそ、舞台の組み方とか?

演出家というのは話せる人、という認識でいました。
事実、その色は強いのでしょうが、自分の想いを伝えられる人、なのかなと。
きちんとそれがあれば、なめらかに話せる必要はない?
場合によっては全く話さない演出家も有りなのか?と。

プレゼンで話していなかったけれど、心の中に思いはあるもの、
思いもよらない事に対してのリアクションであるのか、その違い面白いと思った。
また、人によって準備のしかたが違うのが印象的です。

できれば、各参加者の正式な名前(芸名)がわかると嬉しいです。
どんな芝居、団体に参加しているのか知りたいのがあります。名前が分かれば調べられるので。

質疑応答、自分の立場によって質問の方向が違うのも面白かった。

観客代表としては、楽しもうと思っています。
ワザと、ではなく、笑える時は大いに笑う、それは意識したいと考えています。

いいのでしょうけれど、楽屋チームのとこが入りにくいかも、と思いました。
会場全体を使ったザッピングモノの」芝居の様でとても興味深いです。


12.25
休憩のボード、どちらかというと見学者にとってありがたいです。
これも見学者のわがまま、首下げパス、色分けとか立場がもっと分かりやすいとありがたい気がします。
結局、分かるとは思いますが。

・平倉さんチーム
チラとお伝えしましたが、プレゼンで感じたキャサリンはもっと明るいイメージがあります。
少女マンガばりなものになるかもしれないと思っていたのですが、そうではないという認識で良いのでしょうか?
そんなにイメージ違わないとおっしゃっていたので。

・忍翔さんチーム
ランダムに設定を引いて、というやり方を見せた意図をストレートにお聞きしたいです。
例えば、必ずしも通す必要がない場面で、これを見せたいのであれば短く切って設定による違いを見せても良かったのかなと。
単に自分はそう観たかったというだけではあります。
またこのやり方だから後半動きがついていないのかなと思ったのですが、距離は制限していたとのこと、あくまで今日の段階では動かさない様に見えてしまったかな、と感じました。

・谷さんチーム
昇り降りしていましたが、どういうルールでそれをやっていたか気になりました。
セリフごとに、ではなかったと思うので。
最終日にどう観せるつもりなのか気になっています。
同じ場所を使うのか、そうすると客が観やすいとは言いがたい為。

・鈴木さんチーム
一番オーソドックスに現状は進行しているイメージです。
肉付けは完全にこれからだと思うので、明日以降が楽しみです。

・越さんチーム
同じ台本で笑いが起こるのは、客としては単純に面白かったです。
ただ、越えにならない様なブレスや特に後半は台本にないセリフが入っていて、これは完全にレギュレーション的にはNGな気がするのでどうするのか気になっています。
運営としても最終日にそういうことが発生した場合、どういう対応をとるのかは気になります。

・黒澤さんチーム
感じたのが、役者のクオリティが最低基準に達していない為、出来る事をしている、ぶっちゃけそういうことでいいのでしょうか。
能力が分からない者と組んでいると考えた時、その部分は主題ではないのか、あるのか、例えば黒澤チーム以外で同じ様なことを言ってもいいのかな、なんて。


「答えはみんな、この眼の中にあるのに」
この課題の中で一番異質なセリフと感じています。
それがほぼ冒頭にある為、浮いて聞こえるチームが多かった様に感じます。

個人的には押してもとことんまで話す事は望むところではあります。


芝居作りの時間の中で、
・平倉さんチーム
見学で来ていたNICE STALKERのイトウシンタロウさん、偵察に来ていた黒澤さんをいきなり巻き込んで、好きなものを相手に理解させる様に戦ってください。
とやったはかなり印象的でした。
「変わった女の子VSカレー」

・越さんチーム
型破り!に目が行きますが、何かやる度に深呼吸して、させていたのが印象的です。


12.26
チーム分けはされていますが、偶然、他チームと交わる瞬間が好きです。
※忍翔さんちーm区のやっている事にたまたま休憩中の越さんが参加するとかあった。
ことさら無理に作る必要はありませんがそういった瞬間が多いと良い気がします。
3日目のこのタイミングだと難しいですが、黒澤さんチームの偵察は良い事だった様に思います。

戯曲解釈についてもっと掘り下げるべきものなのか。
それが必須なのか、そうでないのか、必須なのであれば分かりにくかったと思います。
要するに参加者全体でその部分は認識にバラつきがあった様に感じています。
また品質と考えた時、演出家は折り込むべき負荷なのだと思いますが、役者の品質も無関係ではないと。
多分、役者ができないから思い描いていたプランにならないということが起こっているのかなと。
※と思ったら今回の役者は良い役者が集まっていると演出家の皆さんが話しているのが聞こえてきます。なるほど。
あえてそのまま続けてしまうと、この人数が集まった時には悪くない、なのかなと。
4日間とはいえ、この長さのシーンでこうとすると戯曲一本をやった時に厳しそうな。。
というのを感じちゃってたりします。
主旨の部分ではないのでしょうけれど、そこに言及せずにやらなければならない、
それが演出家の姿として正しい、という認識でいいのでしょうか、と思いました。
※ここまで書いて、あ、でも普段は言ってるのか?と、
やはりこのWSの主旨ですかね。

・鈴木チーム
多分一般客には普通にウケると思います。自分も面白く感じて。
フィードバックのではああなるほどね、高度に考えるとそうなのかと思ったので、客は気がつかない可能性が結構あるんじゃないか、とか思ったり(気がつかずに楽しんじゃう)
一点、これを一般客に向けてやるとしたらどんな空間、キャパはどうしますか、と聞きたいです。
一般客はあそこまで静かにできないはずなので何らかの戦略は必要になってくるのかなと。

・忍翔チーム
インプロが得意、土俵であるとう中で、もっと自分の中にないものに挑戦しても良かった様に感じました。
戯曲を掘り下げるというのがそういった部分だったのかもしれないな、と。
練習を見ていたからでもありますが、男優の側のかたが、イメージどおりに動いて貰えていないのではと感じています。
「相手に興味を持って」と言っていたのがとても印象深いのですが、男性が返せていないから双方一方通行に観えている気がします。

・黒澤チーム
最終日、どの状態を理想として目指しているのか、が無い様に感じました。
多分、役者の状態によっていけるところまで、という形で、その役者の状態がいまいちなのではないか、と。

・越チーム
単純に面白いです。エディの部屋というのは、何も知らずに観たら分かりにくい気が少ししました。
例えば、エディの部屋だからという事であれば、現状復帰にもっと敏感であったりとか。
シーツが乱れたままにしていたのは違和感を覚えました。
あと最後、二人が別々の方向に出ていったのが分からず?

・谷チーム
条件付けがこれも役者ができていないからなのか、全くと言っていいほどわかりませんでした。
せいぜいが、後ろ向いて飛び跳ねるくらい。何かあると聞いていて他のがわからなかったので、仕掛けがいつまでたっても発動しなかった印象。
退屈に見えたのはそのあたりのせいな気がします。
小道具たちもわからないのですが、客にわからなかったとしても説明を求められた時に単純に「これは○○のつもりなんだよ」という答えが欲しかったです。

・平倉チーム
指摘を受けていたのがほとんど「味わい」寄りの部分だと自分は思いました。
なのでブレなくていいのでは、と感じていたり。
ただ、イバラの道なのは確かにかわりなくて、でも、この道でないと恐らく芝居をやる意味がなくなるレベルの事なのだろうなと。
これは自分が平倉さんの「味わい」をかなり好きだと思うから感じる事だとは思います。

基本的にプレゼンの時に言ってるだろうという話ではありますが、方針が変わったり、実験をしている段階だったりする事もあるので、質問の有無に関わらず、「明日(最終日)にはこういう状態を目指しています」というのを必須にしてもいいんじゃないかと自分は感じました。


12.27
おつかれさまでした!
最後、話せて良かったです。長くなってしまったのは自分でびっくりですが。

フィードバックの時間的なもので演出家以外がほとんど話せなかったのは良い意味でストレスでした。
自分も話したい瞬間があったり、もっと多様なところから意見が出るのを見たかったです。
全体に向けて話す事は、少ない人数と話す事とは違った糧になるかと思うので(とやはり最後話してそう思いました!)

ヘロヘロになりながら参加できた事は本当に楽し過ぎました!
見学枠があったのはとても嬉しい。
こういう楽しさもっと外部にもれて、はまる人間がもっと多くなればいい。
視点はやはり素人なのと、運営に興味があるので職員のかたを質問責めにしたいです。
この後、チャレンジしてみますが、今日でなくて構わないので、以後も色々と機会があると嬉しいです!
時間の限りがあるので一端切りますが、多分、また変態的にブログに書くと思うのでよろしくお願い致します。



最後に各演出家のかたが総括的に話した後、見学者も話す機会をいただきました。
マジか。。!
と思いつつ。
※以下、録音したものから起こしたものです。
殆ど編集をしていませんが、まぁ。!


先ずはNICE STALKERイトウシンタロウさんのお話(勝手に)
「おつかれさまでした。
4日間、全部見学させていただきましたNICE STALKERという劇団を主宰していますイトウと申します。
よろしくお願いします。
まず感想を言う前に謝らせていただきたいのですけど、もう凄いちょこまかと動き回りまして写真を撮らせていただき、演出家の人がちょっと失言めいた面白い事を言ったらすぐにメモり、それを次々にツイッターに流すという様な事をして4日間のレポートをこう作らせていただいたんですけども。
まぁ僕、演出家として参加したかったので申し込みをしたんですけど見学になってしまい、その悔しさをひたすらぶつけていただけなんです。
その辺はご容赦いただけたらと思います。
それはもう余分な話なんですけど、やっぱり、見学で一つ一つ皆さんの稽古場を順番に見て行って1日目は1日目、2日目は2日目、3日目は3日目でそれぞれの段階でやっている事は違くて、それを全部のチーム見比べられるって言うのは思っていたよりもただの見学でなくて、もの凄く勉強になるっていう事が分かったので今回演出家で参加されたかたは凄い勉強になったなと思ったかと思うのですが、そんな事より全然全てを見比べた方がよっぽど勉強になるんで。
という負け惜しみを言わせてください。
あと、真面目な事を言うと世莉さんが1日目に言っていた様な空間演出、俳優演出、戯曲の演出、みたいなそういう様なものをやっていこうという様な方向付けをされていたかと思うのですが、僕、見ていて思ったのがもう一つディレクターズワークショップには裏メニューがあるなと思って見ていまして、やっぱり初対面でこれだけウザイ見学者がちょいちょい見に来て、でもそれは見せてあげないといけないだとか、質疑応答ではヌルイ事言ったら北川さんにどやされるみたいな、そういう凄く演出家としての威厳を保つのが大変な場だったと思うんですけどもそういう場で
どう自分の稽古場の役者や演出助手もそうですがどう掌握していくか演出家の力なんだなと言う事は薄っすら今まで思っていたんですけども実は一番大事だったりして、やっぱり経験のあるかたと経験の薄いかたで差が出ていたのはその部分で
それを最初にちゃんとやらなかったチームは苦労していたり、後半に行くにしたがって、それが悪い事ではないのですが役者さんの意見をディスカッションで取り入れていてそれで作られていくという傾向になっていたんじゃんないかなと思います。
言葉が届かなかったりするのは持っているものが足りなかったと仰っていた方もいたと思うんですけどもそれと同じ様に自分の言葉を通しやすい空気を自分から作っていくっていう様なことも
基本演出の人って役者の人よりもコミュ障というか、そういう人種だと思うんですよ、作家さんもなんですけど、やっぱりそこに甘んじていてはダメだなと思って。
世莉さんだとか、越さんなんかは良い演出の持てそうな演出の言葉を言っているなと思いましたし、谷さんも時々言っている事は、言葉の意味は分からないけれど兎に角そこに何かある事だけは分かるっていう説得力が。
役者は分かんないんだけど引き込まれるみたいな、本当にそういうことって大事なんだなって思って、僕は僕自身でこれからはったりじゃないんですけど、(ここで谷さんから「はったりじゃねーよ!」と突っ込み:笑)
深い、深い知見に基づいたはったりをセレクト(?かなりの爆笑があった為、ここだけ聞き取れず。!)していけたらと思います。
どうもありがとうございました!」


あまりにも良い事を言っていたので、黒澤さんから思わず
「この後凄い喋りづらいと思うんですけど、今の特殊なケースなんで」
と注釈が入りました(笑)

で、その後自分ですがヽ('ー`)ノ


「HNネームまもみゃと言います。
自分もブログ、ツイッターを利用して今回の事は色々書かせていただいているので、言葉足りなければそちらを見ていただいた方がとは思うのですが。
一応自分の事を言うと先日までイベントの運営会社で働いておりまして、先日までという事で辞めて、これに参加する為に辞めて来ています。
まぁ、半分くらい冗談なんですけど、半分本気で、要はずっと一観客で、演出もしないですし、役者もしない、お客さんとして劇場に来る人だったんですけど、
やっぱり芝居好き過ぎて、もうちょっと関わりたいと思ってしまって、堕ちてしまった感じなんですけど、
自分が思っているのが、どうしても特殊な世界、一般客には開かれていない世界、というのが事実だと思うんですけど、それをもっと一般客に広げて行きたい。
新規のお客さんをもっと引き込みたいと、これだけ面白い世界なんだから絶対ちゃんとやれば引き込まれるものだとは思っていて。
自分のこだわっているのは、イベントの運営会社だったので、芝居の運営という部分、劇場に行った時に、芝居じゃなくて、芝居に入る前の段階が、例えば受付が不案内であったりとかそういう部分、正直不完全であったりするので、そういったものは払拭していきたい。
王子小劇場の企画として、魅力があるなと思ったのが運営の部分で、自分の好きな運営のあるところに参加してみたいと思って、今回参加しました。
凄い前置きの長いものになってしまってなんですが。
自分が今、ブログを書いたりしている中で、観に行った芝居は意地でも必ず感想をネットに上げようと、いう思いでやっています。
その手段自体はこの先も続けていくと思うのですけど、ワークショップはじまる段階であった「味わい」と「品質」分けて考えるとかなり考えやすくなるな、と言う発見があって、それが先ず自分の一番思い浮かぶ身になった部分と考えています。
見させていただいたものについて言えば、作品を発表するのは終着地点として間違いないと思うんですけど、今回のワークショップとしてもしかしたらそれよりも比重が大きかったのはフォードバックの時間だと自分は思っていて、自分もこんなたどたどしく話していてなんですが、言語化をしていくという部分が多分非常に重要で、
これは申し訳ないんですけど、質問の仕方とかを職員のかたと今回参加された皆さんと比べた時に、聞き方が単純にカッコいいと思えたのが職員の方々の質問だったりで、様は明確にぽんとこの部分と言えていたのが凄いあったと思いました。
多分、その差があるのが、その差を埋める事によって作品のクオリティが今以上に上がるんじゃないかなと、生意気ながら思いました。
正直な話、お客として来た身としては本当に凄い面白かったです。
ただ、その上がきっとあるんだなと言う事を思いました」


今回のワークショップに参加出来た事によって、自分自身も色々考えました。
「芝居にもうちょっと関わっていきたい」この思いはやはりありつつ、ではどう関わっていくのか。
自分の中で情報発信の部分はかなり重要で、改めてああ、こういうことやっていきたいんだな。。
ということをやらせていただいた、気はしています。
そうすると今までやってきている事とそうは変わりはないのですけどね。
踏み込むか留まるかの選択。
踏み込むにしても踏み込み方を気をつけないとなー。
ちょっと纏まらないのでこれは後で勝手に自分でヽ('ー`)ノ


参加出来た事、本当に良かった。
仕事を辞めなかったら参加出来ていないので、やっぱりかなりの本気で思って(爆)
これだけで後悔が無いと言える経験が出来たと感じています。
ありがとうござましたー!



ところで、更に最後にあった北川さんによる王子小劇場の番宣の時間もかなり面白かったです(笑)