2022年の村上宗隆を振り返る~神様になった日~ | まぶたはともだち

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最近はプロ野球もお熱です。

※この記事は特に全編を通じてイキり倒してます。ご注意下さい。

 

今年は3年ぶりに神宮球場に行きました。しかも3回も。


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(出不精なので3回は行った方です)

 

6月17日の広島戦は7対2で勝利。

 

 

ピッチャーのサイスニードがサインを見間違えて送りバントのはずがバスターエンドランを決めるという、何をやってもうまくいく当時のチーム状況を象徴したような展開でした。

 

9月3日の中日戦は1対5で敗北。

まったく見せ場すらなかったものの、村上が3安打と気を吐いた試合でした。

 

 

ちなみにこの試合は熱狂的なヤクルトファンとして有名な声優・松嵜麗さんがソシャゲ「八月のシンデレラナイン」とのコラボで始球式を務めていたのですが、入場ゲートが殺人的に混んでおり、30分近くかかったせいで見られませんでした、不覚。

 

そして10月3日のシーズン最終戦、DeNA最終戦。

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内川聖一・坂口智隆・嶋基宏の3選手の引退セレモニーは本当に感動的でしたね。

スタメンだった2人は安打を放ち、嶋はマスクをかぶり、惜しまれながら有終の美を飾りました。

サプライズで現れた工藤公康・近藤一樹・田中将大から花束を渡されるシーンは胸が熱くなりました。

 

 

特にマー君は前日仙台で先発してますからね

 

そして……その日、ボクは神宮球場で神様を見ました。

 

 

15試合ぶり、60打席ぶり。待望の一発でした。

正直、打った瞬間は目が打球と村上本人と観客を同時に追いかけようとして、あまりの情報量と多幸感に脳がバグりました。

56号を神宮で打ったら家プレゼント、というオープンハウスの企画は呪いなのではないかと揶揄されること2週間、最後の最後で見事呪いを打ち破った瞬間でした。

(9月3日の発表地点では、24試合で6本打てばいいというかなり緩いハードルだったのに……)

 

村神様という呼び方、すっかり浸透しましたね。

「村上監督」と呼ばれていた昨シーズンも早むかし。

スポーツ新聞だけじゃなく一般紙でも当たり前のように見かける表現になりました。

 

これは50号を打った翌9月3日の朝日新聞朝刊

 

普段から村上が打つたびにツイッターで「あーイクイク」とか絶叫してるわけですが、"村神様"は流石にイキり感が強すぎてダサいなと思って極力使わないようにしてました。

しかしもうそういうことを言える時代は過ぎたと思います。

プロ野球観始めて15年。今まで観てきたすべての選手の中で、彼こそが日本一のバッターになったと断言できるようになったのですから……

 

(MLB込みだとピッチャーやりながら46本打ったオオタニサンの方がすごいと思います、流石に)

 

改めて村上の成績・記録を書き残しておきます。

まず1位だった記録と、次点一覧。

 

打率以外の突出度がやべえ。長打率7割って。

 

そして記録。

 

・三冠王(史上8人目・最年少)

・シーズン56本塁打(日本人歴代1位)

・交流戦MVP(打率.351 ホームラン6 打点13 )

・3か月連続月間MVP(6-8月)

・史上最年少150本塁打(22歳6か月)
・5打席連続本塁打(史上初)
・2試合連続満塁本塁打(史上9人目)
・シーズン満塁本塁打4本(歴代2位タイ)

 

2年連続MVPも決定的。満票すらあり得ると思います。

なんだかパワプロのマイライフみたいなことになってますね。

 

最高の一本をあげろと言われたら、やはりソフトバンクの嘉弥真から打った、交流戦優勝を決定づけた逆転満塁ホームランでしょうか。

 

 

先発・大関の開いた口が塞がらなくなっている

 

この数日後、王さんが「ヤクルトのようないいチームを倒して日本一を奪回できるように」という訓示を発したのが、交流戦優勝と同じくらい嬉しかったですね。

その言葉を後に王越えを果たす村上が引き出したわけですから。

 

 

いや、それとやっぱり史上初の5打席連発も忘れられないですね。

 

7月31日の阪神戦で、0-2の7回に35号ソロ、1-2の9回に36号ソロ、2-2の延長11回に37号決勝2ラン。

8月2日の中日戦で、1回に38号ソロ、3回に再び39号2ラン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺りから9月前半まではマジで手がつけられない状態で、たとえ一塁が埋まっている場面でも、対戦チームのファンが「なんで勝負したんだ」とマジギレしてるの、を何十回も見ました。

それくらい突出した存在でした。

 

かつてバレンティンが60本打った時は、もちろんストレートにすごいすごいと賞賛してくれる人も大勢いましたが、なかには「最下位のチームでプレッシャーもなく、警戒されてなかったからだ」「成績の割にチームの勝利に結びついてないではないか」と耳が痛くなる指摘をする人もいました。

確かにバレンティンのおかげで勝った、という記憶が全くありません。

それを思うと、ここぞという場面で打ってチームを勝利に、そして優勝に導いた村上こそ真に価値のあるバッターとも言えるかも知れません。

 

2023年度は、2億2000万の年俸の倍増もあり得るでしょう。

未だ王・バース・落合しか達成したことない2年連続三冠王、そして61本への挑戦のシーズンとなります。

もう正直来年メジャー行きたいって言い出したら止められないと思います。

今年の正月、NHKBSの「千鳥のスポーツ立志伝」でメジャー志向を語る村上。

ドラフトで清宮が7球団競合の大フィーバーを起こすなかで外れ1位で全く注目されてないのが悔しくて~みたいな話もやってて脂汗が止まらなかった。

(ボクも当時「誰だよコイツ!」ってブチ切れてました……)


来年のWBCがMLBスカウトにとって村上の品評会になるんじゃないか、というのは最早イキりではないでしょう。

25歳ルールがあるからお金のことだけ考えたら3年残ってくれそうですが、正直モチベーションを保てるのかどうか、山田との超一流同士の絆を優先するかどうかという状況なんじゃないでしょうか。

 

ひとまずはポストシーズン、11月の強化試合での活躍を心から期待して、筆をおくこととします。

改めて本当に、おめでとう、ありがとう。