劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」感想 | まぶたはともだち

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・劇場版 ONE PIECE STAMPEDE

監督は「スマイルプリキュア!」の大塚隆史氏、脚本は「ポケモン」「イナズマイレブン」などでおなじみ冨岡淳広氏。

放送作家の鈴木おさむ氏が手掛けた「Z」、実写畑の黒岩勉氏が手掛けた「GOLD」と異色の脚本家が続いた中、ほぼアニメ専門の脚本家が登板したのは「STRONG WORLD」の上坂浩彦氏以来、実に10年ぶりとなります。

っていうか「劇場版」という単語が使われたのが第1作以来ですね。FILMと名のついていた過去3作とは一線を画すという意味合いが含まれていたのでしょうか。

 

新世界編以降に出てきたほぼ全ての海賊が雁首揃えるオールスター作品にして、ストーリーは超シンプル。

 

"海賊王ゴールド・ロジャーが残した宝・ラフタルへのエターナルポースを持つ、かつてたった一人でバスターコールを起こした史上最強の敵・バレットをやっつける"

 

これだけです。感動させようとかいう意図が毛ほども感じられない。潔いな!

生まれて初めて4DXというやつで観たら揺れや水やにおいに慣れずあまり集中できなかったのですが、内容の理解は余裕でした。

 

シンプルで大変満足できたのですが、なんとなく引っかかったのは、ウソップの情けないところが妙に強調されていたところ。最近のウソップって「持病の○○しないと死ぬ病が……」とか言ってましたっけ。完全に戦力になってるし、かなり頼りがいがあったような印象だったんですけど。

(いやホールケーキアイランド編の途中(86巻)くらいで2年止まっているんで、忘れているだけかもですが)

あとフランキーの見せ場は全くないので、彼のファンは腹をくくる必要がありますね。

 

クライマックスでサボが、ハンコックが、ローが、ロブ・ルッチが夢の共同戦線を展開するところは、予告編の通りそのままですが没入度100%。そしてド迫力の殴り合いはスーパーハイカロリーで、もちろん満足度100%。

凝ったストーリーに頼らなかったその芯の強さ、一見の価値ありでしょう。