こんばんは!
今回は前回に続いて、クサギカメムシに関する投稿です。
(新しい写真はありません)
今回は無駄に長文なので、良ければ完全スルーしてください m(_ _*)m
この間の夜、赤っぽいカメムシが家の中に入ってきました。
しばらくぶんぶんと飛び回っていたのですが、
壁に飾ってあるドライフラワーにとまって落ち着きました。
無機質な室内に迷い込んでパニックになったけれど
自然のものを見つけて安心したのかもしれませんね。
前回のブログでは、窓に3匹カメムシがいたと書きましたが
その次の日は4匹いました。
その次の日も部屋に元気なカメムシが。
ってこんなに蟲がわくなんて、
ここは腐海か! Σ\( ̄ー ̄;)
いや、毎日虫に会えることを喜ぶべきですし
この機会にプロカメム師を目指すのも良いですね。
しかし実は……
私、カメムシが苦手です(*゚▽゚)
なんで苦手かと言いますと、まず刺されたことがあります。
何年か前、部屋で黙々とパソコンを見ていたら、
急に左ふとももに激痛が走りまして……
「 (((( ;°Д°))))!!??」
驚いて思わず飛び上がったあと、あたりを見回したら
床に緑色のカメムシ(多分草食)がいたんです。
他に生き物の姿は見あたらないので
「犯虫はアンタかー(#`皿´)!!」と……。
いくら大根足だからって
いきなり刺してくるなんてひどいと思いました。
しかし、カメムシに刺されたなんて話は聞いたことがありません。
大体刺す虫ってハチとムカデと毛虫と蚊だけじゃないの!?
慌ててググってみると、
カメムシに刺されたという話はいくつかありました。
えー…… Σ(・ω・;|||。
サシガメというカメムシはわりとよく刺すことで有名らしいですが、
その他の草食カメムシも人を刺したという情報がありました。
ただ、草食カメムシが人を刺すという情報は少なく
「普通のカメムシは人を刺さない」という記述(?)も何度か見ました。
そもそも触ろうとする人があまりいないから、情報が少ないのかも……。
また、刺された人はみんな
「痛みが走ったので確認してみるとカメムシがいた」
という状況のようで……。
私もカメムシに刺された瞬間を目撃したわけではないので、
これだけで犯虫呼ばわりするのは乱暴かもしれません。
確証もないのに「カメムシに刺された」という情報を流すのは
カメムシを不利な状況に追い込む間違った行動のような気もします。
カメムシをよく手に乗せている方も見たことありますし……。
それに、もしもカメムシが刺していたとしても、
何か理由があって(圧力をかけてしまったとか)
カメムシの動きを見ていれば
「なぜ刺したのか」分かった可能性もありますね。
しかし私はとりあえず
刺されて以降カメムシは素手で触らないようにしています。
それが苦手な理由の一つ目。
もう一つの理由は……
カメムシの動きが予測不能で怖いことです(T_T)
よく飛ぶ。急に飛ぶ。羽音が大きい。
靴下の中から出てきたこともあります。
ふと見たらひっくり返って足をバタバタさせていることも。
刺す上に落ち着きがない、そしてあの臭い……。
しかしこうして写真を撮ってみると、
カメムシも可愛らしい目をしていることが分かりました。
虫の目って、撮ってみるとみんな思ったより可愛いです。
こんな顔をしていたなんて……(>∀<*)
と、写真を撮ったことで苦手レベルが下がってきました(*´∀`*)
靴下の中にいたのはきっと寒くて潜り込んだからだろうし、
人間を刺すのも植物と間違えたからですよね。
(肉食のサシガメ以外は大体草食みたいです。)
どちらも激怒するほどのことではないし
広い心で受け止めるべきでしょう( ̄▽ ̄*)
……とはいえ、あの動きはなんとかならないんですかね~(◦´・_・`◦)
などと思っていたある日。
カメムシが網戸の内側(室内)にくっついていました。
そこでいつも通り、捕獲器(?)を持ってきて
容器の中にカメムシを追い込みました。
(写真は以前撮ったもので、今回のカメムシではないです)
この日も無事捕まえることができました。
そしてふとカメムシを見てみると……
立ち止まったまま、
触覚が小刻みにプルプル震えていました(ºДº;)
普段から触覚を小刻みに振っている虫もいますが、
カメムシはそんなに振っていなかったと思うし
振るとしてもゆったりとした動きだったように思います。
今回は触覚を振っているのではなく、震えていました。
そして数秒間経つと震えは収まりました。
そういえば以前出会ったコメツキさんは、
私が近づいたことにビックリして立ち止まったとき
触覚を引っ込めていました……
上 歩いているとき
下 立ち止まったとき
カメムシって震えるのか……
そう思いながらカメムシを容器ごと外に出したのですが
数十秒後にもう一匹部屋の中に入っているのを見たので
容器を被せて捕獲しようとしました。
すると、まだ触れていないのに、容器を被せようとしたとたん
カメムシがすごい勢いで走って逃げようとし……
床(畳)につまづいて転んでひっくり返りました。
その隙につかまえられたのですが……
走って逃げようとして動揺して転んだ……( ̄□ ̄;)?
昆虫らしからぬリアクションを2回連続で目撃して驚きました(°ー°;)
……いや、虫はパニックになったり怖がったりしないだろうなんて
こっちが勝手に持っているイメージですね。
その後2匹目のカメムシさんは、容器の中で、
目の前にある私の手を見て後ずさりをしていました。
昆虫も後ずさりするんだ……。
虫が敵を認識して逃げようとすることは
生存本能とも反射とも何とでも言えるでしょうが、
単なる生存本能だったら
転んでひっくり返ってバタバタするのは非効率ですよね。
自然界で敵から逃げるなら、こけたりしちゃいけないでしょう。
死んだふりをするなら動いちゃいけません。
でも人間だったら、
怖いときそういうリアクション(?)になりそうです。
幽霊やゾンビなんかに追いかけられたら、
私だったらパニックになって足がもつれて転び、
その場でバタバタもがくと思います。
すると今回のカメムシたちの反応ってすごく人間くさいような……。
いや、カメムシ臭いのか……。
とにかく
「この反応は生物学的にどのような意味があるのか」
と調べるまでもなく、非常に怯えているように見えました(ー_ー;)
その後2匹を外に逃がしたら、震えていた方のカメムシさんが
つま先立ちというか、背筋を伸ばすというか
「ピーーン」と体を持ち上げる姿勢で呆然と立ち尽くしていました。
放心状態というやつでしょうか(ºДº`;)
地面からお尻も胴体も浮いている感じです。
2匹目は一生懸命走って遠くへ逃げていきました。
今度は転びませんでした。
ちなみに、カメムシはしょっちゅう
家の中に入ってくるので逃がしていますが、
切ったペットボトルをかぶせて捕獲すると
空間に余裕があるので匂いを出しません。
ティッシュをかぶせてつまんだりしたら臭うと思います。
切ったペットボトルは万能ですね(*´ω`*)
小さい虫はこっち↓で逃がします。
プラスチックのフィルム(?)を切って箱状にしたものです。
主にお風呂にいる小虫に使います(*・∀・)
今回カメムシたちの反応を見て思ったのは、
今まで意味不明だと思っていた動きは
「怖がってパニックになっていたから」
だったのかもしれないということ。
カメムシがよく飛ぶのも、ひっくり返ってバタバタするのも
臭いを放つのも、怖がりさんだからなのかもしれないですね。
ちょっとカメムシの気持ちが分かった気がして納得しました。
2匹のクサギカメムシの行動を見た後、
YouTubeでクサギカメムシが歩く動画を見てみると
歩く時は2本の触覚で地面をつつくようにして
辺りの様子を調べながら歩き、
立ち止まっているときは触覚を上げたまま動かさないようでした。
姿勢は歩くときも立ち止まっているときもお尻が下がっている感じで、
体を高々と上げている感じではありませんでした。
やっぱり触覚が震えていたのも、体をピーンと持ち上げていたのも
怖がっていたからみたいですね……。
カメムシはポーカーフェイスじゃなく表情豊かなキャラだったようです。
(※多分昆虫にも性格があるので、反応は1匹1匹異なります。)
犬が尻尾を振るのは喜んでいるとき、
猫が尻尾を振るのは不快なときと聞きましたが
昆虫も種類ごとに触覚の動かし方が違うようなので
それぞれの動作を覚えれば
触覚の振り方で気持ちが読める可能性もあるかもしれないと思いました。
(触覚が動かない虫もいます。)
昆虫は私たちが思っている以上に
色々なことを感じ取っているのかもしれないですね。
未来の世界には、
わずかな触覚の揺れとか足の上げ方から虫の心を見抜く
昆虫専門のメンタリストがいるかも(ー∀ー*)?
ちなみに、クサギカメムシではないですが
背中にハートマークのある「エサキモンキツノカメムシ」は
卵がかえって幼虫が大きくなるまで子育てをするそうです。
(本州から九州まで分布しているらしいです。)
今知ったのですが…… 驚きですね。
そしてこの間ムカデを撮影したときに調べたのですが、
ムカデも卵が孵化して子どもが大きくなるまで守るそうです。
YouTubeでセキセイインコの動画を見たとき
「鳥さんってこんなに色々考えているのかー!」と衝撃を受け、
スズメやカラスも毎日いろんなことを
感じたり考えたりしているのだろうと思いましたが
害虫と呼ばれ駆除の対象となる生き物たちも
一生懸命子育てしたり、恐怖を感じたり緊張したりと
様々な感覚を持っているのだと思うと
なんだか気が重くなりました(´ーωー`;)
もし、小さな虫たちに痛みや感情があるとしたら……。
あるとしたらって言うか、
証明されていないだけで間違いなくあると思うんですが……
私は以前からすべての命が平等に大切にされる世界になってほしいと
思ってきたのですが、世界平和を願うなら
「それを実行する覚悟はあるか?」という話になりますね(T∀T;)
天国のような世界になってほしいなら
それに釣り合う人間にならなくてはいけない……
天国の住民のような人間でなくてはならないということで……。
「世界が平和になりますように」「差別や偏見がなくなりますように」
と口で言うのは簡単だし、今までよく言ってきたのですが
その言葉のブーメランがそろそろ跳ね返ってきそうです。
もし望み通り「世界平和」が実現したら
不注意で車で人をはねたり
差別的な失言をしたりすることが許されないように、
私のように不注意でガサツで無神経な人間には
ますます生きづらい世の中となるでしょう(´Д`;)
不注意といえば今朝も、壁に止まっていたマルカメムシを
紙とペットボトルを使って外に逃がそうとしたら
紙の弾力(?)で勢いよく跳ね飛ばして
ペットボトルに叩きつけてしまいました……。
幸いマルカメムシはその後も生きて歩いていましたが、
力加減がまるでダメですね。
カメムシさんごめんなさい。
こんな感じで毎日失敗だらけです(ノ_・。)
マルカメムシくらいのサイズなら
手に乗せて逃がせば良かったと後悔しましたが
今調べたら、マルカメムシに刺されても結構痛いという情報があったので
やっぱり触りません。
あと、手に乗せても歩く振動で
虫を落としてしまうことがあるので要注意ですね。
ところで逃がす時に気づいたのですが、
マルカメムシさんの歩き方も大きいカメムシと一緒なんですね!
(触角で進行方向をつついて調べながら進む)
まだまだ私は本気になって生き物たちの立場に寄り添わず、
安全地帯から他人事のように「平和」を考えていますね。
灯台下暗しで、問題はどこか遠くにあると思っているような……。
ということで、世界に置いて行かれる前に
虫と分かり合う方法を考え始めることにします・°・(ノД`◦)・°・
とにかくまずは力加減から……。(汗
さて、このブログの初めでカメムシが苦手と書いてしまったのですが
なんだか申し訳ないので最後はこの言葉で締めます。
カメムシ大好きだーっ
(*>ロ<)!!!!
そしてカメムシを誤解していた無礼のお詫びに、誰も使ったことがない
カメムシ賞賛タグを付けておこうと思います。
ではこれでクサギカメムシの話を終わります。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!