天&ツ&ラ「「「皆さんこんにちは!!!」」」

 天「うp主の天狐です。」

 ツ「相棒のツッチーです。」

 ラ「解説役のランです。」

 ツ「今回はどんなお話を紹介するんですか?」

 天「第二次世界大戦から81年…当事者が高齢化により多くの方が三途の川を渡っていった。

 しかし、我々が平和を生きていけるのは、戦争世代が命懸けで戦い、守ってくれたからだ。

 しかし何を言っても戦争は殺し合い。

 その事実は変わらないし、目を背けてはならないと僕は思う。

 今回は少しばかり予定を変えて、日本軍最悪の兵器を2つ紹介しようと思う。

 最初は零戦を上回る鉄の棺桶、最後には実用化はしなかったが…死者を出した悪魔の兵器を紹介するよ。」

 ツ「かつてないほど重い話題ですね…」

 ラ「人によっては気分が悪くなるかもしれませんので、一応閲覧注意とさせていただきます。」

 天&ツ&ラ「「「それでは皆さん!!」」」


 赤い夢へようこそ…

 ・最悪の人間魚雷 回天

 天「最初に紹介するのは、まさしく泳ぐ棺桶…人間を入れた魚雷、回天だ。」



 ツ「棺桶…特攻兵器らしい通称ですね。」

 ラ「回天とは日本軍が作り上げた最初の特攻兵器であり、天を回らし戦局を逆転させるという意味があると言われています。

 元々は超大型魚雷『九三式三型魚雷』を改造し、1人分のスペースを確保、操縦出来るようにしたものでした。」



 ツ「元々なにかにぶつかる想定のものを利用した訳ですか…」

 天「構造上仕方ないとはいえ、当時軍部に指示されていた脱出装置もなく、魚雷の為後退も出来ない。

 更には酸素エンジンを動力にしていた為に火災の危険性が付き纏うという欠陥品だったんだよ。」

 ツ「酸素エンジン?」

 ラ「酸素エンジンとは純酸素と燃料を使い動力とするエンジンで、高い燃焼効果と廃棄の泡が目立ちにくい利点があります。

 しかし、純酸素は非常に燃えやすく、少しのミスが火災の原因になる上、火薬を積み込んだ特攻兵器であるが故に常に自爆の危険性がありました。」

 ツ「常に自爆の危険性がある…不発弾の上に寝ているようなものですね。」 

 天「問題点はまだある。

 操縦方法は全て手作業。

 突入直前に潜望鏡を使用して敵艦の位置・速力・進行方向を確認、これを元に射角などを計算して敵艦と回天の針路の未来位置が一点に確実に重なる、すなわち命中するように射角を設定。

 同時に発射から命中までに要する時間を予測。そして潜望鏡を下ろし、ストップウォッチで時間を計測しながら推測航法で突入する。

 …これを荒れ狂う波の中や複雑な地形でこなさなければならないんだよ。

 その複雑さから『6つの手と6本の手が必要』とさえ言われたんだ。」

 ツ「訓練受けても出来る自信が湧きませんね。」 

 ラ「そんな回天が有名になったのは、黒木 博司(くろき ひろし)さんが要因です。

 黒木さんは回天の開発者の一人であり、最初の犠牲者になった方でもあるのです。」
 
 ツ「開発者が犠牲に!?一体何で…」

 天「回天が実践投入する前の作戦で、日本軍は大打撃を受けた。

 最早潜水艦等では勝ち目がない程に…

 つまり日本軍はこの戦況を打破すべく、新しい兵器を考案しようとした結果、かつて封印した回天に目をつけたんだよ。

 勿論黒木さんは回天の欠陥に全て気づいていた。

 しかし、最早戦況を変えることが出来る可能性があるのは回天しか無いと周りを説得。

 黒木さんは回天を軍部に認めさせたんだよ。

 そして本格的な運用前に、訓練をさせることを決めさせた。」

 ツ「欠陥品だと気づきながらも、自分を貫き通したんですね。」

 ラ「そんなこんなで1944年9月6日…午後5時40分。

 午前中の天気は穏やかでしたが、午後になると天気が崩れ、周りも訓練は中止だと言う声を押し切り、黒木さんは樋口孝大尉と共に荒れ狂う波の中を回天に乗り込み訓練を行い…翌日二人は遺体となって引き揚げれました。

 死因は酸欠による窒息死であり、時化により20m下の海底に突き刺さったことが原因です。」

 ツ「やはり周りの意見を聞くべきだったんですね(泣)」

 天「だが黒木さんの遺体からは、遺書が発見された。

 中身は改善点や後輩達への激励…死を目前に、命懸けで情報を残したんだよ。」

 ツ「凄まじい精神力ですね。」

 ラ「黒木さんの遺書の内容は、纏めるとこんな感じです。

 当日一八時一二分、樋口大尉操縦、黒木大尉同乗ノ第一号艇、海底ニ突入セリ。直後ノ状況及所見次ノ如シ。

       (中略)

 後輩諸君ニ 犠牲ヲ踏ミ越エテ突進セヨ/

 訓練中事故ヲ起シタルハ、戦場ニ散ルベキ我々ノ最モ遺憾トスルトコロナリ。

 シカレドモ犠牲ヲ乗リ越エテコソ、発展アリ。

 我々ノ失敗セシ原因ヲ探求シ、帝国ヲ護ルコノ種ノ発展ノ基ヲ得ンコトヲ。

 周密ナル計画、大胆ナル実施。/〇四・三五呼吸著ク困難ナリ/生即死。〇四・四〇/国家斉唱ス。

 〇四・四五/〇六・〇〇猶二人生ク。行ヲ共ニセン。/万歳/〇六・一〇」

 天「酸欠で意識が朦朧としながらも、後輩達の為…国の為に少しでも情報を残し続けた。

 彼は本当に国の礎になろうとしたんだね。」

 ツ「出来れば生き残って、戦後復興を手伝って頂きたい方でしたね…

 ところで回天ってどれくらい戦果を挙げたんですか?」

 ラ「およそ49回の出撃で上げた戦果は…駆逐艦、輸送艦合わせて8艘。

 確率は2%であり、多くの日本軍が敵よりも自爆で散る結果になっています。」

 天「コレを皮切りに、様々な特攻兵器が開発される訳なんだけど、当時のアメリカは『恐るべき自立兵器だ』と恐れていた。

 中に人がいるとは思っても見なかったらしい。」

 ツ「そりゃ体当たりするとは考えませんよ…」

     ・設計ミスの欠陥兵器 伏龍

 天「最後に紹介する兵器は…これはまさに兵隊を生かす気が無いと言うレベルの悪魔的な代物。

 実用化はしなかったが、多数の犠牲者を出した特攻兵器、伏龍だ。」



 ツ「実用化されないのに犠牲者が出たんですか!?」

 ラ「1945年5月に生み出されたこの伏龍は、当時戦況が絶望的な日本軍が苦し紛れに生み出した欠陥塗れの特攻兵器と言われていますね。」

 ツ「一体どれほど酷いんですか…?」

 ラ「まずはその重量が問題です。

 その総重量は驚異の68キロにも達し、陸上でさえマトモに動けません。

 伏龍の隊員はそんな特殊潜水具を着込み、海底に立って頭上を通る舟を機雷付きの棒で突いて迎撃する想定でした。」



 ツ「どうやって部隊を動かす気だったんでしょうか?

 しかも機雷付きの棒で突くって、安全性が問題じゃないんですか?」

 ラ「まさしく次の問題がその棒の長さです。

 長さは僅か2m。隊員は確実に巻き込まれて死亡する上、棒に付いている機雷のサイズ的に沈没までは絶対にいかないと考えられています。」

 ツ「完全に無駄な攻撃じゃないですか!」

 天「それだけならマシで、最大の問題点は装備の構造にあるんだよ…」

 ラ「僅か一ヶ月で急造された伏龍は、5回呼吸出来れば奇跡と言われ、陸上で歩くだけで炭酸ガス中毒になるリスクが高く、更にはボンベに詰められた苛性ソーダという薬品が危険性が跳ね上げているのです。」



 ツ「苛性ソーダ?」

 ラ「非常に危険な劇薬であり、万が一酸素ボンベに傷がつきわずかでも海水が混ざれば…高温の強アルカリ性の液体がマスクを覆い、肺を焼き殺すのです。」
 
 ツ「うわぁ…」

 ラ「更に視界は足元のみで方向を見失う、そもそも海域一帯の潮が早く、マトモに狙えない等の欠陥を抱えていたものの、なんと3000人以上が訓練に参加しています。

 訓練中に亡くなった方は10人以上、全体だと100人は超えているそうです。」

 ツ「いやもう、ホントに戦争が終わって良かった…」

 天「戦争はアメリカやロシア、北朝鮮等他人事じゃない範囲に広がりつつある。

 こんな武器が出ないことを祈るしかないね…」

 天「さて…今回はここまで!」

 天&ツ&ラ「「「それでは皆さん!!!」」」


いずれまた、赤い夢の世界で…





 ※時間を空けて申し訳ありません。

 現地で調べていたら2ヶ月も空けてしまいました(泣)

 次回は今話題の怨霊、将門公に付いて紹介いたします…(by天狐)