劇場にて。
8/10
世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化したヒューマンドラマ。
1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政と妻・陽子の娘である佳美は生まれつき心臓疾患を抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。どこの医療機関でも治すことができないという厳しい現実を突きつけられた宣政は、娘のために自ら人工心臓を作ることを決意。知識も経験もない状態からの医療器具開発は限りなく不可能に近かったが、宣政と陽子は娘を救いたい一心で勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金繰りをして何年も開発に奔走する。しかし佳美の命のリミットは刻一刻と近づいていた。映画comより
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愉快な人柄でいつも笑わせてくれる大泉さん。泣きの演技も素晴らしい人ですよね。今回も思いが入った演技に魅入りました。実話に基づくお話で、医療者である私としてもリアルに腹立たしい。日本あるあるというか、何でも認可が通るまでの弊害があまりにも強固すぎて本当に腹立たしいです。
生きられるか、生きられないかという瀬戸際を家族が迫られるのは本当に辛いですね。そこを自分の力で、という信念が見事に成し遂げた奇跡の物語。作品に文句のつけようはないのですが、医療者だからなのか。思ったよりも冷静に鑑賞しました。とくに菅野美穂さん、福本莉子さんの演技には少しだけ作られた感があったように私には感じてしまったこともリアリティから少し外れました。
しかし次々に起こる困難、もうだめだ、もうだめだ、となりながら、諦める要素はいくらでもあるのに「次はどうする?」のやり取りに泣けました。諦めるというのは家族にとって「命を失うこと」これを受け入れることは耐えられない。家族の強さ、人間の素晴らしい忍耐力に感動しました。もちろん嫌なことを言うようですが財力があったからこそ、のお話なのです。しかし、それによって時代を経ても、人を救っていく発明が遂げられた根源が「ただ一人のため」にという純真たる願いが発端。なんとも悲しい。なんとも切ないお話でした。
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