~夏物語~ 生まれてしまう命、作る命。 | 人生の歴史を動かす運命思想家 檜原有輝ひばらゆーき

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”その人が、どれくらいの貧乏だったのかを知りたいときは、育った家の窓の数を訪ねるのがてっとりばやい。食べていたものや着ていたものはあてにならない。貧乏の度合いについて知りたいときは、窓の数に限る。そう、貧乏とは窓の数。”

 

”子どもが欲しいというのは(中略)子どもを育てたいということ?それとも産みたいといことなんだろうか。それとも、妊娠したいということなんだろうか”

 

”もしあなたが子どもを生んでね、その子どもが、生まれてきたことを心の底から後悔したとしたら、あなたはいったいどうするつもりなの”

 

”みんな賭けをしているようにみえる(中略)自分が登場させた子どもも自分とおなじかそれ以上には恵まれて、幸せを感じて、そして生まれてきてよかったって思える人間になるだろうってことに、賭けているようにみえる。(中略)自分がその賭けに負けるなんて思ってもいないの。自分だけがだいじょうぶって心の底では思ってるんだよ。その賭けをするにあたって、自分たちは自分たちのものを、本当には何も賭けてなんかいないってことだよ″

 

”たとえば、言葉って通じますよね。でも、話が通じることってじつはなかなかないんです。言葉は通じても、話が通じない。だいたいの問題はこれだと思います。わたしたち、言葉は通じても話が通じない世界に生きているんです、みんな。(中略)だから、話が通じる世界― ―耳をすませて、言葉をとっかりにして、これからしようとする話を理解しようとしてくれる人たちや、そんな世界をみつけること、出会うことって本当に大変なことで、それはほとんど運みたいなものなんじゃないかと思っているんです”

 

”なぜ大人は酒を飲むのか。(中略)もしかしたら、酔ってるあいだは、自分じゃなくなるような感じがするんかもしれん(中略)人ってさ、ずうっと自分やろ。生まれてからずっと自分やんか。そのことがしんどくなって、みんな酔うんかもしれんな”

 

"娘のことは好き、大切に思う気持ちに嘘はないの。娘のためなら何でもできる。でもそれとはべつに、なんていうんだろうな――この子とはあんまり長くいないだろうな、縁もないんだろうな、みたいなことを思うんだよ。この子もすぐにわたしのことを嫌いになって出ていくだろうし、わたしもそれはそれで構わないんだろうなって、そういうことをよく考えるの。どこでもいるそういう親子の関係になっていくんだろうってね。わたしって自分の母親のことが嫌いでさ。本当に嫌いなの。これは一時的な感情だとか反抗期なんだとかいろいろな理由を自分でも考えてみたし、自分という人間がとくべつに薄情にできてるんじゃないかとか、人格に問題があるんじゃないかとか、それなりに悩んだこともあったな。でもね、べつに目にみえる虐待をされてなくても、人なみに育ててもらっても、どう考えても、私は自分の母親のことが嫌いだった″

 

"親になるっていうことは、自分のいっさいを顧みずに、子どもの幸せを優先して願うことです。それが資格なんです。でもAIDなる技術は(中略)百パーセント、親のエゴじゃないですか。本来、子どもを授かるのは自然の摂理であるはずなんです。医者たちもエゴ、いのちの大切さなんて二のつぎで、正直言ってこんなの、実験ですよね"

 

”わたしたち子どものために朝から晩までずっと働いて疲れきっている母のために、死んであげたほうがいいんじゃないかと思っていたことがあったのだ。ひとりぶんでもお金が浮けば、そのぶんだけ母が楽になれると思ってじっと車を眺めていたのだけれど、けっきょくできないままだった。”

 

◇◆◇◆

 

去年年の初めに読んだ初川上未映子さんの小説に衝撃を受けて、年間ベスト3に選びました。そして二冊目となる著者の小説も、、、もしかしたら今年のベストに入るかもしれません。。。いやぁもう凄かったです。これを読んだ人と語り合いたいくらい…ちょっと本や映画ドラマのお茶会をしようかと悩んでいるくらい…これもまた衝撃で言葉が出ません。

 

この先AID(人工授精)という言葉がもっと主流になる未来になるでしょう。先だって山口真由さんがされましたよね。日本ではまだまだですが…きっと必要なことだと思うからです。

 

でも問題もリスクも多々あって、命が産まれる、作るという事に対して、やはり法的な取り締まりをするのが本当に難しいのでしょう。父親がわからない子ども、それらのリスクを最後まで親が責任をとる?どうやって?子どもの幸せを保証することなんてできないじゃない?そもそも命って誰のもの?みたいな…やりとりがずっと物語の中で、ひとりひとりの生い立ちを背負って発言される内容に…もう、、心がついていくのに必死でした。

 

この先の未来にきっと必要になる…と私は前述しましたが、それは誰にとって必要?ということを私も言えない…きっとそうだろう…なんていう曖昧な部分が明らかにできないから、ハッキリと言えない。でもそんな気がする、という答えのない世界観をこの小説では少なからず、それらの疑問をきちんと錯綜させるのです。それにものすごく意味があるし、手ごたえを感じます。苦しいけど、、、子どもを生むって、どういうこと?とことを一緒に考えたい作品でした。

 

重いけど、ぜひ読んで欲しいです。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
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