寒くなってきました。

 

仕事場はまだストーブを出していないのでなかなかな冷えっぷりです。

来春米国Asia Week に出展するN.Yの画廊に納める品を

いまエッコラサと作っていますが間に合うかいな。

幅40cm、高さ30cmくらいを三つ希望、って

有り難いんですけどもそう簡単にはいかないです。

焼き物は、特に磁器は二割近く縮むのでかなり大きく作らないといけません。

一月末には図録用に画像を送れ、

とマダム・ベアトリスから指令がきました。

1月に画像送れ、って事は焼き上がっていないと撮影できないので~

・・・。

暮れはどうなるのだろう。ガクブル

 

Working hard for Asia Week 2022 in NYC,

Gallerist asks me to send 3 pieces in quite large size,

not sure if I can make it in time!

Wonder how my new year gonna be like.... sigh.

 

さて、菊池ビエンナーレっていう公募展があります。

初めて応募してみました。

コロナのあいだどうもネジが巻けなくて、

企画展に出す品ばかり作って大きい作品を作っていませんでした。

 

久しぶりにかかったら、

物理的に大きいので

構造・重量など無理がでるので注意が必要なんですが

作り方忘れて、どうだったかな、と首をひねりながらの制作でした。

取りかかりも遅かったのでいつもよりも一回り小さいのを作りました。

 

同時期に笠間でもコンペがあったのですが、菊池にしました。

笠間は開催が第1回なのと、応募多いかなと思いまして。

で、

一次の画像審査が無事通って、二次は現物審査になります。

一次を通過した人だけ作品を送って現物を審査してもらいます。

普通のコンペでは、

よっぽどでなければ一次を通過したら二次は通ります。

ところが菊池から来た一次通過案内見ていたら、二次はその半分以下しか通らない。

しまった、応募するとこ間違えた!かなり厳しいわ、ここ、、

と思いましたが

何とか無事ファイナリストに入れて頂けました。

(大まかに言うと応募総数300の上位50作が選に入るかんじ)

あーびびった。

 

先週末東京で表彰式と内覧会、審査員による講評があったので行ってきました。

現物目の前にしての講評は他の方のもきけるのでとても勉強になりました。

私が出したのはこんなんです。

 

角度が違うと見え方が違います。

 

Accepted in 9th Kikuchi Biennale, lucky me.

Exhibition has already started, at Musee Tomo (Tokyo)

till 21/3/2022.

 

 

 

 

 

 

第9回菊池ビエンナーレ ー 現代陶芸の<今> ー

菊池寛実記念 智美術館で、3月21日まで観覧出来ます。

 

その日は泊まって、

せっかくなので色んな画廊を見に行きました。

現代アートから超弩級の骨董まで。

李朝の小ぶりな愛らしい徳利を拝見、

触らせて頂きましたがお値段は恐ろしくて聞けない。

他にも一杯色々ありましたが、

久しぶりの東京は歩き回ったのとなれないのとで疲れた。。。

So exhausted walking around ,visiting galleries.

Modern arts, antiques,etc.

 

 

東京駅でお菓子買って帰りました。

 

 

 

 

寒くなりましたね。

 

今は大きいオブジェを作っているのですが、細工をする段になると肩がこって仕方ないです。

そんなときくしゃみすると腰にくる。

昨日からくしゃみ多めです。

 

さて、うちの母ですが先日85才になりました。

皮の鞄がほしいというのでプレゼントしたのですが、編んでメッシュになっているので

「これは夏のだねー、夏になったらさげるわ」と即時採用ならず。

そこで奮発もう一個オーストリッチ小さめの買ったら

それは気に入ったそうでしょっちゅう下げている、ミッションクリア

毎日楽しく暮らして、いつまでも元気でいて下さい。

 

かばんで思い出したのですが、

母も高血圧やらなんやらで病院通いをしております。

医院まで車で送っていって、帰りは診察が済んだら電話をくれるので薬局に迎えにいきます。

いつぞや行ったら笑っているのでどうしたのか聞いたら。

 

薬局 「ハイこちらお薬ですね、あとこのかばんお使い下さい。25周年の記念品です」

 

母 「あら~かわいい!ありがとう、ポップコーン?」 

薬局 「いえ、たんぽぽです。うち、たんぽぽ薬局なので」

 

おかあさん、なんでポップコーンをカバンに印刷すると思うかね。

 

(でも私も「歯?」と思った。)

タンポポ危うし!

 

 

 

 

 

 

 

寒くなりました。

さて、コロナが始まってから夜の暇つぶしにYouTubeを見ることを覚えました。

 

恐ろしいくらい色んな動画があるもんですね。

ひたすら食べてるとか。

美容チャンネル、

音楽、ダンスetc

 

私ですが、ちょっと前よく見てたのがお墓を巡る動画です。

たまたま無声映画時代のスーパースター、31才で夭折したルドルフ・バレンチノの命日が近く、おすすめ動画に上がってきたのがきっかけです。

 

後追い自殺がでたそうで・・

 

私は海外に行くと必ず”三つの場”を訪れます。

それは、「市場、酒場、墓場」です。

それでその国の

市場 命、食生活、地元の産物

酒場 大人の時間の楽しみかた、男と女?

墓場 終の住処、安息のイメージ、愛する人をどう休ませるか

みたいな物が何となく見える気がするからです。

 

今はどこにも旅できないので調べたらなんとお墓巡り動画がものすごくある。

大好きな廃墟巡り動画も山ほど。

複合して、廃墟と化した霊廟もある!

 

日本は亡くなると火葬しますが、欧州などはエンバーミング後棺に入れて埋葬か霊廟に納める方が多いようです。

霊廟ですとコインロッカーのようにアパート式に区切られたマスに棺が入れられます。

マスの床にビー玉を転がしてその上に棺を置き、滑り込ませます。

古いのは地下に棺を重ねて置かれる場合など、色々あります。

今、エンバーミングは費用がかさむので火葬を希望される方が増えているそうです。

この場合、骨壺に入れ霊廟でガラスケースの中に安置されます。お骨壺が見えちゃうわけです。

 

霊廟は一族で一棟構える場合もありますが、集合住宅的に色んな人のお墓が集まり何階建てかになっている場合もあります。

棺を納めたら、名前の刻まれた大理石の蓋をしますが

死生感の違いでしょうか、

その蓋の奥に亡くなったその方がリアルに横になっておられるわけで、私、これはどうも、何というか。

世紀の美男バレンチノも燕尾服を着たままそこにいるはずです。

わー・・

 


バレンチノのお墓

 

故人の肉体はその中で朽ちていかれるわけですが、(朽ちない方もたまにあるらしい) 

やはり厳然として、そこにおられる。

火葬の場合はご遺体は灰となって不可逆でありそこで最終形、終わりの区切りがクリアな気がします。

棺の中で生返ることを怖れた昔は、呼び出し鐘がついたり空気口・ガラス窓のついた棺もあったようです。

 

で、どこのお墓もそうですが時が経つとともに家族も亡くなっていき、死者を知る人も絶えて訪れる人がなくなります。

こうしてみると葬儀、墓所というのは、死者のためでなく、残された者のために行い作られるのではないかと思います。

 

死者に会いに来る人が絶え、霊廟も管理する人がいなくなると建物が崩れだしとんでもないことになります。

廃墟となった霊廟、雨漏りし屋根や仕切りも崩れて棺とその、・・・が・・・。

 

こちらはそういったMousoleum霊廟の動画です。(閲覧注意)

もっと恐ろしいことになっている墓所もありました。

 

 

 

運び出して火葬されたかたもあり、空いた棺をなんで一緒に片付けないんでしょう。

残った方も何とかしてあげてほしいもんですが、

大抵は血縁者、霊廟所有者が不明とか資金がなくてなんともならない、というケースが多いようです。

 

私は死んだら使えるところは使って(一応免許証にドナーの意志は表示)、あとは灰にして畑かお花にでもまいちゃってほしいな。
火を使わず昔ながらに埋めるんでも良いけど、土葬は今出来ないですし。

父は献体を決めています。


思い出すのは、「私が死んだら腐るまで置いておいてほしい」と言っていた友人です。

生き返るかも、命がどこで尽きるかわからない、と。
これを聞いて、私は凄いな、と感服しました。

愛の戦いに明け暮れた彼女から感じる執念、命への執着がとても正直で。

「女」だ、

負けた、と思いました。

本能のすさまじさ。

 

今日、久しぶりに霊廟散策ビデオを見ていたら、霊廟の鉄門扉の隙間から中を写していました。

 

 

名前や没年が刻まれているのが写り、

何となく、私の誕生日に亡くなった人がいる気がして見てたらビンゴ。

 

イタリア生まれの男性、1870年1月16日、66才でご逝去。

 

 

聞こえますか?

あなたが亡くなった日の93年後に私は生まれましたよ。

 

ゆっくりおやすみ下さい。

 

 

ご無沙汰しております。

 

色々立て込んでおりましたが元気にやっております。

先々月に愛知県立芸術大学、

先月に常滑陶の森陶芸研究所にて公開講座やデモンストレーションをさせて頂きました。

イベントが立て込む隙間を縫っての支度でへべれけになりましたが

若い人たちが一生懸命聞いてくれるのでとても嬉しくて、私の方が力を貰って帰ってきました。

君ら、若くて綺麗で元気、思いっ切り楽しんで試行錯誤して下さい。

年を取ると時間が経つのがあっという間、私はいつの間に君らの仲間でなくなっちゃったんだろう。

 

さてさて、本日搬入を済ませてきました、

明日から名古屋マリオットアソシア20階にて展示をさせて頂きます。

”美濃陶芸×マリオットアソシアホテル”、

 11/5~7  10:00~19:00(最終受付18:00) 最終日10:00~17:00(最終受付16:00)

人間国宝から新鋭作家まで約80名が客室を使って展示するユニークなイベントです。

限定スイーツとお薄の席や、ぐい飲み100選の部屋ではなんと三千盛の試飲もあります。

私は、庄六賞茶碗展で大賞を頂いたときに美濃陶芸協会にお誘いいただき、今回も参加させて頂くことになりました。

山口美智江さんと2011号室で展示致しますので是非遊びにいらして下さい。

意匠研×ギャラリーヴォイス、3RD CERAMICSも出展,七窯社ではアクセサリー作りのワークショップもあるようです。

感染予防のためご予約をお願いしておりますが、当日枠もあり5,6日は夜19時までご覧頂けますのでお仕事後にもどうぞ!

ご予約は 052-584-1111、名古屋マリオットアソシアホテルまでお願い致します。

 

 

 

こんなでした。

 

 

先週土曜日、無事橋本美術での個展が終わりました。

お運び頂いた皆様、大変有り難うございました!

 

ちょっとノスタルジックでムーディ(w)なフィルターにしてみた。

 

雨に始まり雨に終わる会期で(雷もすごかった!)

週間予報を見た途端キレイに諦めモードになりましたが、

蓋を開けてみたら

久しぶりにお目にかかる懐かしいお客様や心の清潔な大好きな友達、パワフル&チャーミングな先達、新旧教え子たちなど色々と来てくださり、

有り難い、嬉しくも濃い時間となりました。
教え子たちには 他のお客様もいらしてて充分質問に答えてあげられなかったので

ちょっと申し訳なかったけども、またうちにゆっくり遊びにこればよいよ。

色んなスタートを切る君たち、心から応援しています。

挫折もする、まず100%するので心配いらない。

そして遠くへ行っちゃうんだろうなぁ。

その時間の一コマにいられてよかったよ。

花開け、春!

 

(そういえば、

 お昼食事に行く間画廊を閉めてしまわれるので、留守の間に来た下さった方

 大変大変申し訳ありませんでした。

 「私は隣の吉牛でささっと食べてきますから」、っていうのですが

 橋本さんはきちんと毎回違うお店へお連れ下さるのです。

 (実は山本屋の味噌煮込みうどんは楽しみ。))

 

今回新しい試み(ってほどでもないですけど)をした小品が全部もらわれていったのですごく嬉しかったです。
小さいけども一つ一つ答えが出るのにすごく時間がかかってしまった。

でもよかった。

凡才はしぶとくやるしかないのです。

そうして出た答えは現時点で少なくとも嘘ではないです。(等身大って意味です)

それを受け止めて下さるお客様にも感謝でした。

感想をSNSで書いて下さった方がいて、

「わぁ、こんな風に感じてくれたんだぁ・・・」

と、幸せでした。

 

一人でごそごそ作っているものが、命をもらって羽ばたいて行く瞬間でした。

 

 

個展をするときだいたいは 今回こんな風にしようとかイメージし

時間を掛けて準備するのですが、

会期はあっという間に終わります。

 

なんか聞いたフレーズだなと思ったら、

母が

 

「手間ヒマ掛けて作っても食べるのはたった5分!」

 

早食いの父に言うせりふでした。