寒くなりました。

さて、コロナが始まってから夜の暇つぶしにYouTubeを見ることを覚えました。

 

恐ろしいくらい色んな動画があるもんですね。

ひたすら食べてるとか。

美容チャンネル、

音楽、ダンスetc

 

私ですが、ちょっと前よく見てたのがお墓を巡る動画です。

たまたま無声映画時代のスーパースター、31才で夭折したルドルフ・バレンチノの命日が近く、おすすめ動画に上がってきたのがきっかけです。

 

後追い自殺がでたそうで・・

 

私は海外に行くと必ず”三つの場”を訪れます。

それは、「市場、酒場、墓場」です。

それでその国の

市場 命、食生活、地元の産物

酒場 大人の時間の楽しみかた、男と女?

墓場 終の住処、安息のイメージ、愛する人をどう休ませるか

みたいな物が何となく見える気がするからです。

 

今はどこにも旅できないので調べたらなんとお墓巡り動画がものすごくある。

大好きな廃墟巡り動画も山ほど。

複合して、廃墟と化した霊廟もある!

 

日本は亡くなると火葬しますが、欧州などはエンバーミング後棺に入れて埋葬か霊廟に納める方が多いようです。

霊廟ですとコインロッカーのようにアパート式に区切られたマスに棺が入れられます。

マスの床にビー玉を転がしてその上に棺を置き、滑り込ませます。

古いのは地下に棺を重ねて置かれる場合など、色々あります。

今、エンバーミングは費用がかさむので火葬を希望される方が増えているそうです。

この場合、骨壺に入れ霊廟でガラスケースの中に安置されます。お骨壺が見えちゃうわけです。

 

霊廟は一族で一棟構える場合もありますが、集合住宅的に色んな人のお墓が集まり何階建てかになっている場合もあります。

棺を納めたら、名前の刻まれた大理石の蓋をしますが

死生感の違いでしょうか、

その蓋の奥に亡くなったその方がリアルに横になっておられるわけで、私、これはどうも、何というか。

世紀の美男バレンチノも燕尾服を着たままそこにいるはずです。

わー・・

 


バレンチノのお墓

 

故人の肉体はその中で朽ちていかれるわけですが、(朽ちない方もたまにあるらしい) 

やはり厳然として、そこにおられる。

火葬の場合はご遺体は灰となって不可逆でありそこで最終形、終わりの区切りがクリアな気がします。

棺の中で生返ることを怖れた昔は、呼び出し鐘がついたり空気口・ガラス窓のついた棺もあったようです。

 

で、どこのお墓もそうですが時が経つとともに家族も亡くなっていき、死者を知る人も絶えて訪れる人がなくなります。

こうしてみると葬儀、墓所というのは、死者のためでなく、残された者のために行い作られるのではないかと思います。

 

死者に会いに来る人が絶え、霊廟も管理する人がいなくなると建物が崩れだしとんでもないことになります。

廃墟となった霊廟、雨漏りし屋根や仕切りも崩れて棺とその、・・・が・・・。

 

こちらはそういったMousoleum霊廟の動画です。(閲覧注意)

もっと恐ろしいことになっている墓所もありました。

 

 

 

運び出して火葬されたかたもあり、空いた棺をなんで一緒に片付けないんでしょう。

残った方も何とかしてあげてほしいもんですが、

大抵は血縁者、霊廟所有者が不明とか資金がなくてなんともならない、というケースが多いようです。

 

私は死んだら使えるところは使って(一応免許証にドナーの意志は表示)、あとは灰にして畑かお花にでもまいちゃってほしいな。
火を使わず昔ながらに埋めるんでも良いけど、土葬は今出来ないですし。

父は献体を決めています。


思い出すのは、「私が死んだら腐るまで置いておいてほしい」と言っていた友人です。

生き返るかも、命がどこで尽きるかわからない、と。
これを聞いて、私は凄いな、と感服しました。

愛の戦いに明け暮れた彼女から感じる執念、命への執着がとても正直で。

「女」だ、

負けた、と思いました。

本能のすさまじさ。

 

今日、久しぶりに霊廟散策ビデオを見ていたら、霊廟の鉄門扉の隙間から中を写していました。

 

 

名前や没年が刻まれているのが写り、

何となく、私の誕生日に亡くなった人がいる気がして見てたらビンゴ。

 

イタリア生まれの男性、1870年1月16日、66才でご逝去。

 

 

聞こえますか?

あなたが亡くなった日の93年後に私は生まれましたよ。

 

ゆっくりおやすみ下さい。