父の82回目の誕生日は私にとって涙の誕生日となりました | 結婚をみんなで一緒に考えよう!学んでみよう!

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~結婚教育研究家棚橋美枝子がお届けする大切な結婚のお話~

結婚教育の棚橋美枝子です。



今日は父の82回目の誕生日。
ちょいとプレゼントを渡して、近所の焼き鳥屋さんでささやかに2人でお祝い


お酒を飲まない父はマンゴージュース。
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何食べたい?と聞くと「トマト」
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オーヘルシーな



父は幼少の時にお父さんを亡くし
親戚中をたらい回し状態で育ち
学歴もなく、趣味もなく、



遊び好き、派手好き、やんちゃでワガママな母と結婚しても心通わずしんどかったと思います。



母には母の言い分はあるのですが、私は母から父の悪口を聞いて育ったため、ホント大人になるまで父のことが大キライでした。



母のことを「ほんまに叶わん」と言いながらも、「ひとりで部屋でポツンとしてるかと思うとかわいそうで」と、ほぼほぼ毎日のように母のもとへ通う父。



食事をしながら「82年生きてきて、よかったことは?」と聞くと「何もないなあ」と真顔で答える父に愕然



親を早くに亡くし、妻と心が合わず、娘には毛嫌いされて、ハー(-。-;しんどかったよなあと思う。



外食も嫌い、黙々と野菜作りしかない父のことを私も母もオモシロクナイと思ってました。



全く気の利いたことひとつできないと思っていたけど父の気の利かなさは、経験の少なさだとつくづく思うわけです。



お会計を終え、店の外に出ると外までお見送りをするのが恒例なお店ってな訳ですが「ありがとうございました!!」と頭を下げる店員さんに、足を止めて振り返り「ご丁寧に、こちらこそありがとうございました」と頭を負けないほどに下げる父。



銀行にお金を預けることもなくて、ATMも使えず、長男の大学の入学の時は、湿気た旧紙幣も合わせて1000円札や5000円札も混じっての150万を準備してくれた父。



何となく父の人生って何なのかなという思いが払拭できない心中でしたが、



実家に立ち寄りプレゼントしたピンクベースのセーターを嬉しそうに見て「こんなかわいいの似合うか?(≧∀≦)」と嬉しそうに語る父。



「オトコマエやから似合うわ」と答えると、すっごく嬉しそうで鏡に合わせていました。



別れ際に「これ着るから、またどっか連れてってな」という父に「いっぱいイコ!」と言い車を走らせてからは別れてから涙が



親孝行をたくさんしてあげたい!
「生まれてええこと何もなかった」と、つい言葉に出る父に「生まれてよかった!」と思わせてあげたいと心から思いました。



たくさんたくさん、時間を親に使いたい!と心から思ったこと、その時間がまだあること、そう思える幸せ。



父の82年の誕生日に夫婦って、親子って、不思議なものだと感じた今日でした。