主演の木村拓哉さんのスケジュールがいっぱいで続編が撮れないとか。

 

原作は読んでませんが、ドラマ面白いですよね(^^)

 

でも、唯一残念なのは木村拓哉さんなんですよ・・・

元アイドルだけあって実年齢より若々しいのに、更に実年齢より上の年齢を演じるって、

白髪にしても隠せない若さじゃありません?

なんか、これじゃない感を覚えるのです(^◇^;)

 

続編でようやく森山未來さんがフィーチャーされそうなのにお預け喰らっちゃうんですよ。

殺人犯から正義のヒーローまで、クズ人間から聖人(声だけど)まで、人間からシカやネコまで、何でもこなせる森山未來さんの殺人犯を非常に楽しみにしてる私としては、

いっそ主演変えちゃば???

 

金田一耕助だって色んな人がやってるし、孫の金田一少年も色んな人がやってるし?

 

じゃ、だったら誰がいいか!?

 

堤真一さん‼️

イメージするだけもハマってる!と思います(^^)

年齢もほぼ原作に近そうだし。

重厚感が増すと思うんですよね。

 

ま、現実は天下の木村さまの予定が空くのをひたすら待つことになるのでしょうが、

続編をお待ちしてます。。。

 

私は死刑廃止論者ではありません。

寧ろ逆の方です。

何の落ち度も無い相手の命を私利私欲で奪ったヤツなど人数に関係なく死刑にしろと思ってますし少年法すら要らないと思ってます。

 

でも、それは100%の事実のみに対してです。

 

【疑わしきは被告人の利益に】

のはずなのに、この事件にはそれが機能しませんでした。

 

司法の正義を問う「袴田事件」に於いても、やり直し裁判でまさかの死刑判決ですよ?

戦後79年経ったこの時代に!!!

まだお偉いさんたちの縦社会は継承されてるんだと思ってしまいました。

 

【そして死刑は執行された】~袴田事件について想う司法の正義とは~ 

 

 

映画の中で死刑囚・林眞須美の夫の健治が、検察から

「眞須美にヒ素を盛られ殺されそうになったと言え」

と強要されたと暴露します。

 

その検察官に突撃取材してて、名前は伏せてるのに顔は出してるんですよ。

周辺にいた関係者も含めて。

勿論回答は拒否してましたが、これ大丈夫なの!?

そういう職種の人には肖像権とかないのかしら???

 

まるで死刑に導いた検察官のようですが、実は突撃取材はこの人だけじゃないんです。

当時の警察官や二審で死刑判決を出した裁判官などのお宅にも・・・

 

この二村監督自身も行き過ぎた取材で捕まり、示談で不起訴になったそうです。

 

この映画は健治さん(顔出しOK)と長男さん(顔出しNG)がストーリーテラーですが、健治さんて当時はキツイ目付きで反社っぽい顔付きでしたが、今は片麻痺で車椅子生活です。

色々削ぎ落されたのか?随分顔付きが優しくなってました。

 

保険金詐欺をしたのは自分が主導で、その手口など語ってました。

左麻痺なので口が曲がってて、左の方に唾液が零れそうになりますがトークは上手です。

どこまで真実か分からないくらいに。

 

そして、詐欺師にありがちな魅力的なトーク力で、眞須美が10回ヒ素を盛ったとされる泉さんの家に訪ねるのですが、泉さんは還暦の歳なのに介護状態でしたが健治に文句の一言も言いませんでした。

※そう誘導してるようにも取れるトーク力です※

 

林眞須美の弁護士に言わせると、10回もヒ素を盛って生きてるということは、逆に殺す気はなかったと。

 

この健治さん、凄いメンタル強いです。

鋼のメンタルです。

保険金詐欺は勿論ですが、泉さんを使った「通し」の麻雀賭博や、おいちょ株の賭博で負けが込んで、一旦家に帰り金庫から500万持って1000万にしたことや、

眞須美の母親が死んだ保険金1億5000万の内、4000万を競輪で溶かしたとか、

まぁ~、お金に関するとんでも話が出てくる出てくる・・・

 

借金で闇金に追われて保険金かけられて殺されそうな人は、健治に相談して高度障害で済む安全なヒ素の量を教えて貰った方がいいと思ってしまいました。

ヒ素マスター健治ですもん。

 

話好きで、トークスキルも高く、

そのトーク力に若い頃はモテたんじゃないかしらね。

 

私が心配したのは長男さんです。

YouTubeで加害者側の家族の、当時子どもだった人がどう育ったかの動画を見ましたが、親がした犯罪に子どもは関係ないのに、「親」という後ろ盾を失い、更にその後ろ盾が「犯罪者」となると、壮絶なイジメを受け、施設の職員すらもそれに加担したと・・・

 

長男さんの部屋の酒の空缶の多さとか、見たことないようなタバコの吸い方とか・・・

心配になりました。

 

自殺した長女さん含め、子どもたちの人生は過酷なことだったでしょう。

 

私が映画を観るまで知ってた和歌山毒物カレー事件は、

犯人は二女説

犯人は林家と不仲の近所説(このお宅にもヒ素があった)

林眞須美がカレー鍋に毒を入れたと言ったはす向かいの家の子の証言が合致しない

後の鑑定で林家のヒ素とカレーのヒ素は成分が違った

和歌山県警は裁判が始まる前に林眞須美を犯人とする異例の本を出版した

 

真偽不明も含めてこのくらいです。

 

1番重要なのは、ヒ素の成分が別物ってとこですよ!

科学的データもありました。

 

ということは、一緒にカレー鍋の見張りをしてたが故に犯人説が出てしまった当時中学2年生の二女さんにはほぼ不可能でしょう。

どこからかヒ素を入手出来る歳ではないですよね。

 

林眞須美なら大人ですし、ヒ素は確かに泉さんに対して使ってたので可能性はあります。

 

はす向かいの家の高校生の証言ですが、このお宅からだと眞須美の姿は見えないんです。

見えるのは二女の姿です。

この高校生は、最初は1階から見たと証言しましたが、1階からだと障害物で殆ど見えないことが分かり、後から2階から見たと証言を変えてるんです。

(こんな重要な証言に勘違いってあります?)

 

鍋から白い煙が見えた証言も、ドライアイスで白い煙を出す検証実験を行いましたが、煙が目視できる距離ではなかったのに、更にそれをレースのカーテン越しに見てるという不思議さです。

 

この高校生の証言の信憑性は事実に値するのでしょうか?

この子は今、どんな気持ちでいるのでしょう?

事実でないなら今からでも詫びないと、人殺しの判決に加担した自分を生涯引き摺るんじゃないかしら・・・

まともならね。

 

近所説と和歌山県警が出版した本については触れてませんでした。

 

 

この事件は、メディアも警察も、「犯人は林眞須美に違いない」「林眞須美でなければいけない」そんな風潮に流されて、司法自体も冷静で客観的な判決から遠ざかった思い込みがあったように感じます。

 

命はひとつしかありません。

冤罪の可能性が極めて高い、いえ、冤罪の可能性が少しでもあるなら死刑の判決はあってはならないのが【疑わしきは被告人の利益に】のはずなのです。

 

そうは言っても、この事件で林眞須美死刑囚に同情が集まらないのは、やはり保険金詐欺で

何億ものお金を騙し取り、贅沢な暮らしに明け暮れてたからだと思います。

 

「楽しく保険金詐欺をやってただけなのに」

そう言った健治に反省の色など感じられずです。

1億5000万円の大口だけも3本!それだけで4億5000万円ですよ😱

 

泉さんは10回ヒ素を飲まされたので、泉さんだけでも10本の保険金詐欺です。

還暦で介護状態って、めっちゃヒ素の影響じゃん!?

と思いますよ(−_−;)

 

この当時の保険会社って甘かったんですね。

ひとりの人間が10回も保険金受け取れたってことですもんね。

「楽勝だった」そうです。

 

いったい総額でいくら詐欺したんでしょうね。。。

 

これがあるから、冤罪だと考えてる人は大勢いても、大きな波は生まれないのかな?

私には冤罪かどうかの真実は分かりませんが、その可能性が割と高いので、死刑判決は破棄にすべきが正しい司法ではないかと思ってます。

 

この映画で世論が動いてくれることを願います。

横浜シネマリンて小さい映画館なので、この映画の上映は1日1回です。

40席くらいあるのかな?

ほぼ満席でした。

興味を持ってる人たちはちゃんといるので、長男さんの慰めになってくれたらと思いますし、長男さんには堂々と幸せな方向を進む選択をして欲しいと切に願います。

 

あなたは何も悪くないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年 日本・カザフスタン合作映画

監督・脚本:竹葉リサ エルラン・ヌルムハンベトフ

出演:森山未來 サマル・イェスリァーモア マディ・メナイダロフ

 

カザフスタンの美しい大草原の中の、小さな集落の中の更に小さな家に住む

少年オルジャスの家族に突然起きる非日常な出来事。

ノスタルジックでせつない余韻が残るヒューマンドラマです。

 

*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

 

美しく広がる大草原に朝日が昇り始める。

ポツンとある馬の厩舎に1台の馬運車が止まる。

 

ベッドで眠る少年オルジャス(マディ・メナイダロフ)。

小さな池で、彼氏と楽しそうに下着姿で水浴びしてる、金髪のロシア娘の美しい肢体を仲間たちと覗き見してる夢の中だったが、外からの馬の鳴き声に現実に戻される。

 

同じ部屋のもうひとつのベッドの妹ふたりは熟睡だ。

 

起きて外に出ると、母のアイグリ(サマル・イェスリァーモア)が父のオンダスンの作業を見つめている。

「起こしちゃった?」

オルジャスの頭を撫でるアイグリ。

 

馬運車には20頭の馬が乗せられた。

オンダスンが雇った村の男が「あの白いのは乗せないのか?」と聞く。

オンダスンは、「乗せない。オルジャスへの贈り物だ」

 

オルジャスはその言葉には反応せず、自分も市場に行きたいと父にせがむ。

オンダスンは優しく微笑みながら、

「母さんのトマトの収穫を手伝う約束だろ?」

「時計を持ってきてくれ」

 

オルジャスは部屋に戻り父の腕時計を手に取る。

父の唯一の腕時計はガラス面にヒビが入った物だが大切に使ってる腕時計だ。

 

オルジャスが時計を父に渡すといよいよ出発。

オンダスンはオルジャスの肩を抱き、雇った男ふたりの4人で輪になりしゃがみ込み、道中の安全を祈願して神に祈りを捧げ、そして行ってしまった。

 

小さくなっていく馬運車を見つめるオルジャス。

 

馬運車の運転は雇いの男でオンダスンは後部座席に座っているが、後部座席に積んだ段ボールから子猫の鳴き声がする。

運転手の男の家で生まれた子猫を市場で売ると言う。

5匹の中で、白い1匹を貰うことにしたオンダスン。

子どもたちへのお土産だ。

 

オルジャスの方は村のおじさんのベケジャンの運転するバイクでトマト畑に着きます。

オルジャスはバイクの後部座席に、母とふたりの妹はサイドカーの5人乗りです。

畑では既に村の女たちが作業を始めている。

※畑仕事は女たちが担当のようです※

 

皆、子連れで作業してて、戦力にならない幼児から下は簡素な一カ所に集められて

代表のひとりが面倒を見てるようです。

オルジャスとすぐ下の妹のサウレは大人と同じようにバケツを渡されトマトの収穫を始めます。

※学校には行けてないようですね※

 

     *

 

市場に着いたオンダスンたち、すぐに客が付き値段交渉になりますが余りにも安くて断ります。

運転手は子猫を売りに、オンダスンは朝食で馬運車を離れ、残ったひとりに交渉を任せます。

 

市場には、鶏・鴨・うさぎ・豚・牛などが売買されてて、闘鶏などもやってて、賑やかで活気に湧いてます。

※市場は男の世界のようで、少年はいても少女は皆無です。成人女性は僅かにいますが業者かも※

 

カフェで朝食のオンダスンですが、食べてる最中に「売れた!」と交渉役の男が呼びにきたので、慌ててパンを口にほおばりコーヒーで流し込み、放してた子猫を胸にしまい馬運車に向かいます。

 

子猫を売ってた運転手はまだ1匹も売れてないのに呼ばれたので、売るのを諦めてそのまま放置して馬運車に向かいます。

 

オンダスンは現金を数え商談は成立。

3人の男たちの乗る車に付いていき、彼らの村まで馬を運びます。

 

     *

 

トマト畑では、遊び仲間のガニがオルジャスを誘いに来ます。

「ロシア娘が来てる!」

行きたいオルジャスですが、せっせとトマトの収穫をしてる母を見ると

すぐには言い出せそうにありません。

「先に行ってて、後から行く」

 

でも、行きたい気持ちが強くて母に「泳ぎに行きたい」と言います。

「バケツ5杯取ったらね」

一旦は諦めて作業に戻りますが、どうしても行きたいオルジャスはまた母にお願いし、「すぐ戻る」ことを条件に遊びに行きます。

 

     *

 

男たちの村に向かってるオンダスンたちですがトラブルが起きます。

先導してる男たちの車がエンストしてしまったのです。

 

オンダスンの運転手が降りて、男たちの車のエンジンを調べます。

 

時間がかかりそうなので、もうひとりの男は用足しでブッシュの方に行きます。

その後を付ける客の男のひとり・・・

 

馬運車で待ってるオンダスンのところにもひとりやってきます。

不穏な緊張感が走ります。

「馬が病気みたいだ」

オンダスンが馬運車から降りて馬の様子を見ると、あっという間に銃で後頭部を撃たれ即死します。

撃った男はすぐに死体をブッシュに引きずり運びます。

 

銃声で、エンストの原因を調べてた運転手の男は危険を察知しますが、隣で一緒に

いた男にナイフで刺され殺されます。

 

用足ししてた男は銃声に必死に走りますが、肥満が災いしてすぐに追いつかれ

ナイフでメッタ刺しにされます。

 

3人の死体は手近なブッシュにそれぞれ隠されますが、オンダスンの死体を隠してた男はオンダスンの腕時計に気付き、それも奪います。

※馬20頭と馬運車の金額は相当なもんでしょうね※

 

     *

 

オルジャスは「すぐ戻る」約束を忘れ、結局10人ほどの仲間と遊び呆けてしまい、

夕陽が傾きかけた頃、妹のサウレが母の使いで呼びにくるまで遊んでしまいます。

 

     *

 

同じ頃、オンダスタンの死体が隠されてる草原では羊が放牧されています。

羊飼いの男が子猫の鳴き声にブッシュを探します。

子猫と死体を発見します・・・

 

     *

 

畑から、ベケジャンのバイクで帰宅するアイグリたち。

バイクから降りてアイグリと妹たちは家の中に入りますが、オルジャスはベケジャンに止められて、母の手伝いをせず遊んだことをみっちりと絞られます。

 

ベケジャンが帰ると、母に言われオルジャスは外の発電機を発動させます。

部屋と外灯に灯りがともります。

次にタライで洗髪してるサウレのタオルを用意します。

※畑仕事に夕飯に子どもたちのお風呂、大忙しのアイグリです。オルジャスも手伝いが多く、日本の子に観せてあげたくなります※

 

外からは雷鳴が響きます。

アイグリは急いで洗濯物を取り込みに外に出ます。

※玄関出たら庭じゃなくて外です※

 

窓から母を見ると、強風で洗濯物を取り込むのも一苦労の様子です。

そこにパトカーが止まり、警官が降りて母に何か話しています。

警官は車に乗るような身振りをしてます。

不安になり玄関に向かうオルジャス。

母は青ざめた表情で、洗濯物を床に捨て、

「先に寝てて、すぐ戻るから」

パトカーに乗って行ってしまいました。

 

不安を抱えたオルジャスは、その晩は妹たちのベッドに潜り込み眠るのです。

 

ーーそして夢を見ますーー

廃墟の白い壁に炭でロシア娘の裸体を書きます。

その絵に向かって仲間たちとトマトを投げ付けるのです。

オルジャスはそれが楽しくて楽しくて笑顔いっぱいです。

※夢ですが、やっとオルジャスの笑顔が見れました※

 

部屋に朝陽が射す頃、外からクラクションが鳴り響きます。

すぐに目覚めるオルジャス。

窓から見るとベケジャンおじさんです。

「お母さんはどこ?」

それには答えず「すぐに妹たちを起こせ」

 

ベケジャンのバイクに乗ってると、村の集会所に沢山の男たちが集まっています。

その集会所を素通りして、到着したのはベケジャンの家でした。

 

バイクの音でベケジャン夫人が出てきて、門を開け末っ子の幼いアイシャを抱き上げ、子どもたちを中に誘導します。

ベケジャンはそのままどこかに行きます。

※ベケジャンちは木ですが塀も門もあり立派な自宅です※

※トマト畑はベケジャンが地主かも?※

 

ベケジャンが集会所に着くと、まず外門に立ってる男たちと握手を交わします。

そこに警官が来てオンダスンの親戚を呼び、オンダスンの「所持品」を渡します。

ーーー白い子猫ですーーー

親戚のおじさんは子猫をオルジャスにとベケジャンに子猫を渡します。

 

     *

 

ベケジャン家では、ようやく子どもたちが朝ご飯です。

妹たちは空腹なのでモリモリ食べますが、母のことが心配なオルジャスは食べる気になれません。

夜には帰ってくると言ってた父は帰宅せず、母はパトカーに乗ってそれきりです。

 

大人たちは忙しくしてて、ベケジャン夫人も食事が終わったら食器を洗うよう

オルジャスに言いつけると出かけて行きました。

オルジャスは窓から出かけていくベケジャン夫人を見て閃きます。

「アイシャを見てて」

サウレにアイシャを頼み、ベケジャン夫人の後を付けます。

 

ベケジャン夫人の行き先は集会所でした。

集会所の前にはバイクに座ったベケジャンがいて、オルジャスはベケジャンにすぐ見つかってしまいます。

「オルジャス!こっちへ来い!」

また怒られそうだとモジモジしながら行くオルジャス。

案の定「家から出るな!」と注意され、「お父さんからのお土産だ」と子猫を渡されます。

 

村の男に呼ばれたベケジャンは、更に「どこにも出かけるな!」と釘を刺しバイクでいなくなりました。

 

怖いベケジャンがいなくなり、オルジャスは子猫を胸に隠し、集会所の敷地に潜り込みます。

誰もオルジャスを気に留めません。

集会所の中に入りますが、そこにも大人が大勢いますが気に留める人はいません。

大人同士の話に夢中です。

 

奥へ奥へと進むと、行き止まりの小部屋の真ん中に、顔以外は白い布に包まれた父の遺体と、遺体を囲む大人たちの中に母を見付けました・・・

母と目が合いますが、オルジャスはショックでそのまま走り去り、走って走ってひたすら走って池のほとりで座り込みます・・・

 

ベケジャンおじさんちに戻ったのは日が暮れる頃でした・・・

部屋で遊ぶ妹たちを悲しげに見つめます。

父が死んだことは言わず、子猫は「拾った」ことにしました。

 

ーーー夢の中ーーー

いつもの仲間に

「あの女の絵描ける?」

と聞かれ、「うん」と答えるオルジャス。

絵が描ける壁までみんなで走る。

走ってるとオルジャスを呼ぶ声がする・・・

「明日はお葬式に行くのよ」

 

 

     *

 

乗合バスの中で木片を彫る男(森山未來)

馬の形をしてます

 

     *

 

翌日の葬儀

イスラム教での儀式は男たちだけで、女たちは離れた所で見てます。

オルジャスも大人の男たちに交じって儀式に参加して祈りを捧げます。

 

埋葬は男たちだけです。

妻でも女たちはここでお別れ。

男たちはトラックと徒歩で集会所から消えて行きました。

 

アイグリは男たちが見えなくなっても、まだその方向を見つめています。

そのアイグリに近付く女・・・

背後からアイグリに言います

「あんたのせいだ!」

「この疫病神!」

アイグリは振り返り、女の頬を強く叩きます。

別の女もアイグリに

「早く消えちゃいな!」

「消えな!!!」

とアイグリに掴みかかります。

その女も叩きます。

結構強いアイグリです。

 

他の女たちが引き離し仲裁します。

アイグリの方にはベケジャン夫人が割って入ります。

「私が話をつけるから怒らないで」

 

     *

 

墓地では埋葬が終わりました。

オルジャスは一番最後に父のお墓にお別れしました。

 

     *

 

乗合バスから男が降りました。

その辺のおじさんふたりに挨拶しながら握手し、オンダスンの家を尋ねます。

「昨日亡くなったオンダスンかい?」

男の顔色が変わり、家を教えてもらったのにお礼の言葉も言えません・・・

 

男は集会所から遠く離れた木陰で集会所の様子を見ます。

埋葬から戻ってきたトラックの荷台から少年が飛び降り、母に抱き着きます。

それを見るとその場を去ります。

 

     *

 

アイグリとオルジャスはサウレたちの待ってるベケジャン家に戻りますが、仲裁してくれたベケジャン夫人の慰めにも息が詰まり、ひとりで外に出てしまいます。

歩いて歩いて川の前で立ちすくむアイグリ・・・

 

ひとりになりたいのでしょう。

 

でも、心配なオルジャスが後を付けてました。

「お母さん、おうちに帰ろう。アイシャが泣いてるよ・・・」

母の手を握ります。

母が川に飛び込みそうで怖かったのでしょう・・・

 

     *

 

夜、子どもたちが寝静まり、

アイグリとベケジャン夫人は今後のことを話します。

借金の返済方法はベケジャンが考えてくれたそうです。

アイグリはここには住めないから、村を出てイトコの住むセーリックの村に引っ越すと言います。

「ここにいても村八分にされるからそれがいい・・・」

 

バイクのエンジン音に、オルジャスはぼんやりと目覚めます。

アイグリは外に出ます。

ベケジャンはこれから牧場に行くから門を閉めろとアイグリに言います。

アイグリはセーリックの村への引っ越しを手伝ってと頼みます。

了承するとまたバイクで出かけて行きます。

 

アイグリが門を閉めると、「アイグリ」と呼ぶ声がします。

ーー誰?ーー

暗闇から姿を現した男は「カイラートだ」と名乗る。

 

言葉に詰まるアイグリ。

「突然いなくなって8年間どこにいたの!?」

ーー事情があって連絡できなかった・・・ーー

「何しにきたの?」

ーー息子に会いにきたーー

「もうあんたの子じゃないわ。あんたのことも覚えてない」

ーー俺のことは黙ってる。一目会えれば十分だーー

「オルジャスに会いたいなら明日の引っ越しを手伝って」

 

アイグリは部屋に戻りますが、この様子をオルジャスは窓から見てました。

※会話までは聞こえてないと思います※

 

翌朝、厩舎で寝泊まりしたカイラートは身支度を済ますと、ふと何かに気付いたように厩舎の張りに手を伸ばし袋を取り出します。

中には銃が隠してあり弾を確認します。

※カイラートはなぜ銃の隠し場所を知ってたのでしょうか?この厩舎は元々カイラートの物だったのではないでしょうか?※

 

その銃を馬鞍にしまうと、トラックで引っ越しの作業をしてるベケジャンとアタケントの丘で合流する打ち合わせをして、厩舎の16頭の馬たちを一斉に解放して馬を誘導します。

馬も引っ越しです。

※群れを成して走る馬と誘導するカイラートの乗馬姿は美しく格好良いです※

 

馬飼のカイラートを引っ越しで雇ったそうですが、オルジャスはカイラートが気になって仕方ありません。

 

牧草地帯では馬を休憩させます。

その間はカイラートは木彫りをします。

木彫りの完成はもう少しです。

 

カイラートがアタケントの丘に着くとアイグリたちは既に到着してて、アイグリは焚き火を起こし夕飯の準備、ベケジャンはテントの準備です。

今夜はここで野宿です。

妹ふたりは子猫と遊んでいます。

 

オルジャスは到着したカイラートの元に近寄ります。

「馬に乗るか?」

ーーうん!ーー

馬から降りて、オルジャスを抱き上げ馬鞍に座らせると、手綱を引いてキャンプ地から離れると手綱を離します。

オルジャスはとても上手に走り出します。

「上手いな」

ーーお父さんが教えてくれたのーー

 

寂しげな表情になるカイラートです・・・

 

 

 

夜も更け、子どもたちはテントでお眠りですが、オルジャスは大人たちが気になってテントの隙間から覗きます。

焚き火を囲んでますが、カイラートは木彫りをしてて何を話すでもありません。

※日々の生活にいっぱいなのか、アイグリは無口で笑顔もありません※

 

ベケジャンが先にテントに戻るとふたりになりますが沈黙が続きます。

やっとアイグリが口を開きます。

「今までどこにいたの?」

ーー刑務所にいたーー

「何をしたの?」

カイラートは答えません。言えないことのようです。

※殺人かも!?※

「連絡できなかったの?」

ーーおまえたちに危害が及ぶ危険があったーー

ーーだから手紙さえ書けなかったーー

「死んだと思ってた」

ーー死んだも同然だーー

「絵はまだ描いてるの?」

ーー気が向いたらーー

 

アイグリがテントに戻ってくるのでオルジャスは寝たフリをします。

※オルジャスにふたりの会話は聞こえているのでしょうか?そんな距離とは思えませんが、自然の中で暮らしてると耳がいいとか?※

 

 

翌朝、オルジャスは父からの贈り物の白い馬に乗って草原を走ります。

カイラートは馬上でオルジャスを見守ります。

今日はオルジャスは馬でカイラートとセーリックの村に向かうのです。

 

ふたりで出発し、丘の上まで登りますが、丘から下を見下ろすとトラックが動いていません。

「カイラートおじさん!トラックが動いてないよ!」

 

トラックに行くとエンストです。

セーリックの業者に連絡が必要です。

「20km先の食堂で電話を借りて連絡しよう」

アイグリがセーリックのイトコの番号のメモをカイラートに渡します。

オルジャスも行きたがります。

「本人が行きたいなら」とアイグリ。

カイラートとオルジャスは食堂に向かって馬を走らせます。

 

途中、バスの停留所のベンチで休憩を挟みます。

オルジャスの為でしょう。

※有名なこのシーンですね※

※よく似てて本当の親子のようです※

 

特に会話はありませんが、ここでカイラートはポケットから馬の木彫りを出してオルジャスにあげます。

オルジャスはお礼を言い、色を塗ってもいいか聞きます。

「絵が好きなんだって?」

うんと頷くオルジャスに「何か描いてくれ」

 

オルジャスは停留所の壁に、落ちてる炭でサラサラと馬の絵を描きます。

才能があると褒めるカイラートに、

「おじさんも木彫りの才能があるよ」

カイラートは苦笑します。

 

食堂に着くと、オルジャスに外で待つよう言い、カイラートは店内に入り電話を借ります。

 

素直に外で待ってると、ひとりの男が歩いてきて店内に入ります。

オルジャスは男がしてる見覚えのある腕時計に気付きます。

 

男は常連なのか、店員の名前を呼んで自分を探しに来た人がいないか確認し、席に着いてビールを頼みます。

電話をしてるカイラートを気にしてキャップを深く被り直します。

 

そう、こいつはオンダスンを殺害して腕時計を奪った男です。

 

店員のアイジャンがビールを運ぶと男はアイジャンの尻を触り手を叩かれます。

 

オルジャスは店内に入り、カイラートの側に寄りもう一度腕時計を確認します。

男はカイラートたちを気にしてます。

電話が終わると、オルジャスは「あれ、お父さんの時計」

同じ型を疑いますが、ガラス面のヒビの形からお父さんのだと断言します。

 

カイラートが男を見ると、男もこちらを見てます。

袖を伸ばして腕時計を隠します。

が、静かに立ち上がり、カイラートと睨み合いながらポケットから何を出す仕草をします。

 

そこに、店員のアイジャンが「そういえば・・・」

とフロアに出てきた瞬間、男はポケットから取り出した銃を発砲します。

カイラートは瞬間、オルジャスに覆い被さり弾から逃げられましたが、アイジャンは撃たれて倒れました。

 

他の店員ふたりが出てきて警察だ救急車だのパニックのドサクサで男は逃走します。

オルジャスの白い馬を奪って、馬で逃走です。

 

カイラートも馬で男を追います。

片手で手綱を操り、片手で馬鞍に隠してた銃を取り出し男を狙います。

 

馬に当たらないよう十分に狙いを定めて発砲します。

一発で男を仕留め、男は馬上から転落します。

馬は無事です。

 

その様子に驚き立ち上がるふたりの男たち。

オンダスンの仲間ふたりを殺害した男たちです。

彼らはこの草原で馬を放牧してましたが、それはオンダスンから奪った馬でしょう。

20頭程の群れです。

 

ひとりは背を向け逃げ出し、ひとりはカイラートに向かって銃を構えます。

そして発砲するとカイラートは馬ごと倒れます。

※これ森山さんご本人です!凄い!※

 

カイラートはジャンパーの右胸辺りが鮮血に染まって倒れてます・・・

男は銃を構えたままカイラートに近付きますが、死んだように見えたカイラートは男よりも早く、一瞬で男を撃ち倒します。

 

その銃声で最後のひとりが振り返ります。

逃げたと思った男はバッグにしまってた銃を取りに走ったのです。

銃を持つとカイラートに向かって歩き出します。

 

カイラートは息も途切れ途切れですが立ち上がり、弾を詰めながら歩き出します。

 

向かい合うふたり。

そして、ほぼ同時に撃ち合い、互いに倒れます。

※西部劇のようです※

※このシーン格好良くて痺れました※

 

馬たちは銃声に逃げ出しますが、本能なのか群れで走り去って行きました。

 

静かになった草原に羊の群れが放牧されます。

 

 

     *

 

 

ーーセーリックの村の朝ーー

オルジャスは朝起きて、リビングの扉を開けます。

リビングテーブルではおしゃれなワンピースを着たお母さんと、白いシャツのカイラートおじさんが、眩しい光の中で紅茶を飲んでます。

 

ふたりは優しい表情でオルジャスを見つめます。

 

そんな夢を見てるオルジャスのベッドの側のチェストには、白く塗られた馬の木彫りが置かれています。

その木彫りの横にヒビの入った腕時計を置く黒いシャツの男・・・

部屋の扉を閉める音でオルジャスが目覚めます。

すぐに腕時計に気付きます。

腕時計を手に取り、窓から外を見ます。

そして外に出ると乗合バスが走り出します。

バスの中には黒いシャツのカイラートが乗ってます。

 

腕時計を見つめるオルジャス。

この時計を持ってきたのはカイラートおじさんだと察します。

会いたかった・・・

話したかった・・・

そんな顔で、またバスを見つめます。

 

「オルジャス、家に入りなさい」

お母さんの声で、家に入ろうとしますが、振り向いてまたバスを見ます。

 

バスは豆粒くらいに小さくなって、やがて見えなくなりました。。。

 

  

     完

 

*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

 

この映画を観ると、効果音的に使われがちな音楽って要らないなって思ってしまいます。

静かに進むから人の動きが感じられるし、観疲れしないのかなと感じました。

 

細かい部分の考察についてはこちらをどうぞ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大好きな作品で、30回以上観てるかしら。

こちらも今月一杯でU-NEXTから消えるので、DVD買わなくちゃ!と調べたら

DVDにもBRにもなってなくて非常にショックです・・・

今月中にしっかりと脳裏に焼き付けておかないと!

 

日本とカザフスタンの合作映画で、ロケはオールカザフです。

このカザフスタンの大草原や湖、空や光の美しさときたらもう~❤️

 

色々と細かい説明はないので謎な部分はありますが、そういうお国柄で大陸的なんだと思ってます。

カザフの遊牧地帯の暮らし振りを、物を知らない私は時代背景が古い設定かと思いましたが、念のため調べてみたら現在もそういう地域があるみたいです。

 

物語の進み方や間の開き方とか、日本映画とは全然違うので、合作といってもほぼカザフ映画って印象です。

色んな材料を詰め込まないシンプルな魅力と、ノスタルジックでせつない余韻を残してくれる秀逸な作品ではないかしら。

 

主演は森山未來さんですが、カザフ人のカイラート役です。

オルジャスはカイラートの子ですが、森山さんに似てる子を上手くチョイスしたもんです。

でも、顔だけで選ばれたのではありません。

辛抱や不安が多い生活で、常に母を気遣う不安な心情をズキズキくるほど表現してくれましたし乗馬が巧い!!!

森山さんも、遠目は本人か分かりませんが、かなりの確率でご本人が手綱を握ってました。

片手で手綱、片手で銃で馬を乗りこなしてる姿にはたまげました。

言語はカザフ語で、セリフは耳で聞いて覚えたそうですが、しっかりネイティブでした。

役に対する没入力は神憑り的な方です。

 

 

ーーーそれでは考察ですーーー

8年前、カイラート(森山未來)は妻のアイグリ(サマル・イェスリァーモア)と

幼いオルジャス(マディ・メナイダロフ)を残し失踪します。

実は刑務所に入ってて、家族にも危険が及ぶかも知れず手紙も書けなかったと。

この理由は謎のままですが、馬と関係はあるんだろうなとは思っています。

そして、それはオルジャスの継父のオンダスンとベケジャンも関係してると推測してます。

 

アイグリと再婚したオンダスンが住んでる家と厩舎は元々はカイラートの物だったのは、一晩厩舎で寝て、起きてから手際よく準備して、隠してた銃の在り処を知ってるシーンで理解しました。

 

8年前、カイラートは20代後半です。

その歳で結構な大きさの厩舎を構えたとなれば、多少危ない橋を渡っていたかも知れません。

家は小さくてボロですが。

それに協力してたか同じ仲間だったのがオンダスンとベケジャンで、参謀はベケジャンかな。

カイラートは村に着いた時、まずオンダスンの家を探します。

ベケジャンも8年振りなのに何も掘ろうとしません。

失踪の理由が(死も含めて)ある程度予想できる関係性だったから。

 

オンダスンの家を尋ねた時、オンダスンの死に衝撃を受けますが、更に教わった住所が元の自分ちだったので、声も出ないほどになり、アイグリがオンダスンと再婚したことを理解したのではと思います。

 

そして、投獄は裏稼業相手の危ない馬の取引に失敗かな。

(殺されそうになって相手を殺したとか重症を負わせたとか)

手紙も書けなかったのも、看守がトラブルになった相手組織に売るかも知れないから。

 

戻らないカイラートに、取引は失敗し死んだと思ったベケジャンは、残されたアイグリとオルジャスの生活を守る為に独身のオンダスンをアイグリと再婚させた。

それは厩舎の馬たちの世話のこともあるから。

オンダスンは実子以上にオルジャスを大切に育てました。

そこにはカイラートとの強い関係性が感じられます。

ベケジャンもまたアイグリたちを強くサポートしてました。

 

 

次の謎は、アイグリが村の女ふたりから「疫病神」と罵られるシーンです。

ズバリ!あのふたりはオンダスンと共に殺されたふたりの男たちの妻でしょう。

 

オンダスンの遺体は子猫の鳴き声で偶然発見されました。

恐らく、イスラム教は遺体がないと葬儀もあげられないのではないでしょうか?

そして、日本と違いカザフは遺体の捜索をしてくれないんじゃないかしら?

オンダスンの遺体発見現場とふたりの遺体はそう離れた距離じゃないのにね。

 

オンダスンの馬の売買を手伝った夫が殺され、オンダスンの遺体は帰ってきたのに自分たちの夫の遺体は帰ってこない。

だから葬儀もあげられない。

妻にしたら「疫病神」と罵りたくもなるかもです。

 

それ以前にカイラートが失踪してオンダスンとの再婚が忌み嫌われるベースにはあったかも知れませんね。

 

 

 

最後の謎

カイラートは2発も撃たれてなぜ元気?

 

まず、オルジャスが朝起きてリビングでアイグリとカイラートがお茶してるのは完璧に夢です。

夢の中のカイラートは白いシャツで、実際のカイラートは黒いシャツだから。

ただ、夢って現実と直結してること多いじゃないですか?

ライオンに襲われる夢でうなされて起きたら猫が顔に乗ってたとか。

 

実際にカイラートは取り戻した腕時計をオルジャスが寝てる側に置きました。

だからそんな夢を見たんでしょう。

 

そして、私も初見は撃たれたのになんでこんなに元気なの!?

になりましたが、あれ、日が経ってるんですよね。

引っ越したセーリックの村ですが、室内はすっかり生活環境が整ってましたし、

木彫りの馬も白く塗られてました。

 

どこかで治療して回復してからセーリックの村にやってきたという、

とても単純な謎でした(;^_^A

羊の放牧風景が流れたので、羊飼いが発見したのでしょう。

食堂の方には救急車も警察も到着しますし。

正当防衛で簡単に無罪なお国柄なのかな?

 

 

それにしても、セーリックに引っ越してからの家の立派さ!

壁も真新しく塗り替えてて、元の村とは雲泥の差ですよね。

 

馬の殆どを売ったんじゃないかしら?

盗まれた馬もカイラートが何とかして。

それで借金も完済して。

 

馬飼は男の仕事。

30数頭もの馬の世話をアイグリは出来ないし、オルジャスは子どもです。

でも、乗馬は得意ですから数頭ならオルジャスでも面倒見れます。

亡き父からの贈り物の白い馬と数頭残して殆ど売ったかと。

将来、オルジャスも馬飼になるかも知れませんし^^

 

カイラートは去りましたが、きっとどこかで馬飼の仕事先を見付けて草原を駆け巡るんじゃないでしょうか^^

たまにフラッとオルジャスの前に現れたりしながら。

 

そんな、その後のことも想像したりして楽しめる作品でした^^

あと、「オルジャス」って名前の響きが格好良い。。。

 

【追記】

8月31日配信終了となってたのに継続してました。

30日も31日も最後だからと観ましたが、この作品は心底私にマッチするようで、

配信終了にならなくて良かったです^^

 

 

 

 

 

 

 

2018年 日・仏合作映画

監督・脚本:河瀬直美

出演:ジュリエット・ビノシュ 永瀬正敏 岩田剛典 美波 森山未來

   白川和子 ジジ・ぶぅ 田中泯 夏木マリ

 

奈良県の吉野の山が美しく、神木のような「モロンジョの木」を中心に広がるファンタジー映画 になり切れなかった惜しい作品

 

*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

 

   山で狩猟中のマタギの男(田中泯)

   白い犬が追う先にいる鹿に向かって発砲する

   当たりはあった

   バサッ!という音の方に振り向くと顔色が変わる

 

     *

 

ーーー山中ーーー

山守の男・智(トモ・永瀬正敏)が木の伐採に精を出してる

 

     *

 

吉野に向かう電車に乗るふたりの女性。

中年の方はフランス人のエッセイストのジャンヌ(ジュリエット・ビノシュ)で、主に紀行文を書いている。

20数年振りに訪れる吉野の山々が見えてくると涙がこぼれる。

 

若い方はフランス人とのハーフの花(美波)でジャンヌの助手かな。通訳で同行。

 

     *

 

軽トラの荷台に白い紀州犬のコウを乗せて山道を走る智。

100mはありそうな長いトンネルを抜けて、盲目の老婆・アキ(夏木マリ)

の家に着くと荷台の薪を所定の場所に降ろす。

 

縁側に出てきたアキが「雨が降る」と言う。

智は空を見るが晴れている。

「そろそろじゃ・・・」

と意味深に微笑むアキ。

 

作業を終えると居間の囲炉裏を囲み、出されたよもぎ餅とお茶を頂く智。

「おまえ、いくつになった?」

ーー48ーー

「わしは1000年前の胞子が放たれた日に生まれた」

ーーなんじゃそれwーー

「いいか、今日は殺生はするな」

ーーなぜ?ーー

「そう決まってるのじゃ」

「明日の朝は春日神社にお参りに行け」

ーー毎日行ってるよーー

 

アキの家から出ると雨が降り出してきた。

 

翌朝、春日神社で参拝してると、ジャンヌと花が現れる。

この辺りで古くから伝わる「薬狩り」の風習のことや、「ビジョン」という植物について質問されるが智はどちらも知らない。

「ここで何年暮らしてますか?」

ーー20年ーー

「どうしてここに来たの?」

ーー疲れたから・・・ーー

ーーその草は何になるの?ーー

「ビジョンは人の苦痛や痛みを取ると言われています」

ーーどうやって?ーー

「わからない」

 

ジャンヌは神社の天井に近い隠れた襖絵に気付く。

かなり古そうな絵だ。

燃えた山に白い人魂のようなものが飛んでいる・・・

※胞子でしょうね※

 

ふたりはそのまま智の家まで付いて行きお邪魔させてもらう。

アキの家同様、暖炉や五右衛門風呂など薪が欠かせない小さい古民家。

秘密基地のような屋根裏部屋も素敵で、そこから眺める美しい吉野の山々の眺望に惹かれたジャンヌは暫くの滞在をお願いする。

 

ひとりと犬の暮らし、戸惑うも了承する智。

屋根裏部屋がふたりの部屋になる。

 

     *

 

   ーー山中ーー

   白い犬が走る

   そこには山守の岳(ガク・森山未來)の姿がある

 

     *

 

翌朝、外からの物音で目覚めたジャンヌは窓を開ける。

庭先で智が薪を割っている音だった。

ジャンヌが英語で色々と質問する。

智も英語が話せて、ふたりの会話は英語になる。

 

山守の智が山のパトロールに周ると、山がざわついている。

 

ジャンヌたちも山を探索する。

山のざわめきの中、幼い男の子の後ろ姿と、大きな池のほとりで抱き合う男女の

イメージが広がる・・・

 

山から山道に降りると、アキを乗せた軽トラと出会う。

「薬草に強い」とジャンヌたちにアキを紹介する智。

ジャンヌが車内のアキに挨拶すると、アキの顔を見て表情が変わる・・・

「あんただったんだね」とアキ。

※顔見知りですね※

 

そのまま荷台に乗り、アキの家に向かうトンネルに入ると、一発の銃声音を回想するジャンヌ・・・

 

アキの家には様々な薬草が作られている。

お茶もそのひとつだ。

ジャンヌたちとお茶を囲み、

「1000年に1度の時が近付いてる」

「やっと会えたな」

アキの言葉に涙を流すジャンヌ。

 

 

翌日、智が山から帰ると花がいない。

「祖母に会いに行った」「バスの時間があるから智によろしく」

とのこと。

そしてふたりきりになった途端、ジャンヌが智に迫る。

※さすがフランス人※

※中年同士の絡みはやたら生々しい※

 

ーーーふたりが結ばれた早朝、アキが長く住んでた家に深々と頭を下げてトンネルの向こうに消えていくーーー

 

智とジャンヌがアキの家に行くと、雨戸がされ玄関扉に施錠がされている。

 

ーーーアキはモロンジョの木に触れて山の声を聴くーーー

ーーーそして踊り出すーーー

ーーーアキに合わせて木々が風を舞うーーー

ーーーすると、アキの目が見えるようになるーーー

 

夜、ジャンヌは智に語る。

ビジョンの周期は997年。

ジャンヌの計算が正しければ、次の胞子が放たれるのはこの秋から冬にかけて。

つまり、まもなくだと。

 

そしてジャンヌは一旦帰国する。

※なぜ???※

 

ーーージャンヌは回想するーーー

池のほとりで抱き合うジャンヌと岳。

ジャンヌは茶色い「おくるみ」に包まれている。

その「おくるみ」に包まれた赤子にキスする自分を・・・

 

     *

 

ジャンヌがいなくなって、山は赤く色付き秋を迎えていた。

コウが激しく吠え智を呼ぶ。

そこには二十歳そこそこの青年が倒れていた。

足を滑らせ捻挫したらしい。

 

青年・鈴(リン・岩田剛典)との暮らしが始まる。

まるで親子のように山の仕事を教える智。

寡黙で殆ど喋らない鈴に優しく接する智。

※智・岳・鈴、みんな一文字で、トモ・ガク・リンの2語に意味あるのかな?※

※智も山に導かれて、何かしら岳と繋がりがあるのか?※

 

そんなある日、ジャンヌが戻ってくる。

鈴を見て、すぐに屋根裏部屋にいくと、そこはもう鈴の部屋になっていた。

夕飯は男ふたりで仲良く作っている姿に不満顔のジャンヌ。

訊けば鈴との暮らしは1ヶ月にもなると言う。

 

その夜は久し振りのメイクラブ。

※このシーン必要か!?ホント要らないし気持ち悪い!※

※おっさんとおばさんの絡みマジ要らない!!!※

そして騎乗位で絶頂を迎えるジャンヌに見えたのは智ではなく岳の顔だった。

※智かわいそ~・・・※

 

行為を終え、智の腕枕で岳との愛を回想するジャンヌ。

※好きな男の腕の中でも、違う男の夢を見る~♪のジュディ・オングの「魅せられて」状態※

 

岳に抱きしめられ、岳が囁く・・・

ーージャンヌ 夜の音 聴こえる?ーー

「あなたの心臓の音がする」

ーー匂いは?ーー

「匂いは想像して感じるものよ」

※あら、ここは素敵だわ※

※夜の匂いなんて考えたこともないもの※

 

中年男女がハッスルしてる時、鈴は外に出て月を見ていた。

そして、涙を流す鈴・・・

ふと振り返ると、窓の向こうの半裸のジャンヌと目が合う・・・

 

早朝、智はコウを繋いである紐が切れてコウがいないことに気付く。

屋根裏を見ると鈴もいない・・・

 

     *

 

ーーー鈴は山にいたーーー

モロンジョの木の声を聴く鈴・・・

 

白い胞子が飛び交う中、トンネルの向こうに消えていくコウ・・・

 

     *

 

山中を、鈴とコウを呼びながら必死に探す智だが見つかることはなかった・・・

 

     *

 

ジャンヌはひとりでモロンジョの木まで来たがそこに鈴はいない

モロンジョの木に触れながら岳を回想する・・・

ーー愛ってなんだと思う?ーー

ーー好きと愛の違いは?ーー

岳の囁き・・・

ジャンヌの中にはずっと岳がいる・・・

※ちなみに会話は英語です※

 

     *

 

薪割りをしてる智を縁側で見つめるジャンヌ。

そこにコウの亡骸を抱いた鈴が帰ってきた。

「・・・何でだよ・・・」

コウの死に泣き叫ぶ智・・・

 

ジャンヌは鈴に、

「こうなることが分かっていたの?」

涙を流す鈴。

※鈴にはあの月の日、コウの未来が見えたんでしょうね※

※モロンジョの木にコウの行方を尋ねていたのでしょうか※

 

     *

 

ーーー池に佇むジャンヌーーー

あなたなの? 私を束縛するのは?

私の魂をここにとどまらせようとするのは

ビジョンではなくあなたなの?

 

     *

 

リンの部屋にお茶を持ってジャンヌが入る。

ベッドに座る鈴の隣に座り、ビジョンのことを鈴の耳元で囁き始めるジャンヌ。

 

1000年に1度のビジョンを私たちは体験する

1000℃の熱と共にビジョンは現れ 人の痛みを消す

人の脳には遺伝子レベルで攻撃性が残ってる

戦争や殺戮を繰り返すのは人間だけ

多分ビジョンは人間に似てる

創り出す力と壊す力

自らの滅亡と共にメッセージをよこすのかも

本能のままに・・・

 

そして鈴の耳にキスをする

※キモッ!※

 

     *

 

ーーージャンヌは池のほとりに佇んでいるーーー

 

     *

 

   岳が鹿に向かって猟銃の狙いを定めている

   白い犬が鹿を追う

   銃声が響くが、それは岳のものではない

   マタギの顔が絶望に変わる

   激しく泣き崩れるマタギ

 

     *

   

   池のほとりで岳と抱き合いながら妊娠したことを伝えるジャンヌ

   深く 深く 愛し合うふたり

   池の向こうに夕陽が沈んでいく

   完全に沈んでしまったことを

   夕陽が【死んじゃった】と表現するジャンヌ

 

   ーー死 また生き返る きっとーー

   

   そして、ひとり山で出産するジャンヌ

   いつも岳が包んでくれた「おくるみ」で赤子を包み

   「ジュテーム」とキスをする

   そのまま赤子はアキに連れていかれ

   産んだばかりの我が子に「さよなら」するジャンヌ

 

     *

 

   アキは「おくるみ」を別の物に変えて、

   ある家の縁側に赤子を置き去りにする

   老婆が気付き夫を呼ぶ

   そして「鈴」と名付けて育てる

   仏壇には岳の遺影がある

   ※岳の実家だったんですね※

 

     *

 

鈴がモロンジョの木に着くと、「おくるみ」を巻いた岳が踊っている

そしてアキも踊っている

鈴も踊りだす

 

岳の踊りで炎が発生する

 

ジャンヌも現れる

ビジョンが現れる時がきたのだ

 

山は炎に包まれ火事になる

炎の中で舞う3人

 

春日神社に参拝してる智も煙に気付き駆け付ける

その途中、コウの声がハッキリと聞こえた

 

現場に着くと鈴が炎に包まれている

「リーン!!!」

「水!」「水!!!」

慌てる智にジャンヌが言う

「水は要らない・・・ビジョンが生まれるのよ」

 

炎は周辺の木々を燃やし尽くし、アキは燃え尽きて消え

鈴の命も消えた

「おくるみ」に包まれてた岳だけは生きていて、それを鈴にかける

 

炎が消え、鈴を抱き上げるジャンヌ

鈴にかけられた「おくるみ」は岳と愛し合ったそれだと気付くジャンヌ

この子は我が子だと知る

 

燃え尽きた木々からは胞子が飛び交い、奇跡が起きる

 

息を吹き返し目覚める鈴

「母さんなの?」

 

優しく微笑むジャンヌ

 

ジャンヌが岳を見ると、岳は笑顔で森に消えていった

 

胞子は目覚ましい勢いで山を再生させる

 

「山は・・・賑やかだよな」

 

ーーなんて美しい・・・ーー

 

     完

 

 *~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

 

色々と勿体無い映画ですね。

 

不満が多い感想・考察はこちらです↓

 

 

 

あらすじはこちら↓

【Vision】破壊と再生のファンタジー~あらすじ~ 

 

初めて観た時は意味不明でした。

理解するのを放棄してましたが、今月(8月31日)でU-NEXTから消えるので、自分なりに解釈しておこうと何度も観返しました。

 

気になるところが沢山あるのですが、私が鍵だと思ったのは「おくるみ」です。

 

20数年前、岳(ガク・森山未來)とジャンヌ(ジュリエット・ビノシュ)は深く愛し合い、ジャンヌは山で赤子を産みます。

その赤子をくるんだ「おくるみ」は、それまで山で岳と愛を深め合う度に使われてた茶色くてゴワゴワした布らしくない素材感で、非常に年季の入った物です。

調べたら、木の間伐材から作られた「木糸」なるもので生地が作れるようなので、

木で作られた「おくるみ」なのかな。

 

そして、「ビジョン」が現れるのに欠かせない物なのが最後に分かります。

 

それを岳に与えたのは勿論1000年生きてるアキ(夏木マリ)しかいません。

 

この物語は時系列が曖昧過ぎて、わざとそうしてるにしても酷いんです。

 

で、岳とジャンヌは、岳が生きてる時に出会って、マタギに誤射され岳は死んだと

思わされる描写なのですが、それだと辻褄が合わない部分が数々出てくるので意味不明になるのです。

この「おくるみ」は聖なる物で、かなり古い物です。

人間の岳が持ってるのは不自然です。

 

そして、ジャンヌがここまで「ビジョン」に拘るもの不自然なのです。

ジャンヌが「ビジョン」について細かいことまで知ってるのは、それを教えた人物がいて、それは岳しかいないのですが、人間の岳がそこまで知ってるはずがありません。

 

マタギは確かに鹿を撃ちました。

岳はマタギが撃った方向にはいません。

左方向で死んだのです。

岳もマタギと同じ鹿を狙って猟銃を構えてました。

「殺生をしてはいけない日」に殺生をしたので、山の怒りに触れ岳は命を落とし、

マタギは自分が殺したと苦しむことになったのかと。

「今日は殺生はするな」

とアキが智に言ってたのはこの伏線かなと。

人間には知り得ない「殺生してはいけない日」が山には存在してるのです。

 

そして、岳を再生させたのがアキで、再生に必要なのもこの「おくるみ」です。

最後、鈴(リン・岩田剛典)が死んで再び生き返る時に、それまで岳が持ってた「おくるみ」が鈴に渡ってましたから。

 

ジャンヌと出会った時、すでに岳は山の精霊だったのです。

 

そう考えると、ジャンヌが「ビジョン」に拘り、「ビジョン」に詳しいのも納得できます。

 

アキから岳に渡った「おくるみ」は、岳から一旦ジャンヌに渡ります。

ジャンヌとお腹の赤子を守る為に。

そして、赤子を包み、再びアキの元へ赤子と共に戻ります。

赤子は別の「おくるみ」に包まれ、岳の両親に預けられ鈴として育てられます。

「おくるみ」はアキから再度岳に渡り「ビジョンの舞」で使われ、最後は鈴を再生させ鈴の物になります。

 

岳の両親ですが、結構な年寄りで、孫というよりひ孫に見えるので、岳が死んだのはもっと前なんじゃないかな。

回想シーンは何度も出ますが、ジャンヌが回想してるとは限らないんですよ。

岳が死んだ時にその場に居たと思えないジャンヌが回想するにしては鮮明過ぎます。

ジャンヌが回想してるとしたら、それは岳が植え付けた「ビジョン」なのではないかしら。

 

鈴がモロンジョの木の声を聴いたり、コウの死を予知できたのも精霊とのハーフだから。

 

愛するジャンヌが妊娠しても親に紹介したり実家に連れて行かず、いつもふたりが過ごすのは山の中。

老夫婦の人間の岳という息子はとうに死んでいるからです。

出産もひとりで山の中。

産んですぐにアキに連れて行かれるも素直にさよならができたのは、岳から赤子は山の子だから使者に渡すようコントロールされてたから。

ジャンヌは岳が精霊だと知っていたか感じていたのかも。

 

赤子を産み、ジャンヌの役目も岳の役目も終わり岳は消えます。

ビジョンで再び会う時まで・・・

 

「ビジョンの舞」で炎に包まれ1000年生きたアキは役目を終え消滅します。

次の1000年を司るのが鈴と岳です。

鈴もまた、胞子が放たれた日に一度死に再生したので、アキの役割は鈴でしょう。

 

こんな感じで着地しようと思います私は。

 

白い犬のコウも精霊だと思います。

岳が人間の頃から生きてますから。

コウの役目は鈴を智に導くこと。

役目を終え、トンネルの向こうに消えて行きます。

トンネルは生と死の境目。

現実とビジョンの境目です。

 

 

それにしても、なんていうか・・・

雑ですね・・・

カメラ割なのか筋立てなのか・・・

 

ラストなんかホント駄目。

炎に包まれても「おくるみ」に守られてる岳は当然生きてるのですが、

次のカメラ割で鈴も「おくるみ」握ってて意識はない。

「あれ?2枚になったん?」

で、今度は手ぶらで森に消える岳

「あ、岳が鈴に渡したのか」

この間が雑なのよ!

ここ、もうワンクッション入れないとダメよ。

 

あと、ジャンヌが肉食すぎて引く

中年同士の絡みは生々しくて気持ち悪い!

何を見せられてるんだ?

という気になるし、中年のおばさんが二十歳そこそこの鈴の耳元で囁き、更に耳にキスするとか・・・キモ!!!

 

あと、一般人の話も要らないし、「トマトときゅうりが大嫌い」も要らない。

 

この辺削れば、もっと丁寧なファンタジーになったんじゃないかしら?

 

そして、夏木マリさんは凄かった!!!

もう怪演です!

あれは他の演者さんが食われてもおかしくないけど、さすがの永瀬さんとビノシュさん、負けてませんでした。

夏木さんと森山さんの絡みが「舞」しかなかったの残念でした。

「舞」良かったなー

「大地の舞」って感じだった。

森山さんがキーマンで炎を起こすのですが、実に素晴らしかったです。

邪魔そうな「おくるみ」の使い方も。

でも、岩田さんもダンサーなんですよね?

ほぼ踊りが無いって勿体無いなと。

森山さんが凄過ぎてカットされたのかな?

 

演者さんは素晴らしかったです^^

 

【追記】

「おくるみ」に目を付けたのは鋭い視点じゃないかと自画自賛してましたが、「おくるみ」の流れを追いかけて写メしてたら新たな謎と遭遇しました。

ホント、この脚本は曖昧で雑です。

作り手の独りよがり感が強いです。

 

岳がジャンヌを優しく包む茶色い「おくるみ」

 

赤子を包み(赤ちゃんは見えませんが)アキが連れて行きます。

 

 

あれ!?鈴がマフラーにしてるのは!?

動揺する私😱

再確認じゃ!ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

 

赤子(鈴)の「おくるみ」は別の物です。

 

でも、青い「おくるみ」の下に茶色い「おくるみ」のようなものが一瞬見えます。

てか、鈴があのマフラーをしてるということは、どう考えてもここしかありえませんよね。

 

「ビジョンの舞」で岳が美しく「おくるみ」を振り回します。

 

鈴の首にも「おくるみ」が!

 

「ビジョンの舞」が終わり、愛おしそうに「おくるみ」を抱きしめます。

ジャンヌと鈴を抱きしめるように。

 

鈴の手にも「おくるみ」が握られています。

 

ジャンヌは鈴の「おくるみ」に、それはかつて自分が産んだ子を包んだそれだと気付き、

鈴が我が子であることを理解します。

 

そして、その時の「ビジョン」が「おくるみ」を通して鈴に送られます。

だから鈴は目覚めてすぐに「お母さんなの?」と訊いたのです。

※この謎が解けたーーーーー!!!※

 

微笑みながら山へ消えていく岳ですが、「おくるみ」がマフラーになってましたね。

私の見落としでした。

 

「おくるみ」は産まれくる我が子の為にふたつに切られたんでしょう。

 

鈴は捨てられた時に包まれてた「おくるみ」が親を探す手掛かりなので、山に導かれた時から身に付けてたいたのかな。

 

所々間違ってても、大筋で合ってると思うので、これでVisionの考察は終わりにします(^^)

理解が深まると中々良い作品だと思えるようになりましたw

 

【追記】

配信終了だったのに継続されてました。

理由は分かりません。

 

 

公開初日に鑑賞したあと、U-NEXTで原作買いました。

何冊かあるのかと思ってたらたった1冊しかないんですね。

よく、このたった1冊を映画にしようと思ったなー

多分、そんな有名でもないと思うし?

そんなあんずちゃんを発掘した誰か凄い!

 

私は前回買ったマスコットとかキーホルダーを身につけて、毎日あんずちゃんと一緒

を堪能してますw

 

うちのネコも化け猫になって欲しい\(//∇//)\

 

で、16年の時を経て7月14日からコミックDAYSで連載開始ですって!

現在進行形であんずちゃんが見れるなんて嬉し過ぎる♪

早速2話まで読んできましたw

 

今日のあんずちゃんも面白く観てきましたが、U-NEXTの映画割引って上限があって、私暫くチケット買えないんだって(^◇^;)

500円引き大きいもんね。

 

今日はららぽーと横浜が1300円の日なので行ってきました(^^)

 

映画館の割引の日って混むから避けてたけど、U-NEXTの割引が復活するまで割引デーを

チェックして行こうと思います(^^)

あんずちゃんグッズは3種類に減って、今日はクリアファイル買いました。

マスコットもキーホルダーも買っといて良かった♪

 

 

 

今期1番のお気に入りです(^^)

企画・原案が柄本時生さんと今井隆文さんで、脚本は今井隆文さんで出演もされてます。

 

9年前に親友の裕ちゃん(柄本時生)を、自分の不注意で交通事故に遭わせてしまったことで裕ちゃんは車椅子になってしまいます。

その後悔をずっと抱えている大助(賀来賢人)ですが、その想いは一生消えることはないでしょうね。

 

その贖罪からでしょう、車椅子の裕ちゃんが働ける場所として「お掃除屋さん」を起業して、一平(落合モトキ)も含めた3人で日々せっせとお掃除に励みます。

 

一応東京23区だけど、ちょっと何かが違う錦糸町、その錦糸町に自虐にも近い感情の誇りを持つ3人。

そう、この3人が錦糸町そのものなのです。

 

で、このドラマ、キャストさんが豪華過ぎてたまげてます!

有名人だらけです!

大助の恋人役は【iai(アイアイ】で惚れ込んでしまったさとうほなみさん。

謎の男は岡田将生さん。

 

ほっしゃん

光石研

濱田マリ

MEGUMI

浅香航大

橋本淳

早乙女太一

板尾創路

忍成修吾

 

忍成さん、昭和のスケベジジィ的な役柄ですが、相変わらず綺麗な顔立ちですよ。

忍成さんが見れるだけでも嬉しい(^^)/

 

テレ東 金曜 深夜24時12分 放送中

 

 

【癒しのお隣さんには秘密がある】

面白くて原作まで読んでしまいました。

小関裕太さんがイケメンでキモいのが最高でしたw

 

【お迎え渋谷くん】

2話くらいで脱落したけど保育士さんの役でしたね。

 

【笑うマトリョーシカ】

えっ!?悪役ですか???

タバコ吸って悪い顔してますが、悪い顔が良いですなー♪

 

もうね、可愛い子が可愛い役をやっても印象に残らないんですよ。

汚れ役におばちゃんは喜んでいるのです^ ^

 

生きているのか死んでいるのか、原作を知らないので分かりませんが、私は美恵子がどうなってるのかが気掛かりです。

 

原作:千代

出演:山田裕貴・秋田汐梨・富田望生

2020年放送

 

私は電子コミックは「マガポケ」を利用してます。

どうしても読みたいのは他も使いますが、期限があると読みたい時に都度支払いが発生するのがどうしてもイヤ。

で、私は結構何度も読み返す派なので、無期限な「マガポケ」か「U-NEXT」で購入してます。

 

「ホームルーム」もマガポケですが、私好みなサイコな純愛?漫画で、ホラーじゃないのに精神を突き刺す怖さの描写が実に巧みです。

ドラマになってたのを知らず、たまたまU-NEXTで見つけた時は驚きましたし、主演が山田裕貴さんにも驚きました。

山田裕貴にラブリンが演じられるの!?

ラブリンは難しいぞ???

 

とんでもなかったです。

山田裕貴さんに釘付けになりました!

マジか!?マジか!?マジかーーーーー!?

完成された見事なラブリンの姿がそこにありました!

 

幸子役の秋田汐梨さんは幸子が掴めてなくてイマイチ、イマニ、イマサンくらいだったけど、それを全てカバーできるほどのラブリン劇場!

まさに主演!いよ!山田裕貴!

 

結末は原作と違いますが、ドラマの結末も良かった!

秋田さんが弱かったけど。

 

山田さんのwiki見たら、結構出演作観てました。

去年なら「女神の教室」と「ペンディングトレイン」と連続で観てました。

 

イケメンがイケメンな役をやっても印象に残らないんですよね。

イケメンがキモいの最高♪

キモい山田裕貴最高♪