県内一周駅伝【30区】② | 3時間15分切りを目指したいと思うブログ。

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前記事からの続きです。





流れ星流れ星流れ星




駅伝出走当日。
朝は確か7時頃に起床。
トースト2枚、サラダ、コーヒー、が朝ごはん。9時前に食べた。
10時に集合し、サポートしてくれるFキャプテンの車に乗って中継所に向かう。
出走は13時過ぎだったので、車の中で軽く追加でバームクーヘンを食べた。




12時過ぎからアップ開始。
4kmほど、流しも含めて走る。


だいぶ風が強かったけれど、西の風。
わたしが走る30区は西から東に向かうコースの為、追い風になる。
気温はそこまで低くない。
アップを終えた後は汗がちょっと止まらないくらいだった。(待機所の公民館の暖房が効いてたのも汗が止まらない要因だったけど、暖かい部屋は本当にありがたかった!)




流れ星流れ星流れ星




今年、わたしの前の29区を走るのは(勝手に)推しメンのYくん。
彼のタイムから考えると、もしかして襷を受け取って走れるかもしれない!と、区間発表があった時から考えていて、そこからずっと緊張していたように思う。(わたしが)


繰り上げ、繰り上げで一度も掛けたことのない有田の紺色の襷。



本人にはプレッシャーになるかもと思い言わなかったけれど、どうかYくん、持ってきて…!!襷を受け取って走りたい!
と、一抹の望みを持って当日を迎えたものの…。
当日の出走表を見てみると29区はどのチームも強い選手を当ててきていた。
小城市のワーグナー・デレセ選手、鳥栖の杉選手。他にも県内トップレベルの高校生や一般選手がずらり。
トップと5分差があると、繰り上げスタートになる。 Yくんは2日目も同じくらいの距離を走っていたこともあり、疲れもあったと思うけれど、それでも十分過ぎるタイムで走ってきてくれた。



でも願いは叶わず…。
襷は繋がらず、無念の繰り上げスタートが決まった。
(Yくんが遅いんじゃなくて、トップが速すぎんだよー!)



繰り上げ用の白襷を掛けて、一斉にスタート。昨年は結構いい所まで前の選手に付けていたものの、今年は早い段階でみんなパーっと走っていってしまった。
全然付いていけん…。
当たり前だけど、全国レベルのJKはめちゃくちゃ速い。
何でわたしなんかが、ここを走ってんだろ…と凹みつつも前を向いていく。

最後の1kmは3'39"。悪くないけど、既にかなりキツイし、追い風の割には走れていない。
中間地点の手間辺りでチームの監察車が付いてくれた。
『オイッサー、オイッサー』と掛け声を掛けられる。
それを聞いて、あぁ、足動いてないしピッチも落ちてるんだろうな…と悟る。
掛け声に合わせて足を持って行けるように走る。いや、掛け声よりも早いタイミングで足を持って行けるように心掛けて走る。
そうすることで無理矢理ピッチを上げていく。



中間地点辺りで、沿道にいた職場の上司が思い切り名前を呼んでくれた。
去年も来てくださっていたが残念ながら気付けていなくて、もし今年も居てくださっていたら、絶対手を振ろうと決めていた。
ペースが落ちようとも、応援に応えたいと思っていた。


寒空の下、大きく名前を呼んで応援してくれた上司に精一杯手を振って応えた。
監察車のコーチからしたら、『手振るヒマあったら速く走れ!』と思われたかもしれない。でも応援に応えることで力が欲しかった。

最初の1kmを過ぎてから全くリズムに乗れず、やっとこさ2km通過。
監察車から『7'55"よ~。さー、切り替えていこう』と声がかかる。

ここまでに職場の上司はもちろんだけど、たくさんの沿道の応援をもらった。
ゼッケンを見て、
『前田さん、頑張れ!』
『西松浦、頑張れ!』
『前向いて、いけいけ!』

他チームの監察車が数台前に行ったときも、どのチームだったか忘れたけれど
『前田さん、ファイト!』
と、声を掛けてくれた。

ただ見つめるしか出来なかったけれど、とても有り難かった。

2kmを通過した辺り?でKさんより
『あともう少し!ファイト!』と応援をいただく。毎年同じ場所での応援、本当にありがとうございますm(__)m



段々と中継所までの距離が短くなっていき、次の走者が見えてきたあたりで監察車から

『襷外して切り替えていこう』

と声がかかる。

外して…切り替えて…
意識してピッチを上げてみるものの、全くダメだった。
あの時、何を考えていたのかなぁ。
次に走るYちゃんをだいぶ待たせてしまった。初めて走るのに、心細かっただろうと思う。

襷を両手で持って、声にならない声で
『お願い』

と襷を渡した。
Yちゃんの背中を押して送り出す余裕はなかった。





30区、2.9km  11'34"






わたしの駅伝が終わった。