管理栄養士国家試験と研究と私 -31ページ目

管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。


おはようございます晴れ
最近は朝からあついですねえっ

朝からアイスを食べたい!!

今日は応用栄養学で必ず出題される妊娠期に関する問題です。


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正常妊娠時に上昇する検査値である。正しいものはどれか。2つ選べ。

(1)血漿プロラクチン
(2)血清アルブミン
(3)血清総カルシウム
(4)血漿フィブリノーゲン

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正解は…(1)、(4)です。


◯(1)血漿プロラクチンは、妊娠時に上昇します。
プロラクチンは乳汁を作るホルモンです。
妊娠したときに母乳がでないと困ります。だから、妊娠時には、血漿のプロラクチンは上昇します。

プロラクチンと合わせて覚えておきたいのが、オキシトシンです。
オキシトシンは、射乳ホルモンです。
母乳が作られても、うまく出てくれないと困りますので、射乳ホルモンであるオキシトシンも分泌が高まります。

ちなみに、オキシトシンは脳下垂体後葉から分泌されます。


×(2)妊娠時には、血清アルブミンは低下します。
妊娠すると、赤ちゃんにも血液を送らなければいけないので、循環血液量が増加します

血液量が増えると、相対的に血清のアルブミンが低下するというわけです。


ちなみに、アルブミンは栄養状態の指標に用いられるたんぱく質です。
アルブミン3.5g/dL以下だと低栄養です(高齢期の問題等で出題されます)。


×(3)妊娠時には、血清総カルシウム濃度は低下します。
考え方は、(2)と同じです。

妊娠時には、赤ちゃんのために循環血液量が増加します。
循環血液量が増加するため、相対的に血清総カルシウム濃度が低下します。

ちなみに、妊娠時には腸管からのカルシウムの吸収率高まるので、妊娠期の付加量にカルシウムは含まれていません


◯(4)妊娠時には、血漿フィブリノーゲンは上昇します。
フィブリノーゲンは、血液凝固に関わるタンパクです。

血が出てもすぐ止まるのは、このフィブリノーゲンや、同じく血液凝固に関わる血小板のおかげです得意げ


出産時の出血に備えて、妊娠すると血漿フィブリノーゲンが上昇するんです。



妊娠したらどうなるか?
妊娠によって血液成分がどう変化するか、全部覚えるのは大変ですよね。

妊娠時の身体の変化は、

「赤ちゃんのため」、
出産に備えて」

がキーワードです。


覚えるときに理屈も一緒に覚えておくと、
本番自信を持って正解を選ぶことができますよひらめき電球


では、また来週音譜


今日は研究会に参加しますプンプン

栄養系でも、
食品系でも、
臨床系でも、

どれでもない研究会ですえっ

超アウェー感満載です叫び

でも最近は、こういうアウェーな学会や研究会にも参加して勉強するようにしていますチョキ

何故なら、楽しいから音譜
糖質制限食

私は・・・

糖尿病の治療としての糖質制限食には賛成ですかお
何故なら、一刻も早く血糖値を下げる必要があるからです。

食べ放題の時の糖質制限食べ放題にも賛成ですえっ
血糖値が上がらないので、お腹がなかなかいっぱいにならない。
つまり、沢山食べられるので元がとれるからですべーっだ!
ついでに、食べた割には太りにくいと思います。
インスリンがあんまり出ないので。

健常の人が行う糖質制限食。
軽いものなら賛成です。
例えば、よるだけ糖質を食べないとか。
極端な糖質制限食は・・・わかりません。
でも、私自身はやりたくないですね。
しっかり糖質を食べて、インスリンを出して、しっかり身体を作りたいからです。
インスリンの働きは、食べたものを身体に蓄えること。身体を作る事ですから。

では・・・

妊娠授乳期の糖質制限食。
妊婦さんが、糖質制限をしたらどうなるか??
少なくとも、極端な糖質制限食は絶対にイヤです。
おすすめ出来ません。

おすすめできない理由については、近いうちに学会で発表予定ですかお

でも学会で発表した時に、
「君の研究の方法に問題があるぜ~~」と指摘されるかもしれませんので、
そしたら、考えを改めるかもしれません。