おはようございます

最近は朝からあついですね

朝からアイスを食べたい

今日は応用栄養学で必ず出題される妊娠期に関する問題です。
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正常妊娠時に上昇する検査値である。正しいものはどれか。2つ選べ。
(1)血漿プロラクチン
(2)血清アルブミン
(3)血清総カルシウム
(4)血漿フィブリノーゲン
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正解は…(1)、(4)です。
◯(1)血漿プロラクチンは、妊娠時に上昇します。
プロラクチンは乳汁を作るホルモンです。
妊娠したときに母乳がでないと困ります。だから、妊娠時には、血漿のプロラクチンは上昇します。
プロラクチンと合わせて覚えておきたいのが、オキシトシンです。
オキシトシンは、射乳ホルモンです。
母乳が作られても、うまく出てくれないと困りますので、射乳ホルモンであるオキシトシンも分泌が高まります。
ちなみに、オキシトシンは脳下垂体後葉から分泌されます。
×(2)妊娠時には、血清アルブミンは低下します。
妊娠すると、赤ちゃんにも血液を送らなければいけないので、循環血液量が増加します。
血液量が増えると、相対的に血清のアルブミンが低下するというわけです。
ちなみに、アルブミンは栄養状態の指標に用いられるたんぱく質です。
アルブミンが、3.5g/dL以下だと低栄養です(高齢期の問題等で出題されます)。
×(3)妊娠時には、血清総カルシウム濃度は低下します。
考え方は、(2)と同じです。
妊娠時には、赤ちゃんのために循環血液量が増加します。
循環血液量が増加するため、相対的に血清総カルシウム濃度が低下します。
ちなみに、妊娠時には腸管からのカルシウムの吸収率が高まるので、妊娠期の付加量にカルシウムは含まれていません。
◯(4)妊娠時には、血漿フィブリノーゲンは上昇します。
フィブリノーゲンは、血液凝固に関わるタンパク質です。
(血が出てもすぐ止まるのは、このフィブリノーゲンや、同じく血液凝固に関わる血小板のおかげです

出産時の出血に備えて、妊娠すると血漿フィブリノーゲンが上昇するんです。
妊娠したらどうなるか?
妊娠によって血液成分がどう変化するか、全部覚えるのは大変ですよね。
妊娠時の身体の変化は、
「赤ちゃんのため」、「出産に備えて」
がキーワードです。
覚えるときに理屈も一緒に覚えておくと、
本番自信を持って正解を選ぶことができますよ

では、また来週
