管理栄養士国家試験と研究と私 -32ページ目

管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。

研究者であれば研究費が欲しい!!!

と思うのはきっと当たり前で・・・
だって、研究費がないと研究できないからプンプン

でも、本当の目的は研究費をもらうことじゃなくて、役に立つ研究をすること。
論文を書く本当の目的は、自分が有名になることじゃなくて、研究を世の中に還元すること。

これがいちばん大事得意げ

でも、やっぱり研究費をもらうとうれしいし、自分の研究がみとめられたらうれしい。

こればにばんめに大事ニコニコ

ちなみに、研究費って、いくらもらっても自分の給料にはならないんですよ。
1円たりともなりませんプンプン
最近何かとお騒がせな政務調査費プンプン

政治家の人がお給料以外にもらえる政治活動のためのお金みたいですね。
年間600万円以上もらえるみたい。
全員がもらえるみたい。
地方によっては、領収書がいらない、と3万円以下は領収書いならいとか。

むむむプンプンプンプンプンプン

では科学研究費はというとむっ

研究者の人がお給料以外にもらえる研究活動のためのお金です。
年間50万円程度から1億円程度までもらえます。
多くの人は100~200万円程度かな?
全員はもらえません。
申請書を出したうちの20パーセント程度がもらえます。
領収書は1円から必要です。
それも、超きびしい。

例えば、100組入りのMサイズのゴム手袋を1箱買ったとします。
800円程度です。
もちろん領収書は必要です。
そして・・・
「Mサイズですが、手の大きさはMでちょうどいいんですか?」
「100組入りですが、どのくらいの期間で使い切りますか?」
と尋問(笑)を受けます。

例えば、学会に行ったとします。
ちゃんと学会に参加した証明が必要。
必要以上に高いホテルにとまっていないか?
飛行機なら必ず半券。もちろんエコノミー。
新幹線ならグリーン車には乗れるはずもなく。
ちゃんと出来てますか?と尋問(笑)を受けます。


政治家の人たちが決めた法律でそうなっています。
税金を使って研究をするのだから当たり前だし、それで良いと思います。

政務調査費も同じようにすればいいのにぃぃぃぃぃぃプンプンプンプンプンプン


う~み~は~ひろい~な
おおき~いなぁ~~波

今日は海の日です。

海の日をエンジョイする方も、
お仕事の方も、

管理栄養士国家試験過去問解説をお忘れなくぶーぶー


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生理活性物質とその前駆体のアミノ酸に関する組合せである。
正しいのはどれか。

(1) 一酸化窒素(NO) ーーー メチオニン
(2) γ-アミノ酪酸(GABA) ーーー グルタミン酸
(3) セロトニン ーーー チロシン
(4) ヒスタミン ーーー ロイシン
(5) アドレナリン ーーー トリプトファン

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正解は…(2) です。


×(1)一酸化窒素(NO)は、アルギニンというアミノ酸から生成されます。
一酸化窒素は、血管を広げる働きがあります。

ちなみに、狭心症ではニトロ(N)グリセリンという薬を舌下投与ます。狭心症は、一時的に血管が狭まって胸が苦しくなる病気です。その時に、ニトログリセリンを投与して、心臓の血管を拡張させます。


◯(2)グルタミン酸(アミノ酸)からγ-アミノ酪酸(GABA)が生成されます。
グルタミン酸からγ-アミノ酪酸ができる反応を、アミノ酸の脱炭酸(脱カルボキシ)反応といいます。

ちなみに、γ-アミノ酪酸(GABA)は、抑制性の神経伝達物質です。
つまり、落ち着く方に働くということです。



×(3)セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸から生成されます。
この反応も、(2)と同様に、アミノ酸の脱炭酸(脱カルボキシ基)反応です

セロトニンは、ふわ~っとして眠いときに出ている神経伝達物質です。


×(4)ヒスタミンは、ヒスチジンというアミノ酸から脱炭酸(脱カルボキシ基)反応により生成される神経伝達物質す。


ヒスタミンは、かゆい時、くしゃみが出るときなど、アレルギー反応が起きているとき出ている神経伝達物質です。


ちなみに、問題文にあるロイシンは、分岐鎖アミノ酸の1つです。


×(5)アドレナリンは、チロシン(アミノ酸)から脱炭酸(脱カルボキシ基)反応をへて生成される神経伝達物質です。

アドレナリンは、興奮性の神経伝達物質です。
ライオンに追いかけられた時(そんなシチュエーションない!?などに放出されます。


(2)~(5)はアミノ酸の脱炭酸(脱カルボキシ基)反応により生成される神経伝達物質でした。
これは管理栄養士国家試験では絶対に落としてはいけないポイントなので、まとめます。


【アミノ酸の脱炭酸(脱カルボキシ基)反応】
アミノ酸からカルボキシ基が外れて、生理活性物質ができる反応。

グルタミン酸 → γ-アミノ酪酸(GABA)
ヒスチジン → ヒスタミン
・(フェニルアラニン)→ チロシン → ドーバ → ドーパミン → ノルアドレナリン→アドレナリン
トリプトファン → セロトニン → メラトニン

青色で示した部分が、アミノ酸の脱炭酸(脱カルボキシ基)反応です。


アミノ酸の脱炭酸(脱カルボキシ基)反応のポイント。
①青字部分を覚える
②アミノ酸の脱炭酸(脱カルボキシ基)反応では、生理活性物質(ねむい、かゆい、など)ができる


アミノ酸から生理活性物質ができるんです。
ということは、たんぱく質(アミノ酸がたくさんつながったもの)を食べないと、
生理活性物質がつくられなくて困ってしまいますね叫び

アミノ酸って大事!!



では、また来週~~~