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管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。

25日に引き続き・・・26日も学会に参加しましたニコニコ

その中で面白かった発表。

それは・・・

「老化によって、なぜ摂食量が低下するのか?」を明らかにしようとした研究です。

あ、もちろん、消化管が弱るからなんでしょ?

だとか

そんなに運動しなくなるから、おなかがすかないんでしょ?

と言ってしまえばそれまでなのですが・・・

この研究では、

老化によって、摂食促進ペプチドが効かなくなる!ということが、老化による摂食量低下のメカニズムも?!ってことを提案していました。

摂食促進ペプチドっていうのは、NPYとかAgRPとかいう名前がついていて、脳から分泌されて、これが出ると、普通は「はらへった~」ってなるんです。

でも、老化すると、こういうNPYだとかAgRPだとかいう摂食促進ペプチドが出ても「はらへった~」ってならないんですって。

老化によって摂食量が低下するメカニズムが明らかになれば、いつまでのいっぱい食べて元気でいられるようになるかな?

なんて思いますニコニコ
昨日から、仙台ですニコニコ
やっぱりさむいぃぃシラー

仙台で日本農芸化学会に参加しています。
学会に行く時は発表する!
というのが、習慣なのですが、今回は勉強しにきているだけです。

というわけで、ちょっと気楽ですかお

今日勉強したのは、インスリンの分泌が、食べるものによってだいぶ違うんだよ。
ということです。

管理栄養士の勉強をされている方なら
「当たり前じゃん!糖質食べればインスリンいっぱい出るんでしょ?
って思いますよね。

その通り、正解、なんですが・・・

ほら、糖質を食べると血糖値が上がって膵臓からインスリンが分泌されますよね。
で、この時、あるアミノ酸だとか、ある脂質だとかを食べると、インスリンの分泌される量が変わる!ってことなんです。

つまり・・・
インスリン糖質を食べて血糖値が上昇すると分泌されるんだけど、この時に一緒に食べるアミノ酸の種類によって、分泌量が変わる!
ってことです。

どんな種類のアミノ酸を一緒に食べたらいいのか~~?
ってことが完全に明らかになれば、糖尿病の患者さんとかに応用できそうです。

今日も沢山勉強してきますニコニコ

今回の管理栄養士国家試験で2問も出題された慢性閉塞性肺疾患(COPD)。


管理栄養士国家試験では、COPDは・・・


1.喫煙(受動喫煙でも)がリスク因子。


2.1秒率が低下する(息を一気に吐き出せなくなる)。


3.肺の過膨張が生じる。


4.安静時代謝(もちろん基礎代謝も)がアップするので痩せる。


5.肺に負担をかけないように、代謝されて二酸化炭素を生じる糖質の摂取を減らす。


なんて風に覚えますニコニコ


ま、これはこれで正解なのですが・・・


先日、COPDの食事療法の権威の先生にお会いして(ホテルのロビーまでおしかけて)、1時間位いろんな勉強をさせて頂きました。先生ありがとうございました。

 ↑

ってここで、その先生にお礼を言っても、伝わらないでしょうがガーン


すると、ちょっと様子が違うことが分かりました。

あ、もちろん上記1~5が間違っているわけではありません。


えっと・・・


まずは、


痩せてしまう原因。

国家試験では、「痩せてしまう原因は、安静時代謝のアップ」とならいます。

もちろんそれもあるのですが・・・

実際には、肺の過膨張により胃が圧迫されてしまい、食欲が落ちる!

というのがあるそうです。


意外と来年の国家試験で出題されるかも?!

COPDでは、肺の過膨張により食欲が低下する。〇か×か?みたいな。


それから、欧米ではBMIが25以上のCOPDの患者さんが沢山いるみたい。

元々BMIが高いってこともありますが、それだけじゃないかも?!


そして、食事療法。

もちろん低糖質が良いに決まってるんですが、現場ではなかなかそうはいきません。とのこと。


では、COPDの食事療法はどうするか?


COPDを全身性の炎症疾患ととらえ、炎症を抑制するような食事を心がける


これが、最新の食事療法だとのことです。


あ・・・ちなみに、「最新」というのは、「これが正しい!」という意味ではありませんよ。「今、そのように考えられている。」ということです。