出産は…7 | はじめのいっぽ

はじめのいっぽ

ブログタイトルは子どもが覚えてきた歌の中で好きな曲のタイトルからつけました。

優しいママに、素直な女性に一歩ずつでも近づけたらとの思いもこめてます。

ようやく安定期に入り、先生からも大丈夫だとのお言葉をいただき

ようやく息子たちにも赤ちゃんができたことを伝えられたのは、

お正月が過ぎてからのことだった。


それまで、妊娠したことを知っていたのは、私たち夫婦と旦那の母親だけ。

もし万が一何かあったら、子供たちのことや家のことをお願いしなければならないし、

ということで、旦那様の母親だけには話していた。


幼稚園に長男は通っていたので

ほかのママたちから


「お腹大きくなったんじゃない?

もしかして、赤ちゃんできた?」


といわれても、


「違うよー。最近太っちゃって」


とごまかしていた。




でも、安心した日々は3ヶ月ほどしか続かなかった。


8ヶ月に入ったころから、赤ちゃんの成長が遅い。


9ヶ月に入る頃には、1週間に100グラムしか増えていないときもあった。


先生からは


「予定日までお腹にいても2000グラムあるかどうか。

うちの病院は2300グラム以上じゃないと、ここにはいられないんだよ。

仮に生まれたときが2300に達してないときは、

NICUのある病院へ搬送されるから、連絡とったりする時間など考えると

今すぐにでも転院したほうが…。

どうしてもここでの出産が希望なら、促進剤使って、

昼間に無理にでも出産させる方向で考えないと…」


夜間の出産になればスタッフも少なく、搬送の手続に手間取ったりすれば

赤ちゃんの命に関わるかもしれないというのだ。


でも、その病院はすべて個室。


以前長男を出産したとき、うまれてすぐに保育器に入ってしまった長男。

母子同室で周りのママたちは部屋に赤ちゃんを連れてきて

世話をしているのに、私は3日間、何もすることなく寂しい思いをしたので

そこでの出産が希望だった。


でも…。


2週間、旦那と赤ちゃんのためにどうするべきかを考えたとき、

転院することがいいとの結論に達し、紹介状をもらって

2日後に受診した。


そこでは、モニターをつけてもお腹がちっとも張らないので

もっと歩くように勧められた。

前の病院では極力安静にといわれたのに、先生によってずいぶん違う。


でも、翌日の夕方には陣痛らしき痛みが。

旦那が帰ってきてから、入院の準備を整え、病院へ電話。


「お腹の張りが10分間隔になった時が陣痛なので、

その頃もう一度電話ください。

もし痛みがあまりに強くなったときには、そのとき電話ください」


一応3人目だとは伝えたものの、その返事。


そう、陣痛が5~15分と定まってなかった。

夕食時なのでたっていれば5分間隔くらいでやってくるものの

座っていれば15分くらいあくことも。


でも、病院側でそういうのだから仕方ない。

今のうちにシャワーでも浴びてしまおう。


そう思って着替えを取りに行った瞬間。


どうしようもない痛みに襲われた。


がまんしていたら、破水。


「破水したから救急車、呼んで」


旦那にいい、電話をかけている瞬間。


まずいと思った。


ぐるっとお腹で回る感覚。


「あっ」


そういった瞬間。


置いてあった、マタニティの上に娘はするりと落ちてきた。


「産まれちゃった、どうしよう」


その言葉の後、娘の産声が聞こえた。


電話をかけていた旦那様、救急隊員の人に


「破水したんですが、今生まれちゃいまして…」


息子たちの目の前に、子供を産み落とした私。


とりあえず、バスタオルで包み、抱っこした。

旦那さまが電話を掛け終わるとすぐにやってきて、抱っこを代わってもらった。

私は救急車が来るまでの間、血だらけになった服を取り替え

待っていることに。


旦那様は救急車が来てから、旦那の実家に電話し、


「今生まれちゃったから、自宅で」


と説明していた。

私は横になり、血圧を測ったり…。


その後救急車で病院へといったのだけど…。


私はお腹が痛くてたまらなかった。

病院で出産したときは気にもしていなかったけど

胎盤が出るまでは、3分間隔ぐらいで陣痛のような痛みがくるのだ。

その痛みと戦いながら、病院へと着いた。


あとは、胎盤を出してもらう処置をしてもらい、

2時間はじっとしていることに。

その部屋に家族が入ることを許され、

びっくりしながらも、大笑いした旦那の母親と妹、そして、旦那様。


先生からは


「体重を気にされていたようですが1920グラムでした。

今は保育器に入ってますが、元気なので心配ないですよ」


と。


そう、保温するために包まれた包み紙みたいなものを

手足をばたつかせ、思いっきり破ってしまっていたと、

あとから旦那に聞いた。


「あんなに元気だから大丈夫だよ。

救急隊員の人もびっくりしてたよ」


今は2歳になり、10キロぐらいになった娘。


あんな貴重な体験はもうすることないだろうな。



PS 長くなりましたが、これが、3人の出産体験です。