「avex×81produce Wake Up, Girls! AUDITION 第2回アニソン・ヴォーカルオーディション」の合格者7人によって結成された声優ユニット「Wake Up, Girls!」(通称:WUG)
東日本大震災からの復興を祈願し、東北という舞台で様々な活動を行ってきた声優ユニットである。
また、近年では"灼熱の卓球娘" "恋愛暴君"など作品の垣根を越えてOP・ED等を歌うなど活動の幅を広げてきたが2018年6月15日、ユニットの解散を発表し、多くのファンは衝撃を受けた。
そして2019年3月8日、さいたまスーパーアリーナにてFINAL LIVEを行い、6年間という長い歴史に幕を下ろした。
このブログではそんなWUGを陰ながら応援してきた在宅オタクに密着!
解散についての拗らせた思想に迫る。
WUGとの出会いについて
――Wake Up,Girls!(以下WUG)を知ったきっかけは何ですか?
マルチーズ(以下:マル)
『元々ヤマカン(旧章監督:山本寛の略称)が「次はアイドルアニメを作るらしい」という事でネットでは噂になってたんですよね。』
『丁度、オーディションを開催されていた2012年~2013年と言えば"アイドルマスター"や"ラブライブ!”といった二次元アイドルコンテンツが流行り始めていた時期でアイドルアニメという事だけで「とりあえず見てみよう」と思えるくらいにハマっていました。』
『そして2014年1月にWUGのアニメが開始され、リアルタイムで視聴していたのできっかけと言えばヤマカンになってしまいますね(笑)』
――なるほど、その時から熱心なファンだったのですか?
マル『いえ、正直当時は「作画が酷い」とか「キャラ皆同じ顔やん」と批判をしていたりと、どちらかと言えば所謂"アンチ"の立場だったと思います。』
『今になって作品を見返してみると、ストーリー的には面白いし、劇場版のダンスシーンに至っては手書きでダンスシーンをこなすなど結構良い感じに思えましたね。』
『ただ、当時はWUGやその声優さんに対する批判が多くて、自分も声高々に「WUGが好き」と言えるような状況ではありませんでした。』
――今の様に全体が歓迎ムードという感じではなかった訳ですね。
マル『そうですね。だからこそ極上スマイルの歌詞の"シンドイ季節を知ってるから"というワードが色々な意味に感じ取れてしまいます。』
『そこから何故ファンになったかというと、WUGちゃん達(中の声優さん)が右も左もわからないのに必死に頑張っている姿に心を打たれたからです。「
俺が応援しなければ誰がするんだ!」とオタク特有の勘違いを発揮させてしまいましたね(笑)』
一同『(笑)』
『そして気が付いたら毎日WUGちゃん達が出演するラジオやニコ生の動画を漁るようになり、完全にワグナーになっていました』
WUGちゃんは確かに実在した
――初めて参加されたイベントは何ですか?
『この時はメンバーの性格も全然わからなかったので推し(贔屓しているメンバーの事)は定まっていなかったのですが、このイベントで"オオカミとピアノ"というキャラソンを自分で考えたという振り付けをしながら歌う山下七海さんを間近で見て完全にファンになってしまったのを覚えています。』
――オオカミとピアノは今でも大人気の楽曲ですね。
マル『そうですね。あのダンスと山下七海さんを間近で見る事ができたのは凄く貴重な体験でした。
終演後もドキドキが納まらず、初めて「WUG」という単語をツイートして誰かと共有したい気持ちになりました。』
――今の推しは違うと?
マル『こんな事を言うとすぐ「DD(誰でも大好きの略)だ!」と煽られるんですがラジオを聴き始めてからは奥野香耶さんや田中美海さんの事も好きになっていました。DDという訳でなく、ただ好きのピラミッドが違うだけです。』
『細かく分けるなら、"LIVEで歌って踊る山下七海さん"、"ラジオやトークイベントで輝く奥野香耶さん"、そして"ラジオハナヤマタで上田麗奈さんと絡む田中美海さん"が好きというだけです。これは当時から今までずっと変わりません。』
在宅オタクとラジオ
――先ほどからラジオの話が出ていますが、思い出などはありますか?
マル『やはり初期の頃にやっていた"Wake Up,Radio!(以下:わぐらじ)"や"オールナイトニッポンモバイル(以下:ANNM)"の思い出が強いですね。』
『僕はがっつりイベントに出向くタイプのオタクでは無かったのでラジオやニコ生、ブログといった自宅でも楽しめるコンテンツはWUGのモチベを維持する上で非常に重宝しました。』
――ラジオの方ではメール投稿もされていたそうですね。
マル『ええ。"WUGちゃんに名前を呼んでもらいたい!"という思いから始めたメール投稿ですが、これが意外と型にはまったようでありがたい事に色々な番組で採用して頂きました。』
『当時のWUG系のラジオは、メール投稿者も殆ど「おまいつ(お前いつもいるなの略)」と呼ばれる常連ばかり読まれていましたね。少しづつ読まれる様になり、常連の方々から「最近マルチーズさんって人よく聞くな」とTwitterで呟かれているのを見た時は「やった!」と思いました(笑)』
――気になる投稿者さんとかはいらっしゃいましたか?
マル『良く読まれていた"こくまろさん"、"Saka07さん"、"自然になりたいさん"は印象的でしたね。特に自然になりたいさんは今でも変わらずメールを投稿されていて凄いなって思います。』
『ただ残念な事にわぐらじ・ANNiの終了に伴って昔投稿されていた多くの方がメール投稿を辞めしまったり、他のコンテンツに行ってしまったりで気が付けば新参のはずだった自分も古参みたいな感じになってしまいましたね…。かくいう僕も最近は固定の番組にしか送れていませんが…。』
――メール投稿をしていて嬉しかった事などありますか?
マル『やはりWUGちゃんのお渡し会などで名乗ると「あ!知ってる!」みたいなリアクションをしてくれる事ですね(笑)』
『最初は「WUGちゃん達は名乗られた時どんな気持ちなんだろう?」と考えていたのですが、仕事で電話やメールのやり取りをしている他社の営業マンを挨拶周りで初めて顔を観た時のあの「あ~~!あなたが!」という感情が一番近いなって思いました(笑)』
『その他にはメールを読んでくれている時はWUGちゃんが反応してくれたり、返答に返してくれたりするので凄く身近な存在に感じる事が出来るって思いますね。』
『後はメール投稿を通じて他の投稿者さんと知り合う事があったりしましたね。メール投稿する人って面白い考えの人が多いので飲み会などで話をすると結構盛り上がりますね』
『この前のライブの飲み会でも8人位いて半分以上はイベントにブラやタイツを付けてくるような人だったり(笑)』
――ブラやタイツをですか…?
マル『ず~ぱらだいす(以下ず~ぱら)というラジオのリスナーさん達だったのですが、皆さん良い意味で(頭の)ネジが飛んでるな~と(笑)』
一同『(笑)』
『ちょっと話がそれてしまいましたね(笑)』
解散の知らせを聞いて
――2018年6月15日、WUGは3月で解散するという告知を聞いた時はどう思いましたか?
マル『仕事の合間の休憩中で丁度Twitterを覗いていたのですがTLが何やら騒がしい様子だったのを覚えています。』
『オタクが「告知」に敏感というのはよくある話だと思いますが、まさか自分の推してるユニットが解散告知をするなんて思ってもみませんでしたね。WUGのアニメは一区切りついてはいたけど色んなアニメのタイアップで活動していたのでそういった路線で今後は活躍していくのかな~と楽観的に考えていました。』
『その後は尾恥ずかしながら解散の事が気になりすぎて本当に仕事が手に着かない状況でした。取り敢えず必要最低限の仕事を終えて帰宅して一旦考えを整理しようと思いましたね…。』
――メンバーからの動画メッセージも同時に公開されましたね。
マル『もちろん視聴しました。あの時の奥野さんの悔しそうな顔は忘れません。”解散はメンバーが話し合って決めた事”と言われていましたが、あの時の空気は正直辛かったです。』
『加えて当時放送されていたWUGちゃんねる、がんばっぺレディオ(通称:ぺらじ)、ANNiといったWUGちゃん達の番組が軒並み放送休止と言い渡された時は本当に何が何だかといった状況でした。』
『"~を諦めない"という多くのワグナーさんの応援ツイートのお陰で休止となった番組が復活を果たした訳ですが、あのドタバタを見るとそういった応援の声を誰も上げなければ本当に終わっていたかもしれなかったですね…。』
『とはいえ最終的に復活を果たし、年内の間楽しませてくれた番組スタッフさんとワグナーさんには感謝しかありません。』
『色々ありましたが、解散告知の後は覚悟を決め「最後まで全力で楽しもう!」と前向きに考えるようにしました。』
もっとワグナーさんとライブがしたい!ファイナルはSSA!
――さいたまスーパーアリーナ(以下SSA)でのファイナルライブ開催を聞いてどう思いましたか?
マル『最初はファイナルツアーの千秋楽のチケットが取れず、凄く後悔していたので、告知を聞いた時は「WUGちゃんの最後を見届けられるんだ!」と救われた気持ちになりました。』
『結果的に仙台の千秋楽公演はフォロワーさんから譲っていただき、無事参加する事ができたのですが、あの散々逆境に立たされていたWUGがSSAで公演ですからね。これも絶対行かないと後悔すると思いましました。』
『それと同時に「果たして埋まるのだろうか?」という不安が過りました。直近で幕張メッセで開催された"Green Leaves Fes"はお世辞にも埋まっている感じでは無かったので…。』
――そこからWUGちゃんやワグナーさん達の熱い勧誘活動が行われていたようで
『ガラガラでも仕方ないかなと思いつつもやっぱり最後はステージ全体に広がるサイリウムの光景をWUGちゃん達に見せてあげたいですしね。』
『"#3月8日はSSA"というハッシュタグと共に毎日流れるワグナーさん達の熱いツイートに普段は傍観者的な僕も「何かしなくては!」という思いになり、宣伝ブログを書いたりしました。あの時の団結力は流石ワグナーといった所ですね。』
『ただワグナーさん達が盛り上がる一方で「果たして本当に人は来てくれるのだろうか?」「盛り上がっているのは身内だけじゃないだろうか?」そういった不安は拭いきれませんでした。』
そして3月8日、約束の地へ
――当日、実際にライブ当日を迎えてどうでしたか?
『あまりにも時間が経つのが早すぎて「もう3月8日?」というのが率直な感想です。』
『僕は直前までライブの情報をシャットダウンして本番に挑みたかったのでリハやお見送り回には参加しせず、自宅で黙々と初めて書くファンレターを書きしたためていました。』
『ただ、のんびりし過ぎたせいで物販が枯れてしまったのは予想外でしたね(笑)。丁度会場に向かっている途中で"物販全て完売しました"というツイートを見てビックリしました。ついた頃にはパンフレットすらない状態で…』
(14:00頃についた時には既に物販は終了し、片づけを始めていたが現実を受け入れられなかった)
――せめてパンフレットくらいは残っていて欲しかったですね。
マル『そうですね。後で他の人から中身だけチラ見させて頂いたのですが関係者からメンバーに向けたメッセージが本当に最高で「ありがとう」という気持ちになりました。』
――会場には沢山のワグナーさんがいらっしゃいましたね。
マル『このけやき広場にいる人たちが皆ワグナーなんだって考えると正直驚きました。今日初めてWUGちゃんのライブを見に来てくれた人もいるんだなと思うと本当に嬉しかったです。』
『僕はいつも開場時間ギリギリに行くだけで余り積極的にワグナーさんと絡む事は無いのですが、SSAでは数名の方とお話出来て良かったですね。特に兼ねてから一目お会いしてみたいと思っていたフォロワーさんとも会えて良い思い出になりました。』
想い出のパレード開幕
――それではライブの感想についてどうぞ。
マル『正直、熱中し過ぎてあまり記憶が無いのです、まずは会場が埋まっていた事が凄く嬉しかったし驚きでした。公式発表では約13000人が集まったそうですね。』
『「コールは揃うんだろか?」「厄介はいないだろうか?」とそれでも色々な考えがあったのですが、爆音の花火と共に始まった"タチアガレ"でSSA全体に「Wake Up,Girls!」のコールが響き渡った時「今日のライブは成功する」という確信に変わりました。』
『そして何といっても正真正銘本物の"beyond the bottom"が見れた事ですね…。
アニサマでは揃わなかった白色のサイリウム、田中美海さんの「WUG最高!」の台詞、、、。今までハイパーリンクを謳ってはいたものの、声優のWUGちゃんが先行してきたWUGというコンテンツに於いて、あの時はキャラクターと演者が一体になったと感じる事が出来ました。』
『そしてメンバーからワグナーや他のメンバーに向けた手紙の朗読コーナーはもう何も言う事はありません。6年間の想いが詰まった最高のステージでした。』
(手紙の内容についてはファミ通さんのレポートで読めます)
WUGの解散は正しかったのか
――最後に改めてWUGの「解散」についてどうお考えですか?
『・・・・個人的に解散は"正しかった"と思っています。』
『WUGの解散の理由は様々ですが、今のWUGの実力であれば1年以上は"延命"する事は出来たと思います。』
『それでも解散を決断したのは「いつまでもWUGに甘えててはいけない」と考えたのではないでしょうか。』
『彼女達は"7人組のアイドル"ではありません。彼女たちは"声優"です。』
『声優として生きていくには今より一歩前に進まなければなりません。』
『それは辛く、困難な茨の道かもしれない。
だけど安心して欲しい。
あなた達の後ろには6年間共に歩んできたWUGの7人とオタクがいる事を』
2019年3月8日
声優ユニット「Wake Up, Girls!」はSSAの会場で13,000人を熱狂させた。
つい先日まで5000人を集める事も叶わなかったユニットがSSAを埋めたのだ。
彼女たちにはこれからもアニメで、ラジオで、舞台で、様々な活躍をしていくことだろう。
だが、彼女たちは解散する。
それぞれの道を歩むために前に進んでゆく。
オタクはその後ろ姿を追いかけていく。
オタクにはその覚悟がある。
――プロフェッショナルとは、
マル『(周りの評価を気にせず)自分の信じたものを応援する、その気持ちだけは曲げてはいけない。
それが僕のプロフェッショナルです。』
終わり
あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ファイナルライブが終わってからというもの毎日の様に生産されるワグナーさんたちのブログに「自分も何か書かなきゃ!」と思い色々考えた結果、何故かインタビュー形式になってしまいました。
ここに至るまで真面目に考察を書こうと思ったり、お気持ちポエムを書こうとも思ったのですが如何せん気持ちに響くような文章が書けず断念しました。(3回くらい書いたり消したりを繰り返しました。)
最後までこんな感じのネタブログでした。
元々解散までWUGについて語る場として開設したもので、一部の界隈からは「記事を消してください」なんて脅迫分がDMで送られてきたりしたブログですが、「面白い」と言って下さる方もいるようなので今後もの適当に書きたいことがあれば更新していこうと思います。更新頻度はさらに減るかもしれませんが。
それでは。
マルチーズ