石田衣良さんのブルータワーを読んで、夕焼けのことを思いました。
(ブルータワーの感想は、あとで書けたらいいなぁ)
空気が綺麗になればなるほど、茜は色をなくしていって、汚れれば汚れるほど壮絶な朱になるのだろうな、と。
それって、ひとつの救いみたいだなあ、と。
でも私は、茜が失われてもいいから、空気が澄んでいて欲しいな。
そうしたら、月は一層綺麗だろうから。
ドラマは一切見ていないのですが、どうにも気になっていた『探偵ガリレオ』を、つい買ってしまいました。
こういう、流行に乗るように買ってしまうのって、本当は好きじゃない……
まぁ、それは置いといて。
名前の通り、推理モノ、と分類できるであろう作品です。
ですが、物理学者・湯川が活躍してみせるように、物理の力?を利用したトリックがほとんどだったりするので、自力で推理するのはかなり難しいと思います。
だから、気兼ねなく読めてしまえるというか。
普通の推理モノだったら、「犯人は誰だろう、伏線があったりするのかな……」等など、何故だか気を揉んで読まなければならなかったりするものです。でも、最初から科学や物理関係の知識が無ければ分からないものなんだなと割り切っていれば、そんな気を揉むこともなくてすむ……少なくとも、私はそうでした。
文章も、過度の装飾は施されていない、読みやすいものだと思います。けれど情景がしっかりと浮かんでくるのは流石です。
加えて短編形式なので、さらっと読めてしまいます。
湯川のキャラクターがなかなか面白いなと感じました。
物理学者というからインドアな雰囲気を受けていたけれど、実はバドミントンの腕前が凄かったりして。物理学者はこうだろう、というステレオタイプを踏まえつつも、そこだけに収まらない人間性を描くことで、彼が生きているんだなぁと感じました。
肩肘張らずに読める推理モノ、いかがでしょうか。