金金金、騎士として恥ずかしくないのか | 花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

旧タイトル「34歳、無職です。」
→「東証一部上場企業の製品設計が最低賃金の警備員になった件」

50代で早期退職して、花鳥風月を
愛でて、晴耕雨読な余生を満喫する
事をめざすブログ。

幸せって何だっけのお話。


先日、横田濱夫氏の「明るく賢く暮らす
年収100万円生活術(安心!)」という
本を読みました。

100万円どころか無職の貧乏人です。
氏の教えに従って無駄遣いせず、図書館
から借りてきました。

印税のご協力ができずごめんね。


2002年出版との事で、今(2020年)とは
社会の環境はだいぶ変わっているので、
全部ぜんぶがマルマル参考になるとは
言えないかと思いますが。

概ね考え方として参考になるというか、
私の根っこと近いところがある気がする
なあと思いながら読んでおりました。


大まかな内容はまさにタイトルそのまま
でして「リストラされて年収100万円に
なったとしても、やり方考え方次第では
楽しくやっていけるじゃない」という
ような話でした。

いくつかは「もうやってる事だなあ」と
思う所もあり。
ある所では「そうそうそうだよね!」と
勇気づけられる内容もありました。


アラフォーおじさん、いままで大きな
会社に勤めて、それなりに稼いだ方だと
思うのです。

最近、株の勉強をしまして。

日経平均株価の指標に採用されている
日本を代表する銘柄に入るような大手の
会社で正社員をやっておりました。


それを経験した上で、たとえお金に苦労
しない人生だとしても、「この人生が
続くのは嫌だ、死んだほうがましだ」と
思い、無職の貧乏を選択したのです。

大手企業でお金たくさんもらっても、
生きてて楽しくなかったのです。

おかげでお金の面での苦労は少なかった
ですけどね。

今もそれなりの蓄えはありますので、
無職であっても、生きる・食うに直ぐ
困るって程じゃあないのです。

親元暮らしだし。


「自分はいつかどこかでダメになる」と
幼い頃からわかっていたのです。

その点はHSP気質の功罪の功にあたる
部分ではないかと自分で分析しておりま
す。

だから昔から無駄遣いしないよう、貯蓄
するよう、金銭感覚を無駄にリッチに
しないよう、コスパに気をつけて生活を
していたのです。


実際、気晴らしといってお金をかけて、
いつもと違う事をしても、「違う事」と
いう点が気になって安らげないのです。

例えば遠くに地元名産でも食べに旅行に
行こう、となったとします。

行ったら行ったで楽しくないわけでは
ないのですが、準備とか道中迷わないか
とかを気にしすぎるので、疲れちゃうの
です。


しかも行った先で食べるのは結局ポテト
とか唐揚げでレモンハイ呑むとか、特徴
ない醤油ラーメンとかだし。

数千、数万円かけて行った甲斐がないの
です。

屋台なんてとてもとても…。

店主目の前にして、知らない人がパーソ
ナルスペース内にぎゅうぎゅうの状態で
落ち着いてメシなんざ食えぬのです。


ダメ押しに、本来その日は「通常の休み
の時にやりたいルーチン」を行うことで
体力・気分回復を図る日だったのです。

買い出しして、昼寝して、散歩して…。
昼寝して、動画見て、宅飲みして…。

それが出来なかったばかりか、遠出する
事による疲労と、浪費してしまった事に
よる後ろめたさを抱え、また明日も仕事
となるのです。

苦痛なのです。


つまり、「節約節制と我慢をしなくても
HSPのおかげで無難が一番幸せに感じ
る、贅沢はむしろ気負いがある」わけな
のです。

私はね。


ガシガシ働いてなくても幸せは得られる
てな事がこの本には書いてありました。

同じ事を私も先日書いたと思います。

窓から差し込む春めいてきた日差しの
暖かさを感じながら、昼間にのんびり
ソファーに佇む。

雨の日に出かけなくて良い事に安堵しつ
つ、雨音を子守唄に昼寝ができる。

晴れた空を眺めるだけでスーッとした
おおらかな気分になれる。


働いてお金を稼いでいたら、トラブルや
昨今のコロナ騒動などで生きた心地すら
しないキリキリ生活だったのです。

そんな些細な幸せさえ感じられないよう
な心持ちで生きていて、幸せかね?

私は幸せじゃなかったのです。


働いて稼いでAudiに乗ってる人が、
それでよければ、それが嬉しければ私は
否定するつもりはまったくありません。

羨みも蔑みもしません。

あくまで「私は」のことなのです。

あるいは「あなた無理してませんか?」
ってことなのです。


暇もまた時間。

退屈だなあと感じて普段しないような事
をしてみたり、行かないような所を散歩
してみたり、何気ない事に気づく。

「何もしないという贅沢」をする。

それもまた経験、人生なのです。


てなわけで、その書籍の中に記述のある
項目を抜粋しつつ、都合のいい所悪い所
見繕って今後の私の生き方に活かそうと
思うのです。

書籍に「日記をつけよう」という記述も
ありますので、本ブログがその日記に
該当するのかと思います。


無職を迎えるこの時期に、こういう本に
出会って、こんなふうに考えていた…。

それを数年後、見かける見返す事がある
かと思います。


若干、自分なりの解釈で書き加えている
部分もありますが、ご了承ください。


・日本は低収入にとって有利な税制
 控除多く、公的サービスは同様

・それを「敗者の生き方」と言う人も
 いても、ある意味「賢い生き方」
 稼ぐ、勝つ だけが幸せじゃない

・何にいくら使ったか支出のメモを取る
 こと、使途不明金を産まないこと

・外国からの出稼ぎ労働者は、ただで
 さえ低収入な仕事にしか就けないのに
 地元に仕送りもしている、生活できて
 いる
 100万円で生活、出来ないわけがない

・健康は何より大切、何より高価
 粗食、徒歩、早寝早起き、自分が体を
 動かしての工夫、頭を使って節約を
 考えたり勉強する事は健康にとっても
 良い

・日記をつけると良い
 生活の工夫を記録したり、生活費の
 予算と実績を振り返ったり…

・うまい話は存在しない
 常に警戒心を
 (ただお金をあげる、儲からせる為に
  コンタクトを取ってくる人間など
  いない)

・お金がある事だけで幸せに思ったり、
 お金がない事だけで見下したり、
 人生の価値をお金だけで判断するのは
 チンピラと同じ、浅い人間
 (そのかわり金持ちを僻むのもダメ)

・国民年金、健康保険はだいじ
 不要な任意保険に惑わされないこと

・リストラや不況などでいつ生活水準を
 落とさざるを得ない事態に陥るとも
 わからない…とは言えど、どの程度の
 危機意識、覚悟を持っているか、金銭
 感覚を把握しておくこと
 缶ジュース購入に抵抗はないか、など
 (自前のお茶を水筒に入れておくなど
  節制しているか)

・無職、貧乏を知人に公言し、付き合い
 を減らすのもアリ
 (変わり者と思われずに貧乏生活など
  できぬ)

・作られたブームに影響されて使わない
 ようなモノを買わされるカモにされな
 いこと
 興味がない、やりたくない事は世間で
 流行っていたり人から言われてもやら
 ないこと
 (男なら車に興味を持つべきだ、いい
  車に乗るべきだ、という人がいても
  自分が車に興味がないのなら、軽で
  も余剰、カブにでものればいい)

・お金をかけない楽しみ方はいくらでも
 ある
 散歩したり、日の高いうちから入浴し
 たり、あくせく働く人には気づかない
 味わえない時間の過ごし方は、健康で
 文化的

・車は割高、何もしなくても年40万円に
 なる
 完全無職が続くのであれば、バッサリ
 やめちゃう事も視野にいれる
 安い所を探したりできず、近所の割高
 なスーパーでしか買い物できないに
 しても、40万で十分ペイできるはず

・地域にある無料のイベントを探して
 みよう
 演奏会、講習会、季節の祭りなど、
 プラプラ参加して無料の試食や参加品
 なんかもらえればラッキーね

・新聞は必要ない
 安い品を探すチラシのために月3000円
 以上かけるのはナンセンス
 土日の特売日で買えたとしてせいぜい
 数百円分程度の値差、いつもの所で
 いつものものを買っていれば良い

・お金がある人ほど粗食
 わかりやすく旨いモノを食べる事しか
 幸せを感じられない人がジャンクな
 食べ物を選び生活習慣病に罹る
 無教養の結果だ

・昨日の上司の服装を覚えていますか?
 他人の服なんて誰も興味がない、見栄
 はって着たくもない服を着るよりなら
 安くても自分が着て身の丈に合ってる
 と感じる愛着のわく服を選ぼう


概ねこんな所でしょうかね。

私の状況からは採用が難しいような節約
ポイントもいくつかありました。

また、「このやり方は賛成できんなあ」
と思う部分もありましたので、そこは
都合のいい所だけ拝借しました。


結論。


無理して得られる幸せはないのです。

「無理」の時点で不幸せなのです。

我慢、努力、成長痛…
その程度ならやってみるべきですが、
泣くほど辛いレベルに到達して、なお
届かないのなら、諦めるのも手ですよ。


ダルビッシュも言ってました。

「ひたすら体を痛めつけるような練習を
 して、子どもに『練習したくない』と
 言わせる程にやらなくても、上手く
 なる方法はある」

とか何とか。


あと、金があろうとなかろうと、他人の
人生を否定したり、または否定されたと
しても過度に抗ったりもダメです。

やましさ後ろめたさ、羨望の現れです。
誰に何を言われても、今の自分は幸せ。

言い訳や自己暗示じゃなく、心の底から
そう思える人生を歩みましょう。


浅ましくお金に縛られて生きずとも、
これでいいのだと思える位に生きていく
方法を見つけて行きましょ生きましょ。