髪の知識!Part12 ヘアダイとは | 美容師の独り言 Liebevoll

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アラフィフ美容師の呟き
身体を鍛えながら
気ままに生きてます。

さてさてお久しぶりです。
壁|・ω・`) け・・決して
サボってたわけじゃありませんよ

今回は皆さんがよくされるヘアダイについて

普段サロンでする施術のカラーリングのひとつ
ファッションカラーや白髪染めと呼ばれるものの
ほとんどがこのヘアダイで行われています。

普段使用されている薬剤について勉強します。
ヘアダイは、酸化染毛剤などとも呼ばれ
1剤と2剤を混合して使用します。

【1剤】
酸化染料であるジアミンと呼ばれるものをはじめ
酸化染料(酸化反応によって発色する染料)
カプラー(調色剤、主にトーンを調整する役割)
直接染料などが配合
現在は約50種類の染料がある

pH調節剤:アルカリ剤
毛髪に残留しにくいアンモニアが0~15%の濃度
このアルカリ剤には 2つの役割があり
1つめは、キューティクルを開き
染料や過酸化水素などの成分が浸透しやすくする
2つめは、メラニンの分解を促す。
過酸化水素の力を補助する役割

クリーム基剤:油脂類+界面活性剤
1剤全体を乳化させる(クリーム状にする)目的
薬剤が扱いやすく毛髪保護効果も高い

コンディショニング剤
:湿潤剤、増粘剤
流出した髪の栄養を補い
油分やケラチンが配合され
髪の内容成分の流出を抑える目的
粘度や付着性を高める成分が配合

安定剤
酸化染料の劣化を防止する酸化防止剤が配合
システインなど

香料
アンモニア(アルカリ剤)の刺激臭などを和らげる

溶剤
精製水、有機溶剤など

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【2剤】

酸化剤:過酸化水素水

酸化染料を酸化し発色させる役割と

またメラニン色素を分解して脱色させる役割もあり


また脱色する強さの度合いにも影響する

海外では40Vol(12%)まで使用できるが

現在日本では20Vol(6%)までしか使用できない


pH調節剤

一般的にリン酸が使われ

過酸化水素水はpHが大きいと不安定になり

分解しやすくなってしまう。

製品を保持するために酸性にして安定に保つ

pHは2~3


乳化基剤

油脂類+界面活性剤

クリーム状にする役割がある


安定剤

フェナセチン

過酸化水素の安定剤として使用


溶剤

精製水、有機溶剤など