行政はイベント自粛をお願いするだけでなく、もっと早くこうするべきだったと思います。現場は「自粛と言われたからライブはやりません」といえるほど簡単ではありません。
ポップスやロックバンドの場合、ライブハウスを出演者側が借りて開催することが多いかもしれませんが、ジャズでは(アマチュアバンドでない限り)場所借りをしているというより、店側がブッキングしたり、逆にミュージシャンからお願いしたり、持ちつ持たれつでまわっているので。
今回キャンセルになってしまったライブハウスでは、いずれのお店も「中止ではなく、この苦境を乗り越えて再ブッキングを」という方向で合意しましたが、業界内では「某店で出演を見送ろうとしたミュージシャンが違約金10万円を請求された」なんて話も聞きました。
こんな時にそういう対応をすると後々の経営に響くでしょうが、とにかくどこも必死です。愛される店ほど普段からギリギリの状態であったりもするし、「自粛をお願いする、あとはそちらの判断で」というのはあまりに酷じゃないですか。
休業要請となれば、もう休まざるをえないわけで(罰則はないにしろ)。あとはどう耐えるか。数か月先の補償よりも当面の家賃をなんとかしてほしいですね。
まわりのミュージシャンも仕事がほぼなくなっています。まあそういう職業だから、平時から蓄えておかないといけないんですけどね。私は幸い他に仕事がありますが、今回のことで備えの重要性を改めて思いました。
ともかく、1日も早くみんなで演奏できる世の中に戻ってほしい。ネットで「共演」するのと生演奏での音の共有はまったく違いますから。
そして、お世話になっているライブハウスが持ち堪えてくれますように。
ライブはできませんが、私は私の仕事(音楽以外)で社会の役にたてるよう、前向きに生きたいと思っています。←前向きじゃない時はありませんけどね。馬鹿なのかも(爆)
譜面も整え直したいし、レジェンドたちの音源を研究したり、新曲を覚えたり、やることは尽きません。柔軟に今できることをやって、ストレスを溜めないようにしたいものです。