天真散漫♪ まこまこ記 -9ページ目

父をロールスロイスに乗せたが父は乗せられたことを知らない

このブログに何度も何度も登場した「じんちゃん」ことまこまこ父。
12月のとある土日、まこまこは放送大学の面接授業に久々に参加していた。
その翌日の月曜日、早朝に義兄から電話があり、父が倒れたとのこと。
着衣の後、洗顔もそこそこに、実家に向けて車で出発した。
運転中に、救急車の中の妹から着信、心肺停止状態であること、搬送先(主治医のいる病院)の連絡があり、こちらもすでに向かっていることを伝えた。

 

まだ救急処置室にいる父と対面したが、それから死後のCT撮影(自宅死亡になるらしく死因の特定のため。驚くほどの心肥大があった)、死亡診断書の作成、エンゼルケアがあるらしい。

 

ふと顔を見ると、入れ歯を入れていないことに気づいた。
「家に帰ってから、入れ歯よう入れる?」と訊くと、「え? 入れたことない」と妹が答え、そんな会話を聞いていた看護師が、「入れ歯をお持ちいただいたら入れます」と言ってくれたので、甥っ子に自宅から持ってきてもらった。

 

外来診療が開始する時刻になり、父の主治医が救急室前にやってきてくれた。
出勤したら死亡の連絡が入っていて、驚いて駆けつけてくれたらしい。

 

病院からの寝台搬送、通夜、告別式の手配と、なんやかんやと慌ただしい中、必要最小限のことは発言した。
例えば、LINEを既読無視する妹長男への連絡について。
たいていはアップルウォッチで確認しているらしい。
「至急連絡」から始まる妹の文章を見て、「祖父死亡」とだけ送るように助言し、すぐに連絡がきた。

 

檀那寺さんでは、10月にお寺法要デビューをした若さんの檀家での通夜、葬儀場での告別式デビューも提案したが、サラリーマンとの兼業のため平日はお仕事をしているとのこと。
ご住職一人での葬儀となった。

 

悲嘆や慟哭という言葉は似つかわしくない葬儀だった。
男性の平均寿命を超え、父の意思を尊重しながら治療を行い、妹夫婦が日々の世話や十分な看護や介護をして、見当識障害を心配をし始め、明日からは明るい日向で日中を過ごそうと話していた翌日に、突然逝った。

 

穏やかにことが進み、皆が静かに悼み、在りし良き日々の話をし、見送った。
何事にも「一番」や「大きいこと」が好きな父だったが、霊柩車がロールスロイスだったことや、火葬場の棺を乗せる台が1番だったことなど、「父らしい」とみんなが思うような、そんな話があとあとできるような、お式だった。

10月のとある週末 #私のために親がしてくれたこと

私のために親がしてくれたこと

私のために親がしてくれたことは数知れず。

親のために何ができるかを考え始めてからも、幾年月。

 

10月のとある金曜日と土曜日、実家近くでうろうろと過ごした。

土曜日に母と祖母の25回忌を行う予定だったためだが、お寺さんに、「母の25回忌と祖母の27回忌」と言われ、言われるまま、そのようにしたようだ。

まこまこが、生まれて生きてこのような散文を書けるのも、息子を生み、ともに暮らせるのも、親がいてその親がいてくれたこそできること。

母はよく言っていた。

「御神さんはみんなが拝んでくれるけど、家の仏さんは家族が拝まなだれも拝んでくれへん」

法要に関しては、父や実家跡取りの妹夫婦の好きなようにさせ、口出ししないのが他家に嫁いだ元跡取り娘の適切な行いというものだろう。

 

すっかり年老いた感をかもしている父は、血液の病気を患い(難病指定)、コロナ禍と血球成分の検査値結果で、遅れに遅れた心臓大動脈弁の置換術が83歳時になってしまうというアクシデントも乗り越え、目立つところは聴力の衰え。

それでも毎日見ている妹夫婦は、介護や看護や日々の心配事は絶えないだろう。

たまに帰ってきてあれこれと尋ねまくる姉も煩わしいだろうが、そうでもして親の様子を知らなければ、心配すらできない。

 

実家のお寺さんは、徒歩で5分ほどの距離。

ご住職の代替わりが、その前年末に行われ、その年の春に先代が亡くなっていた。

寺の長男が跡取りで、寺嫁は妹の同級生、息子同士が同い年。(先代次男はまこまこ同級生)

御本堂を新築してから初めての法要利用が実家だったというご縁もあり、今回はご住職の息子さんの法要デビューを申し出て、無事に完遂。

 

このご時世、マスクで顔の半分を隠していると、姉妹で二人並んで座っていたのに、寺嫁さんが一瞬、まこまこを妹だと見間違えていた。

年を取るほどに似てきたと、自分でも思う。

 

法要後にお寿司など食べながら、まるで不安をあおるように「義母が義祖母の25年法要を終えたときにボケ始めた」話などしながら、父には「次は33年やからあと7年は元気でな~」などと姉妹で叫んでいた。(←耳が遠いから)

 

 

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ブログを更新していなかったけど、まこまこは放送大学大学生。

まだ続けている。

再来年の3月に卒業すると、全科履修生に入学できなくなる。

履修コースフルコンプリートにつき。

 

社会保障関連の卒業論文を書きたかったが、諸般の事情により断念。

論文を書かずして卒業となる。

それが残念。