波紋(ネタバレ)~みんな勝手なことしやがって~ | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

 

●須藤依子…夫の失踪後新興宗教にハマる

●須藤修…家出した夫、いきなりの帰還

●拓哉…息子。九州で勤務中

●水木…清掃員のおばちゃん

●安藤玉恵…拓哉の彼女

 

依子は寝たきりの義父の介護をしながら主婦業をこなしている。

 

 

ある日突然、

夫の修が出奔したガーン!

 

 

義父の葬式を出し、息子は九州の大学から九州勤務になり、

依子はスーパーでレジ打ちのパートをしながら、

ある新興宗教にのめり込み

心の平穏を何とか保っていた。

 

 

そんな依子の目の前に、

出奔した夫が現れる。

 

 

「がんやねん泣くうさぎ

そう訴える夫。

 

 

新興宗教では、なんか「ミンナに優しくしたら自分にも返ってくるよ」的な教えなので、

はらわた煮えくりかえってる(と思う)ものの、

夫を家に入れる依子。

 

 

家に入ったら夫は、かつてのように自分勝手にわがまま放題。

 

 

穏やかに暮らしていたペースを乱されイライラする依子は、

教祖から

「振りかけたら気持ちが楽になる」

と言う水を購入。

 

 

夫のやることなすことを見て見ぬ振りしながらも、

その日その日を過ごすだけ。

 

 

依子の気持ちをわかってくれるのは教団のみんなでも教祖でもなく、

清掃員のおばちゃん・水木。

 

 

ある日、夫のがん治療にとてつもない高額な費用がかかるから出してほしいと頼まれ、

知らんがなと思いつつ保留にする依子。

 

 

そしてまた、九州に住んでいる息子の拓哉が彼女を連れて帰省することに。

 

 

拓哉の彼女は6歳年上の聾者。

「思うてたんと違う…滝汗」となった依子は心がざわざわ。

ついには恋人の玉恵に

「別れてはもらえぬか?」

と直談判してしまう。

悪手だとはわかっていても。

 

 

「あ、そういうの言われるかもって拓哉さん言うてました。

そんなことになったら、親子の縁切って、

二度と家には帰らんって言うてましたよ。

いいんですか?

わたし、今お義母さんが言ったこと、

拓哉さんに伝えてもいいんですよ?

ん?んん~~キメてる

 

 

コワイ。

怖いで、この女!

 

 

依子は水木にいろいろ相談するが、水木が倒れてしまう。

 

 

そんなこんなしてる間に修もガンでシボンヌ。

 

 

御棺に入れて運んでたら、葬儀会社の人がミスして修のご遺体を棺から放り出す羽目に。

それを見て依子は大爆笑爆  笑

 

 

葬儀が終わり、依子は天気雨の下で、

フラメンコを踊りだす。

それまでのいろんな重責や怨念や柵を振り切るかのように。

オーレ!

 

 

■おしまい 

 

 

 

  ■感想

 

 

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CF8HJKPL

 

 

むっちゃイライラするぅ。

 

 

旦那が逃げた理由が、

放射能除去に関係する仕事に回されたので怖かった(あの地震の直後の時代設定です)から…みたいなんですが。

 

 

ほな、帰ってくんなし。

 

 

アタイなら、叩きだすね。

「がんやねん」言われても、

「知りません、野垂れ死んでくださいますか」

言うね。

 

 

お前に情はないのか?

そう聞かれたら答えますよ。

無い!と。

 

 

きつく言えなくてなし崩しに家の中に入られて、

好き勝手されて、

ちょっと下に見ていた息子の彼女(婚約者)にまでマウントとられて。

 

 

この婚約者?がクソ憎たらしくって、

可愛いふりしてあの子やるもんだねと、

言ってやりたいくらい。

 

 

息子も何故

「オカンと一緒に東京見物したらええよ」

なんて難易度の高いミッションをさせるんや。

仲良くなるとでも思ったんか、浅はかな。

 

 

旦那も息子もその彼女も

癇に障るばっかり。

 

 

アタイなら包丁振り回して

出て行き晒せ!

言うわ。

(犯罪)

 

 

新興宗教もホンマお察しやし…。

 

 

唯一共感できるのは、掃除のおばちゃんのみ。

その部屋のあり様も含めて。

 

 

もちろん依子さん自身が、

すごいいいひとって訳でもなく

全てを許容する寛容な人でもなく

イライラを抱えながら生きてはるんよ。

 

 

ストレスは万病のもとやで。

 

 

依子さんの、善性が自らも救うという思考(宗教観)は、もしかしたら人によっては「アリ」なんかもしれないけどさ。

カルトは人を救わねーよ。

人を救うのは金だけです。

 

 

依子さんが、カルト水を買ったり旦那を家に入れたりできるのも、義父の遺産を全部自分のものに出来て金銭的余裕をブッかましていられたからやん?

 

 

旦那の大事にしてた花壇をつぶして枯山水の庭に出来たのも、

金やん!

 

 

最後に依子さんがフラメンゴを踊るのは、

抑圧された自分を解放するための儀式?

 

 

この映画のテーマは。
好きに生きてええねんで。
金さえ
持ってたら。
映画としてはすごく良い出来!
観ろし。
上矢印
これ!
 
 
なんかすごく「わかるで、せやけどそこはブチギレした方が今後の交渉に有利やのに、ああ、なぜ受け入れる」的な「なんでそうするのん、イラつくなァ」が漂う映画でした。
う~~ん、アタイが
「人このとなんか知らん」
「ホンマ血祭りにあげたろか」(だから犯罪)
と日々思考するタイプだからそう思うんかな。
実際に血祭りにはあげませんよ。
ポチスター

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村