■あらすじ
●勝敏夫…新米探偵
●宇内舞子…探偵所の所長
●馬割宗児…社長の息子、営業部長
●馬割朋浩…制作部長、宗児の従弟
●馬割真棹…朋浩の妻
●馬割鉄馬…老舗玩具店の現社長
玩具業界の一大メーカー馬割一族。
ある玩具の製作に失敗し、倒産寸前まで追い込まれている。
現社長の息子で営業部長の宗児と、その従弟で制作部長の朋浩は、責任を擦り付け合い骨肉の争い。
社長の鉄馬から、内部調査の依頼を受けた宇内経済探偵所・所長の宇内は新人ペーペー(今日履歴書を持ってきたばかり)の勝とともに内定に乗り出した。
朋浩の車を尾行していたら車が火災炎上。
妻の真棹はなんとか救出できたが、朋浩は全身火だるまになって、病院で息を引き取った。
勝と舞子は馬割家の内情を探るが、そこにあったのはドロドロした人間関係。
真棹は宗児に無理やり手籠めにされ、朋浩はそのことを知っていながら何も言えず、おまけに鉄馬までが魔棹に邪心を抱いていた。
真棹、魔性の女ー
そしてこの事件をきっかけに、馬割一族のものが次々殺害されていく。
娘の香尾里は万華鏡を覗いてたらズドゥンされ眼を打ち抜かれシボンヌ。
宗児は人形に仕込まれていた毒物でシボンヌ。
鉄馬も常備薬の中に紛れ込んでいた毒物でシボンヌ。
勝は、馬割一族の過去を探るため金沢に行き、一族には莫大な隠し財産があることを知ることに。
隠し財産はきっとあの大きなお屋敷の中にある森…の中にある井戸…から出入りする洞窟のどこかにあるにちげぇねぇっぺ。
真棹と勝は惹かれあうが(魔性の女の本領発揮)、二人の前に死んだと思ってた朋ちゃんが現れた。
なんかするのかと思ったら勝手に自滅して、死んでしまいはった…エエッ
生きていたけど死んじゃった(ややこしい)朋浩が犯人ってことになり、
真棹は馬割一族を捨てて、海外に旅立つことに。
でも、実はすべてを仕組んでいたのは真棹。
勝はそのことを知りながら真棹を逃がしたのだ。
真棹は新たな一歩を歩みだし、
勝は見つけた隠し財産をちょっとくすねて、
探偵事務所を辞め、自堕落な生活に逆戻りしたのだった。
■おしまい
■感想
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B000GYI0HU
1979年に公開された映画。
八墓村や犬神家と言った、おどろおどろしいサスペンスがブームになってた頃…の終わりくらいの作品なのかしらん。
時代が昭和54年なので、
不織布のマスクなんかある訳もなく、
ちっこいガーゼマスク(懐かしのアベノマスク)をつけながら競輪場に行く松田優作さんが、かわいい。
そして鼻をかんだティッシュは、ゴミ箱ではなくその辺にポイ。
煙草も同じ。
常時タバコ吸うてはる。
モラル~、
当時のモラル~。
野際陽子さんの宇内舞子。
この当時はこういうサバサバした姐御風口調で出来る女を醸し出してたのかしらねぇ。
田中邦衛さんの刑事役も可愛かった。
朋ちゃん、沖雅也。
イケメソ。
雅也イケメソ。
宗ちゃん峰岸徹、味わいがあって可愛い。
からくり人形ヲタク。
でも下半身は制御不可能。
真棹役の篠ひろ子さんが、なんとも清楚な魔性の女を演じてらして、素敵。
実はこの映画、
昔一回観てたはずなんですが、
香尾里さんがお目ん玉ずどぉんされたシーンだけが記憶に残ってて他はすっかり忘れてました。
当時はそのシーンすら怖くて直視できなかったのに。
今観たらツッコミどころ満載映画だったわ。
原作の隕石は何処へ…
犯人はわかりやすいのですが、
当時のミステリは犯人当てやどんでん返しより、ちょっと怖い系のサスペンス寄り映画の方がみんな喰いつきよかったんかな。
音楽が大野さんなので、ほぼルパン。
この映画のテーマは。