忌怪島(ネタバレ)~こちらとあちらのあわい~ | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

 

●片岡友彦…天才脳科学者

●園田環…父の遺骨を引き取りに来た

●山本春樹…関西弁でリーダーシップがある

●金城リン…心優しい、島の少女

●シゲル…村人から村八分を受けている

●トキ…島のユタ

 

天才脳科学者の友彦は、VR研究チーム「シンセカイ」のリーダー井出文子に招聘されて忌怪島にやってきた。

島に向かうフェリーで出会った環も忌怪島に行くところらしい。

なんでも父親が亡くなったとか。

 

 

島の研究所に行った友彦だが、自分を誘った井出は不審死を遂げていたことがわかる。

VRゴーグルをつけてVR世界の忌怪島に行ってた井出と環の父・園田が同時刻にシボンヌしてはったんやって。

何かある。

 

 

「シンセカイ」は現実の忌怪島をVR空間に丸ごとトレスして仮想空間を作ってはった。

友彦は「脳に刺激を与えたら五感で感じることが出来るんじゃよ」言うて、現実に極めて近い忌怪島を仮想空間に作り上げよったん。

 

 

こちらの世界(現実)と、あちらの世界(仮想空間)。

この二つをシンクロさせたことで、あちらの世界(冥界?)に封印?されてたイマジョが復活しよったってスンポーよ。

 

 

イマジョとは!

イマドキの嬢ではなく、島に伝わる呪いの女の事。

 

 

ユタの時が語ってくれたところによると。

 

 

美しく働きものだった彼女は島の男に手籠めにされ、幾人もの男たちの餌食に。

そしてそのことに腹を立てた妻たちがイマジョに憎しみをぶつけ(ぶつける相手が違う真顔)よる。

イマジョは激しい暴行を受け、海に建つ鳥居に磔にされ溺死させられた。

 

 

イマジョは島民を恨み、一時は彼女の呪いで「島全滅」の危機を迎えたほどなのだ。

 

 

年月が流れ、イマジョの事件も忘却の彼方になっていた。

 

 

だが「シンセカイ」のメンバーが仮想空間を作り、向こうでメンバーをKILLしたイマジョは、仮想空間を使ってこっちの世界に侵入して来はった。

 

 

島民も襲われていく。

メンバーも襲われていく。

 

 

そして、島民からひどい仕打ちを受けていたシゲルが、なぜそうなってしまったのかの理由がわかる。

シゲルがまだ子供だった頃、シゲルの母は「イマジョ憑き」になってしまったのだ。

イマジョ憑きになったら、もう「男~~~、男welcome~~~」状態で、島の男と関係を持ちまくり。

当然妻たちは怒リング。

 

 

シゲルは、イマジョ憑きになった母のせいで子供のころから村八分。

そして母はいつの間にかいなくなった。

 

 

シゲルは鬱屈した思いと島民に対する根深い恨みを抱えて育ち、イマジョをこの世界に復活させようとしてたん。

そこへ「シンセカイ」の連中がやって来て、うまい具合に「あっちとこっち」を繋いでくれた。

シゲルは唯一自分い優しくしてくれたリンだけは助けようと部屋に押し込め、自分は恨みの念のこもった折り鶴を島中に撒いてシボンヌ。自殺?

 

 

リンの閉じ込められた部屋には、壁の中にシゲちゃんのママ上が塗りこめられてたよー。

 

 

ユタのトキに

「この島は地獄になる。

イマジョの出入りする鳥居を破壊してしまわない限り、イマジョは消えない」

言われて、春樹は鳥居を壊しに行くがイマジョに襲われてシボンヌ。

 

 

友彦は仮想空間に入りイマジョを倒そうとする。

 

 

一方こちらに残った環や未央、リン(環により部屋から出された)たちはシボンヌした春樹を見つけ、鳥居を燃やす。

 

 

あっちの世界でイマジョにKILLされかけてた友彦。

イマジョは燃えていき、友彦は助かる。

 

 

友彦と環は二人でフェリーに乗り島から脱出。

 

 

…したはずが、島には燃やしたはずの鳥居が建っているやん。

イマジョが出てくる前の鎖を引きずる音も聞こえるやん。

なにより、環と友彦の腕に「仮想空間で表示されるコード」が浮かび上がってるやん。

 

 

ここってまだ仮想空間の中?

 

 

そのころリンはシゲルしか知らないイマジョのテーマを歌い、そして鳥居をくぐり入水するのだった。

 

 

何も終わってないやんかいさ。

 

 

■おしまい 

 

 

 

  ■感想

 

 

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CF5RTN96

 

 

「村」シリーズから「島」シリーズになるそうで。

え?

ほな『ミンナノウタ』やら『みなに幸あれ』は、どういう位置づけ?

 

 

アッキーナや。

アッキーナがおる!

今回は動画配信者ちゃうけど、アッキーナや。

「村」シリーズでおなじみのアッキーナ、

今回も登場。

和むわ~。

 

 

 

 

むっちゃ評価低いんですが、そこそこ面白かったですよ。

なんだろう、

島に来た新参者(若い)が要らんことをして怪異を解き放つという王道パターン。

 

 

VR仮想空間に呪いの女と言う組み合わせは面白い。

オバケも呪いもどんどんIT化して行きはるんですわ。

怪異はメタバースのバグ。

 

 

イマジョが現れるシーンも、巧い。

ユタの手を握ってると思ってたら、ユタの手は自分の頬を撫でてる。

ほなこの握ってる手は驚き!?

あ、ユタさん、ハナハナの実の能力者なんですね。

誰が思うかそんなことプンプンびっくりマーク

 

 

あとお風呂のシーンが嫌ですね。

無防備なところを襲わないでください。

あそこは呪怨っぽい感じ。

 

 

どこから仮想空間に入ってるのか。

人がいないところは仮想空間という理解だと。

もう結構初めの方から友彦と環は、あちらとこちらを行き来してたことになるやんな?

 


PG12になってるのは、怖いよりイマジョが受けた仕打ちが教育上よろしくないからかしらん。

シゲママの狂乱っぷり…。

 

 

ホラー慣れしていない人には、きっと怖いと思います。

 

 

でも欠点もいっぱいあって。

その最たるものが、

「村」シリーズから続いている、

「詳しいことは小説を読んで補足して下さらぬか」

と言う展開。

 

 

もう少し、映画の中でわかるように完結してもらえぬものであろうか。

 

 

これで小説が上手かったらいいのですが、

ちょっと…。

でもたぶん買って読む。

 

 

そして友彦が、中学生にしか見えない。

「どこが天才脳科学者やねん」な佇まいが「ボクちゃんがなんか言うてはる」になっちゃうのが惜しい。

いっそ、若い天才エンジニアにした方が良かったのでは。

天才脳科学者(若見え)なのに結構稚拙なこと言うてはるし。

ま…まぁ、あの脳科学者も稚拙なこと言うとるけどな。

 

 

そういう欠点もあるけれど、

新しいホラーの形として

「呪い」が伝播していく方法として、

こういうのは有りかなーって思いました。

 

 

わかんない所が結構あって、

答え合わせしたくなっちゃうよ。

 

 

リンは(いい子やったのに)イマジョ憑きになって、新たなイマジョとして厄災をもたらす存在になるの?

メタバースを移動して、別の島シリーズにも出演するの?

アッキーナは?アッキーナはどうなるのさ。

 

 

イマジョ伝説は人に言う(口伝?)と祟られるらしいです。

おしゃべりな奴はシヌDEATH昇天

 

 

どうせあやふやなENDにするのなら、

島民全滅阿鼻叫喚ENDが観たかった~。

友彦や環がメタバースで延々、イマジョの呪いと戦いながら力をつけて行って、イマジョと拮抗するくらいの能力を身に着け、現世の世界に戻って怪異を倒すバスターズになる展開を期待。

もちろん、清水監督作品の怪異オールスター・マルチバース。

ちょっとドキドキお願いキューン

(ごめん、フラッシュとアクロス観たらマルチバースに脳が汚染されてるねん)

 

 

この映画のテーマは。

機会があったら観てください。

忌怪島だけに!

言うと思った!

上矢印

これ!

 

 

「キカイジマ」って言えば、

あたしゃ喜界島もがなちゃんを連想しちゃうよ。

次作はごろッと趣向を変えて、

「アタック・オブ・ザ・キラー・タマネギ/アワジシマ」

とか…ないか!

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