12月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4978
ナイス数:1240(ありがとうございます)
Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件の感想
ちょっと詰め込みすぎて、怒涛のどんでん返しも「後出しじゃんけんやないか~い」なんて思ってしまった。キャラもちょっとブレブレなところもあるし。でもデビュー作?ならこんなものなのかしらん。 駅弁やホタテの入った煮物や菊の花の和え物はおいしそうだったなー。結局食い物に惹かれるのか。
読了日:12月31日 著者:矢樹 純
ノストラダムス・エイジの感想
ノストラダムス世代。想像してたんとは全く違ってた。え?だから結局どういうことやねん?ってちょっとなっちゃった。するする読めるのに、頭の中では内容が理解されてないような感じで読了。みんなシんでいきはるぇ。
読了日:12月28日 著者:真梨幸子
むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。の感想
ええっ、完結しちゃうの?好きなシリーズだったのに。「耳なし芳一」の、なんで耳に書くの忘れたん?と言う皆が持つ疑問が解明された。「金太郎城殺人事件」が大盤振る舞いでむっちゃ面白かった。メデタシメデタシなのかどうかはちょっとアレですが。
読了日:12月27日 著者:青柳 碧人
産まれてすぐピエロと呼ばれた息子の感想
CBC『チャント』がこれでもかと放送してたものの書籍ver。ブログの書籍化なので読むとこは少ない。仮名にしてたのを本名も(何なら大体の住所も)さらけ出してしまう『チャント』恐るべしやな。親御さんが本当に大変そうでお子さんがここまで成長してきたのも全部親御さんと周囲の方々の尽力の賜物だと思うと泣けてくる。皆に幸多からんことを。
読了日:12月26日 著者:ピエロの母
作家刑事毒島の嘲笑の感想
ノリノリで書いてんちゃうか?と言うくらいテンポがいい。後半少し失速したかと思ったけど、ぎゃひー!なラストが待ってて、非常に面白かった。毒島の毒舌も「そらそうですがな、そうでおまんがな」と思わずうなずいちゃったりして。
読了日:12月23日 著者:中山 七里
でぃすぺるの感想
ミステリとオカルトとジュブナイルが見事に調和、そこに日常の謎や少年少女の心の揺らぎも加味されて、大変楽しゅうございました、な一冊。ユースケとサツキの推理合戦をミナが判断する構図がとても善き。個人的には城戸さんがかいらしなぁと思う。ユースケのラストの一言にうるうる。子供たちはこうして大人になっていく。おばちゃんは、この子たちの日々の成長を見ているだけで感無量でした。
読了日:12月22日 著者:今村 昌弘
業苦 忌まわ昔(弐) (角川ホラー文庫)の感想
すらすら読めるんだけど、おぞましい。みんなどっかのネジが狂ってる。「あの人、あなたの伯母さんじゃないでしょ」からの「捨てろ」がうひぃぃ。「まっ白な大きな象さん」もキィヤァァァ!
読了日:12月22日 著者:岩井 志麻子
鵼の碑 (講談社ノベルス)の感想
懐かしいメンバーにまた会えてうれしかった。記憶力に難が出始めてるのに登場人物をしっかり憶えているのは京極先生のキャラ造詣が素晴らしいからだと思う。初めてこれを読んだ方がどう思うかは知らん。とりあえず「ちょっと病院の待合室で読もか」なんてことはできない厚さと重さ。筋力の衰えたババァには辛いぜ~。榎さまの出番が少なかったものの木場修の出番が多かったから善し。年末のクソ忙しいときに手出ししてしまって一週間がどっか行ったぽよ~~~ん。
読了日:12月19日 著者:京極 夏彦
毒殺倶楽部 (朝日文庫)の感想
5人のそれぞれの「小説」は大変面白かった。後半は、やや無理やりな感じが否めないけれど、面白く読み終えた。主人公のキャラがどうにも煮え切らなくて、こいつチョロいな、なんて思ったり。その分ヒロインがしっかりしてるからいいコンビ(カップル)なのかしら。タイトルでむっちゃ損してるタイプの作品。
読了日:12月13日 著者:松下麻理緒
をんごくの感想
大正時代の大阪を舞台にしたホラー。商家の大阪ことばが会話なのでかなり上品。妻が現れるシーンはJホラー。映像がイメージ出来てなかなか善き。相方?のエリマキのバディ感がたまらん。商売繁盛のためにしてきたことが愛情のせいで破綻。ラスト近くはゾンビもののような…。淡々としているからすんなり読めちゃうけど、ホラー要素はかなり高め。二作目、ハードル上がっちゃわないか他人事ながら心配だけど楽しみに待っております。
読了日:12月09日 著者:北沢 陶
鬼の話を聞かせてくださいの感想
「鬼にまつわる話を教えてください」と言うタイトルから、ホラーかなと思ったらミステリでした。ええ?そんな真実が?心の奥底にある思い出が他人の手で上書きされていくのは良い事なのかしら、今後また違うことで心を悩ますんじゃないかしら。人の心の闇深さよ。押し込んでいれば闇を引きずり出すことはなかったのに。「ことろことろ」のイヤ感がたまらん。
読了日:12月08日 著者:木江 恭
Jミステリー2022 FALL (光文社文庫 こ 1-26)の感想
太田愛さんの『鯉』がもうなんというか、なんなんだよ、お前!って感覚になってしまった。この短編集の中では断トツに面白くてイヤ感マンサイ。『詐欺師だヨ!全員集合』、アホミスなのにラストはキャァ。奸計を図るのは女の得意技。斜線堂さんは相変わらず文章がきれい。このバディ好きなのでもっと活躍して~。似鳥さんの注釈には毎度クスリとさせられる。
読了日:12月06日 著者:東野圭吾,新川帆立,大山誠一郎,似鳥鶏,斜線堂有紀,太田愛
唐木田探偵社の物理的対応の感想
「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!」それくらいしか対抗手段は無いよなーと思ってたら、バケモン(怪異)に物理攻撃仕掛けちゃった。ものすごいツボにはまってニヤニヤしながら読んでしまった。アニメ化しないかなあ。キャラも立ってるしグロ描写もアニメならどってことなさげじゃん?ホラーっぽいバトルアクションだと思えば全然OKですがな。銃最強かと思ったら手慣れた刃物系の方が効果があるのか!なるほど!!
読了日:12月04日 著者:似鳥 鶏
七人の秘書 THE MOVIE (朝日文庫)の感想
映画まんまのノベライズですが、劇場版では千代とかぶっちゃって損してた三和の活躍がきちんと描かれてて良かったな。サランの有能さは変わらず。不二子サン(サン付け)は映画版のビジュアルがかっこよすぎてノベライズはちょっと負けてた。映画はWOWOWで鑑賞。
読了日:12月03日 著者:国井 桂
無人島ロワイヤルの感想
異常なくらい読みやすくてびっくり一気読み。バーのマスターに騙されて無人島に行ったら始まるコロシアイ。深いテーマも性善説も要らない。頭を使った高度な駆け引きも要らない。とにかく生き残れば勝ち。単純明快で、すっごい面白かった。生き残った人VSマスターのバトル、やってほしいです。
読了日:12月03日 著者:秋吉 理香子
読書メーター
おススメ
●をんごく
●鵼の碑
●でぃすぺる
●作家刑事毒島の嘲笑
●むか死
『無人島~』
バカフルスロットル。
イヤミスの厭情緒溢れる秋吉作品を期待したら「ふぁ?」ってなりますが、
気楽に読めるよ…。
『をんごく』
驚異の新人登場。
バディものとしてもお勧め。
ところどころ恐怖を喚起するシーン(まじこわ)があってそれも善き。
『鵼の碑』
「この世には不思議なことなどなにもないのだよ」
なにも…なかっ…た…
でも「読んだったわ!」と言う達成感は、
そんじょそこらの本じゃ味わえない。
『でぃすぺる』
超絶おススメ。
「この世には賢い子などいくらでもいるのだよ」
『作家刑事毒島の嘲笑』
中山さんがノリノリ。
小説という媒体を使って、
ご自身の考えや主張を書いてはるんやろうなーなんて思わせるテクがすごい。
ふふ…うふふ…。
『むか死』
シリーズ終了が惜しい。
いろんな制約もあるし、元ネタの昔話もメジャーなのはほぼ使い切っちゃったし、なんでしょうけど…。
シリーズ最初の方の「えぐみ」がどんどんミステリとして昇華していくのが良いね。
今年も本まみれ人生を渡っていけたらいいなぁ。
ブクオフで「大量じゃ~、大量じゃ~」と言いながら、
風呂読み本を買いあさってしまったよ…。
本が全品2割引ハイ!になってますんや…。
ポチ
↓