■あらすじ
●川村俊介…マンホールに落ちた
●工藤舞…俊介の元カノ
●加瀬…俊介の同僚
●マンホール女…俊介が作ったアカウント
明日結婚式でおま!
同僚たちからお祝いされて酔っぱらった俊介。
気が付いたら、どっかに落ちてた。
見上げたら、穴がぽっかり。
脚は大怪我をして動けない。
梯子は途中で分断されて登れない。
位置情報では、自分がいるのは渋谷になってる。
渋谷のマンホールに落ちたんか。
俊介はスマホで電話をかけまくるが誰にもつながらない。
唯一繋がった元カノ・舞。
そして警察。
警察に連絡を取るが渋谷に穴の開いたマンホールはないと言われ、
舞も探してはくれてるようだけど、そんな人が落ちてるマンホールなんてないしと言われる。
そのうち雨が降ってきた。
舞は「渋谷に雨は降っていない」と言うやないのん。
じゃあここどこやねん
俊介は「マンホール女」のアカウントを立ち上げ、いろんな人から情報を得ようとする。
女にしたのは、その方がみんな関心を持ってくれるだろうと思ったから。
策は成功。
「マンホールの女」は「マンホールの姫」と呼ばれるようになり、瞬く間に深夜のSNSを席巻する。
SNSで拡散されるも「もっと詳細な情報が欲しい」と乞われ、
「俊介の妹」と言う立ち位置で発信。
そこで俊介が知ったのは、自分が結構嫌われてたこと
そんな中「仮面の男」と「深淵のプリンス」が特に強く関心を寄せていることがわかってくる。
スマホを放り上げ写した写真。
聴こえてくる電車の音。
雨…などから、おおむね場所が特定される。
すごいぞ特定班。
舞も救援に向かってくれてるらしい。
希望を持つ俊介だが、SNSは俊介の手を離れ暴走。
犯人扱いされた加瀬が「深淵のプリンス」に襲撃されてしまった。
でも俊介は、そんなことより自分が助かることの方が大事。
荒ぶるSNS。
一方俊介はマンホールの中に溢れかえる泡の花に埋もれかけていた。
俊介は漏れていたガスを爆発させ泡を吹き飛ばす。
その結果。
マンホールの中にあった遺体を発見してしまった。
俊介は思い出す。
かつて「川村俊介」と言う男性を殺害し、このマンホールに捨てたことを。
それ以来「川村俊介」に成り代わって生きていたことを。
俊介は自分をこんな目にあわせた犯人が、本当の川村俊介の恋人だった女だと予測。
ネットを煽り彼女を襲わせる方向に話を持っていこうとする。
俊介の居場所がSNSの民草により完全に確定された。
しかし今度は逆に「今、見つかったらやばいかも」な状況になってますやん。
警察からも「さっきはスマナンダ、すぐ救援に行くよ、加瀬さんのことで聞きたいこともあるし」と連絡。
アカン、ヤバイ。
今の俊介の希望は、舞がやってくることのみ。
そして舞から連絡が来てロープが下ろされる。
ようやくマンホールの外に出た俊介を待っていたのは。
以下ネタバレ
舞とは全くの別人の女。
俊介(本名吉田)がKILLした本物の川村俊介の恋人。
舞にかけて繋がってると思い込んでたけど、実は電話の向こうにいたのは彼女。
俊介は女に殺されそうになるが、
「明日結婚する女性のお腹に子供がいる」
と言い、同情を買って難を逃れることに成功。
立ち去ろうとする女の背後から首を絞める俊介。
最低が極まった男ですがな。
だが、俊介の運もここまで。
姫に入れ込んでいた「深淵のプリンス」は、女を姫と認識しボウガンで俊介を撃ち抜いた。
「ちゃうやん、攻撃すんのは俺やのうて女の方やん」
マンホールに転落する俊介。
彼の絶望の声はプリンスが閉じた蓋の奥でむなしく響くだけ…。
■おしまい
■感想
(C)2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
マンホールに落ちちゃったよぅ…な状況でSNSを駆使して助けを求める話かと思ったら…。
主人公の俊介がどぐされすぎて笑う。
最初のうちは、やり手の好青年。
状況が状況だけにヒステリックになっても仕方ないかな。
え?えええーーー?
こいつヤバイさん?
自業自得だっぺ!
この感情の移ろいをぜひ味わってくれたまえよし。
「深淵のプリンス」を散々煽り立ててるときの狂気の笑い顔。
イケメソなだけにコワイヨネ。
ワンシチュエーションでコンパクトにまとめてて、面白いです。
ただ劇場でこれを観たいかとなると…。
と言うわけで配信で(あるいはレンタルで)ご覧ください。
家でポンスケ食いながら観る分には十分な出来です。
若干、グロいシーンがあるのでご注意ください。
とにかくマンホールから出るために。
明日の結婚式を迎えるために。
(結婚相手は社長のお嬢さんなので何が何でも)
奮闘努力します!
努力の方向は多少間違ってても、実行力とセンスは抜群だと思うの。
本物の俊介は心優しい頑張り屋さん。
人望もあり。
彼を妬みまくってた偽俊介が彼をKILLして入れ替わったわけですが。
整形してそっくりになってイケメソ自信がついたとはいえ、
真の陰キャでは営業職やら同僚との交流やら出来んわけで←苦痛。
この顔になって新会社に入社してからの実績は、多少あくどいところはあれども君の力じゃないのかね?
最初から、その力を発揮してたら、人をKILLしなくてもそれなりに人生を歩めたんじゃないんかネ?なんて思ったりして。
この映画のテーマは、
SNS怖い。
特定班の皆さん、すげぇ。
スマホのバッテリーの持ちが
優秀すぎる!
これ!
