X(ネタバレ)~ババァ無双~ | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

 

●マキシーン…ヒロイン、女優。

●パール…むらむらしちゃうババァ。

●ハワード…せやかてパールなジジィ。

●ウェイン…マキシーンの彼氏。

●ボビー…女優、ブロンド。

●ロレイン…録音係。マイク重そう。

●ジャクソン…肉体派俳優。

●RJ…映画監督(自主映画)。

 

注意!

このレビューには過激な表現が含まれております。

 

 

1979年。

場所は「テキサス」。

警官が農場に来ると、無惨なご遺体が散らばってる。

家のテレビではカルトっぽい宗教者が演説してはるシーンが延々流れてるし。

テレビをストップさせる人もおらんかったってこと。

いったいここで何が?

 

 

ちょうど24時間前。

自主制作のポルノ映画を撮りに来た面々。

時代は今、ポルノやで!

 

 

田舎の農場を借りて撮影スタート。

 

 

農場主は偏屈そうなおじいちゃん。

マキシーンが散歩してたら、農場主の奥さんらしき老婆と目が合っちゃった。

バチコーンキラキラ

 

 

農場主にはポルノの撮影するなんて言うてへんけど、そんなことは気にしない。

あふんあふん、オウイェェェー、ムッハー!

 

 

肉体派ジャクソンと金髪美女ボビーが絡み、

マキシーンも絡み、

録音係のはずだったロレインも絡み、

でも監督でロレインの彼氏でもあるRJは、

「ロレインがそんことするなんて滝汗!?」とショックを隠せないっぺ。

 

 

そのころ農場主の妻パールは、

無軌道な若者たちに触発されてムッシュムラムラチュー飛び出すハート

でも旦那のハワードは

「無理、わし心臓が持たぬショボーン

パール「ショボボーン悲しい」。

 

 

RJはショックボーンになってはる。

「もう僕一人で帰るもん」

てな感じで車に近づくとパール婆がやって来た。

「アタイトイッパツドヤ?」的な誘惑。

拒否ったらいきなりブッ刺しKILLされてしもた。

 

 

前半のエロ展開から一転、

虐殺のスタートっす。

 

 

RJをさがしに行ったウェインは、農場でお目ん玉を刺されてシボンヌ。

お目ん玉注意報。

同じくさがしに行ったロレインは地下室?に閉じ込められちゃった。

 

 

ジャクソンは銃で腹を撃たれてシボンヌ。

意外とエエ人やったのに。

 

 

そのころマキシーンは、パールに添い寝されてはった。

さすさす「若い子の肌はぴちぴちよ」さすさす。

眼が覚めたらババァがおる!

悲鳴を上げたマキシーンのおかげでボビーも起きてきて、みんながいないことに気づいちゃった。

 

 

皆をさがしに行くマキシーンとボビー。

ボビーはパール婆に川に突き落とされ、ワニにパックんちょされてあの世行き。

 

 

もうあの若い嬢ちゃんしか残ってへんよし、となる老夫婦。

燃え上がった二人は心臓の具合を気にしながらあふんコース。

そのベッドの下に、

マキシーンは隠れとった。

 

 

行為に夢中の老夫婦の隙をついて、地下室に閉じ込められてたロレインを助けるが、

パニックを起こしたロレインは大騒ぎ。

結果、ハワードに撃たれて、あでゅー。

…したかに見えたのに、ハワードが遺体を運んでた時に「ガフッ」っと息を吹き返し、

そのことに驚いたハワードは、

心臓マヒを起こしてポックリハートブレイク

えらい楽な死に方やな。

 

 

パール婆はマキシーンを撃ち殺そうとするが銃を撃った反動で腰をいわし、

「ガァァァ、寄る年波には勝てねぇぇ、

つか、お嬢ちゃん助けてケロヨン」

 

 

虫のいいこと言ってんじゃねーよ、と情のかけらも見せないマキシーン(かっこいい)に、

車のタイヤで頭を踏み砕かれてお亡くなりに。

 

 

朝になって警察が来たら、この惨劇ってことでさぁ。

 

 

車を駆りながら血まみれで逃走するマキシーン。

彼女のある秘密が明らかになり。

 

 

■おしまい 

 

 

 

 

  ■感想

 

出典: (C)2022 Over The Hill Pictures LLC All Rights Reserved.

 

 

前半のエロっぷり。

みんなマグワイヤーしまくリング。

「どこのポルノ映画やねん、いや、ポルノやねんけど」

というツッコミが、

突如スプラッタァに!

しかもなかなか素晴らしきスプラッタァ。

 

 

もう超絶面白い。

 

 

RJを滅多刺しした後、踊るパール婆の乙女心。

お目ん玉にブサッっと突き刺さった瞬間にシーンが変わって、次にお目ん玉シーンに戻ってきたときには血がぶしゃーと噴出して、オゥメンタゥマァーって感動しちゃう。

 

 

人は皆だれでも老いていく。

この流れに逆らえる人はいない。

整形やメイクで若々しく見せても、老いは確実に「おじゃましまんにゃわ」とやってきよるし、

頑張っても200歳まで生きられるわけもない。

皆死にゆく運命。

 

 

でもババァになってもトキメキたいしヤりたいねんもん。

パールの乙女心、女心、殺人心(ヲイ)は、衰えない。

 

 

爺と婆のエロシーンを見せられてもなぁ…いや待て。

この二人のエロは前半で「これでもか」と見せられた若人たちのエロッティと対をなしておるのじゃ。

その気になったら出来る、その気にすぐなる若人ども。

その気になっても出来ない、老いさらばえたこの身の上。

 

 

悔しいわ、

悔しいわ。

あんたたちだって、あっという間にジジババになるんだかんね、プンスコ。

…うん、そうなんやけど、

殺人鬼になる人はそうはおらんと思うわ…凝視タラー

 

 

テキサスの片田舎で殺人鬼が襲ってくるよぅ。

殺人鬼、ジジババやけど。

なんか勝てそうで勝てない。

勝てなそうで勝てる。

この味付けがたまらぬ。

 

 

銃撃った反動でこけて腰とかいわすて…。

ジェイソンやマイケル・マイヤーズ君では考えられない事態でんがなまんがな。

殺人鬼も身体が資本!

頑健なる肉体でないと、人をKILLしても後始末に一苦労や。

 

 

エロとグロがキョーレツ。

でも内包されてるテーマがなかなかヘビーな

さすがのA24!ってなる作品。

 

 

エロやグロ耐性のない方は、

観ない方がいいかもです。

後、窓は閉めてみてください。

 

 

この映画のテーマは。

マキシーンとパール婆、

どっちもミア・ゴス!

上矢印

これ!

 

 

多くの方に観ていただきたいなと思いつつ、

いや、多くの方観られへんやろ…?なんてことも脳裏をよぎったり。

マダムの仲間だけ寄ってたかれ~~。

陰陰滅滅の『女神の継承』

笑いと紙一重の恐怖と狂気『X』ってとこですかね?

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