■あらすじ
●ルイーズ…父の危篤で帰省した姉
●マイケル…同じく帰省した弟、妻子がいる
●ママ上…おかしい、オカシイヨママ上！
●パパ上…チチキトク、カエランデモエエ
●ソーン神父…謎の神父
●チャーリー…ご近所さん、老人
父親が危篤で余命僅かと知ったルイーズは、すごく久しぶりにテキサスの自宅に戻って来る。
弟のマイケルも同じく帰省してはった。
しかし母親は「帰ってくんなし！」と冷たい言葉。
ルイーズとマイケルの眼から見たらママ上はとても危うい。
精神的に何かあるように見える。
パパ上は命の灯が消えそう。
ふたりは暫く滞在することにしたが、なんかおかしいことばっか起きる。
じわじわと…。
近所のおじさんチャーリーがいろいろ手伝ってくれてとても助かってる姉弟。
母親はニンジンを切ってるときに自分の指まで切り、そのまま自殺してしまった。
父の具合は急変もしないが良くもならない。
父を昼間だけ看病してくれてる看護師が来てくれて、
「お母さんは『誰かがいて、お父さんに話しかけてるんや』言うてはったで」
と教えてくれた。
夜、シャワーを浴びていたルイーズ。
物音がしたのでカーテンを開けると、そこには父親が立っとった。
ちっこちびりながら。
「ぎゃーーー」
叫び声にやってきたマイケルだが、そこに父親の影も形もなかった。
だって寝たきりやねんで？
マイケルが母の日記を見つけ出した。
読んでみると常軌を逸した言葉がしたためられてるやん。
悪魔って書いてあるけど、なんぞ？
ママ上は無神論者だったはずなのに。
ルイーズは電話越しに「来るなと言うたのに」と死んだ母の声を聴き、
マイケルは、窓の外に母親が立っているのを見てしまう。
にんまりと笑っているママ上。
目を凝らすと、姿は消えている…。
ソーン神父がやってきた。
ママ上の日記を観た神父は「悪魔おるで？もう家の中におるで？」と言うではないか。
ムカッと来たマイケルはソーン神父を追い出した。
そのころチャーリーは何者かに襲撃され自殺をしていた。
マイケルは夜中にママ上の亡霊？に遭遇。
ママ上にそそのかされて首を切ろうとしてしまうマイケル。
翌朝、ルイーズはマイケルの姿が見えないので大騒ぎ。
やってきた看護師に「あらまぁ逃げはったんですか」と思われてるのがわかるやないのよ。
マイケルは
「そこにはもういたくないし、妻子が心配やから帰る、ルイーズも考えろ、
出ていくことを、真剣に」
と伝えて電話を切りはった。
なんじゃ裏切り者
でも私は…私は逃げられへん…おいていけへん。
この期に及んで変な情を醸し出すルイーズ。
うぐ…うぐぇぇぇぇ…と傷心してたら、看護師に襲われて気を失うてしもた。
看護師までおかしくなったんか？
…ちょ…待って…。
看護師の持ってる編棒、編棒、
編棒ゥゥゥゥゥ
イヤナヨカンー
ブスグサっと自分の身体を刺す刺す刺す。
「よかった身体やった
」
ほっとしたのもつかの間、こんなんで終わるわけねぇやろ？
えええええ？
お目ん玉両目行きよったぁぁぁぁぁ！
お目ん玉注意報！
看護師はシボンヌ
一方家に逃げ帰ったマイケル。
帰宅して声をかけても妻子からの返事がない。
家の中を必死で探すと…。
娘ちゃんふたりは首を搔き切られKILLされ嫁は自KILLしてはる。
ああ、もう生きてる希望無し。
わしも死のうと首をナイフでザクリザクリ。
死ぬ直前に、死んでいるはずの彼女たちの姿が消えたことに気づいたやん
ワシ騙されてた！
既に遅し。
ピザ買うて家に帰ってきた妻子は、
事切れたマイケルを発見…悲劇…。
失神から夜中に気がついたルイーズは、絶対パパ上を見捨てないと再び決意。
病院に入れるにも、もう体力無いから家で看取ったって…言われてるから、ほっとくこともできひん。
パパ上が息を引き取る。
両親を放置していたことを悔やむルイーズ。
改心したルイーズに、それは襲い掛かる。
ルイーズの悲鳴が農場に響き渡り…。
■おしまい
■感想
オモチロキー
じわじわと、何かが襲って来る恐怖。
それは姿を見せない。
でも確実に、いる。
この「見えないけどおるやん！」がコワイ。
ママ上の指切断からの、
「指切れたやん、むかつくわ、いっそミンチにしたるわ、切ったれきったれ、えいえいえい」
ヤケのやんパちな包丁の音がコワイ。
翌朝シンクに落ちてる指のかけらがコワイ。
（最近ホラー界隈で流行の自分の指を包丁でストンストンシーン）
夜中ににこやかにほほ笑む（邪悪）ママ上がコワイ。
少しずつ少しずつ皆が侵食されていく。
正直、チャーリーや看護師なんか赤の他人やから、別にKILLしなくてもええですやん？
悪魔に襲われるいわれ、ないですやん？
この家に（家族に）関わったら皆KILLされるんですか？
悪魔が舌なめずりして犠牲者が罠にかかるの待っとるんですか？
だから「来るな」とママ上は言うたわけですか。
深くかかわって来るな…と。
ルイーズとマイケルが来たことで悪魔が活性化したのかもしれませんね。
ふたりが来るまでは看護師も無事だったわけだし。
それともいずれは…だったのかしらん。
ヤギ全滅シーン（ここはなかなかにすごい
）からも、これはまちがいなく超常現象であることがわかるやん？
何で警察呼んで調べてもらわんの？
ｱｯ…ﾃｷｻｽ…
何かを察知した。
シボンヌからの～
火葬
マイケルは、恐怖から自分の家に帰った。
親より妻子の方が大事だから。
でもKILLされた。
それって…、
マイケルの妻子も悪魔に伝播されちゃうのん？
ヤメタゲテ。
うひぃぃぃぃ
謎は謎のまま終了。
それが悪魔なのか怨霊なのかすらわからない、ひたすらねちねちした恐ろしい何か。
そういう、
もわんとした解決が嫌いな方にはおすすめしません。
グロは若干あります。指ちょんぱと編棒。
同じような「今までほかっといてごめんなさい、心を入れ替えて介護するね」な
こちらより全然面白かったです。
両方観て思ったのは。
それまで親とほぼ干渉がないんなら、最後まで知らん顔しといたほうがええんちゃう？
下手に関わると、しんどい。
お互いに。
親御さんと一緒に過ごしたいという不退転の決意があればそれはそれでよし。
無いのなら…親族と関係持つのがめんどいタイプ（マダム）の人は、
申し訳ないけど「知らんこってす」で逃げ切るのも、仕方ないんじゃないかしらん。
自分の生活あるもん。
一人暮らしのルイーズは親にしがみついてた。
家族がいるマイケルは逃げた。
そういうこと。
無理やと思ったら逃げてええんよ。
「親を見捨てた」なんて無責任なことを言う方がクソ。
情に溺れる人ほど、
他人にも情を強要する。
出来ることだけすればいい。
近頃流行の「介護ホラー」
この映画のテーマは。
アメリカの介護問題も
なかなかシビア。
これ！
3本足のヤギさんがビジュアル的にインパクト大！
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