あらすじ
ウランの鉱脈を求めて田舎に行った加納竜次・安井・西岡。
途中で祠を破壊し、男の子の飼い犬をひき殺し、水浴びしてる嬢ちゃんのおヌードを盗み見し。
こいつらなんなん?
鉱脈を発見して地位の上がった竜次は、
村の偉いさんの娘、麗子と結婚。
麗子の親友垂水かおりは心から喜んだ。
犬を殺された子はかおりの弟。
ところが安井と西岡が死んでしまう
おまけに実はかおりが竜次に恋心を抱いていたと知ってモヤモヤしてるうちに精神がおかしくなってしまった麗子。
麗子の静養もあり村に戻った竜次。
村人は犬神憑きだと言って非科学的な呪術で何とかしようとするものの、お祓い中に麗子シボンヌ
麗子の妹磨子も悲嘆。
もともと村人たちから嫌われていた垂水家は、
完全に村八分にされてしまった。
ウラン採掘現場では事故死するものが出たり魚が死んだりと異変が続く。
「犬神憑きの垂水の仕業じゃあ」
ちゃいます。
ウラン採掘の時の不手際で毒物が流れ出て魚死んだだけです!
……とは絶対言わない会社。
会社側から「余計なこと言うなよ」と説得され「うぐぐぅ」な竜次。
村人の怒りは収まらず垂水家の父親が家にいないとき、
一家は村人に皆殺しにされてしまった。
垂水父は飼い犬を地面に埋め、犬神が降臨したら自分に憑かせようとする。
わんこの首をちょぱーん。
首だけわんこが父の首にガブリとかみつき父シボンヌ。
犬神はきませり
おっさんに憑くのは嫌じゃ。
わしゃー、可愛い女の子に憑きたいんじゃ。
そう言うわけではないと思うが、儀式を覗き見してた磨子に犬神は憑いちゃった。
犬神磨子が村人を襲っていくよー。
村人たちパニーック!
竜次もテンパって偉いさんの屋敷に乗り込む始末。
そこで唐突に登場する「蔵の中に隠して育てられていた長男」(障害があるので座敷牢に入れとけみたいな)が両親をKILL。
長男君自身も押し掛けた村人たちに撃たれてシボンヌ。
竜次は磨子に襲われ、
「立ち去れ犬神、磨子をかえせー」
とか何とか言いながら磨子の首を絞め続け、
ぐったりしたのを見て「( ゚д゚)ハッ!」
……あほなん
磨子は意識を取り戻し、
竜次は死亡。
ところが最後に、
死んだはずの竜次が、
火葬?してるところから生き返って、
なんか溶けていきはったやん。
なにがしたいねん?
というところで、
おしまい
ちょこっと順番や流れが違う所があります。
端折った所もあります。
ご容赦くださいませ。
感想
なんですか、カルト的伝説になってたそうですが。
単に販売されへんかっただけちゃうん?と。
1977年の映画なので、
タイトルからしてもう、
あっちこっちからパク……インスパイアしましたみたいな。
時代的に、これは今ならアウトやなー、ってところが多いです。
そして無駄におパイポロリが多いです。
冒頭から嬢ちゃん二人が全裸で戯れ。
「犬神の祟りだわ」と怯える麗子がシャワー中の竜次に抱き着きウェッティシーン(=濡れ場)に。
犬神のお祓いの時になぜか村人(男)が赤飯で全身を撫でまわすと胸がはだける。
そしてあふーんな嬌声が迸る。
ちやうねん、ここはエロシーンちやうねん!
赤飯てなんやねん!
犬神(垂水家)の仕業だと思われてた魚大量死。
会社の責任。
会社が隠しにかかる。
これもパターン。
竜次、いい人っぽくふるまってるけど、全然ええ人に思えない。
わんこへの虐待。
村八分のいやらしさ。
障害のある人の扱い。
今の時代なら「アカンアカン、こんな企画とおりますかいな」よ。
封建的な村の有力者のおうちに知的にアレなお子が生まれたら世間に隠しておこうとなるんやろうか。
長男君の登場が突然過ぎて「え?」ってなっちゃった。
伏線あったっけ?
見落としてるのかな。
長男君、トッシー?
成長したトッシー?
そう思ったのはマダムだけではないはず。
味のある作品なので、
なんでやねん……と思いながら観るのが善きよ。
ラストの、
竜次が火葬されてるところから生き返って(?)、
その直後に溶けていくのも、
謎謎ナゾーン。
溶けるんならなんで生き返ったし?
静止画面になるのは、
当時の技術では動き回る姿に特殊効果付けるのが難しかったからなんやろうなぁ。
正直出来としてはB級のポンカスなんだけど、
これはこれでええんです。
マダムは、結構好き。
ロケ地三重県も加点ポイント。
垂水家、
ママンが岸田今日子さんで、
パパンが室田日出男さん。
懐かしい俳優さん出てはる!
この映画のテーマは、
手作り感マンサイの昔の映画、
オモチロキ!
でも、
CG技術の進化はすごいなー。
これ!
ごった煮のような流れの作品ですが、
時代を鑑みればOK。
昭和の映画は、
いろいろ果敢に挑んではったわ。
結実してるかは知らんけど。
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