「緑色の、ナンバープレートが付いてないバンがおる」
そう連絡した直後、警察官は殺された。
無惨に。
現場に駆け付けた女性警官のレネとその相棒ダニー。
息子を亡くし心が折られていた時にトラブルに巻き込まれ謹慎していたレネ。
しばらく現場から外されていたが、今回ようやく復帰したのだ。
現場に残されていた車載カメラには同僚がKILLされていく映像が残されている。
別の同僚たちも同じように、
およそ人間業とは思えない方法でKILLされてしまった。
レネは映像に残っていた「黒い影」が犯人だと思い、事件を追い詰めていく。
ダニーは「いらんことはしない方がええ」とレネを制するが、
レネは聞く耳もたない。
緑のバンの持ち主がタニーシャという女性であることを突き止めるレネ。
タニーシャが犯人ではないにしても何らかの事情を知っているはず。
レネと同じくタニーシャも息子に先立たれていたことがわかる。
真相にもう少しで辿りつく?
そんな時、相方のダニーが自殺。
ダニーが残したUSBメモリーに残っていた映像。
それはKILLされて行った警官たちがある事件にかかわっていた証拠映像だった。
タニーシャの息子デマルコは、ある事件の犯人と間違われて警官に発砲され負傷。
現場にいた警官たちの心の変遷は、こう。
「まだ子供やんけ」(犯人ちゃうやん、どうしよう)
「でも制止したのに聞かへんかったで」(やましいところがあるはず)
「この子耳が聞こえへん子や」(ヤバス)
「こんなんが知られたら市民から叩かれるやん」
「いっそ、この件は無かったことにしようぜ」
こうしてデマルコは居合わせた警官たちにKILLされてしまう。
何てこと!!!
デマルコの怨霊が警官を憎みKILLしまくっていたのだ。
レネは上司(事件の首謀者)を廃工場に呼び出す。
デマルコに直接手を下した警官もやってきはった。
デマルコは彼らに鉄槌をふるう。
悪徳警官は37564DEATH。
事件後、レネはこの案件を世間に公表。
世間は大騒ぎに。
レネとタニーシャは、
子供を亡くした悲しみを乗り越え、
強く生きていくのだった。
おしまい
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いや、そりゃ警官たちをKILLしたくもなるやろ?
そう思うくらい、この警官たちがアカン。
アカン警察。
警官たちがKILLされる方法がデマルコの怨念を物語ってはる。
そこそこホラーとしても上手く出来てる。
社会派としてもそれなりに。
ただ、地味かなー。
女優も男優も、あんまり知らない人でした。
ボディカメラ…警察官が身につけて映像証拠として残すためのやつ…という発想は良いと思うの。
巻き込まれたダニーが気の毒
もちろんデマルコが一番気の毒なんだけど。
ラスト近く。
デマルコとレニの息子の霊が寄り添って佇んでるのにホロリと来ちゃった。
悪霊になってたデマルコを、レニの息子がギリギリのところで引き留めてくれたのか。
母親たちに二人の姿を見せて安心させたかったのか。
何人もKILLしてるけど、無事に天国に行ってくれよ~と思っちゃった。
この映画のテーマは。
子供を亡くしたママたちの心の繋がり。
警察の腐敗を自ら暴き出したレネと、
精神を病みかけてたのにきちんと復活して医療関係の仕事に戻ったタニーシャ。
母は強し!
子が愛し!
これ
グロは極少々(マダム基準による)。
人が痛めつけられるシーン多め。
疑問がするするっと解けていく様がなかなか善き。
でも皆さんの評価が低いねん。
寛容や、寛容の気持ちが大事なんやで?
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