読書メーター12月のまとめ(2020) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

12月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:5468
ナイス数:1100(ありがとうございます
チュー )


ヴンダーカンマーヴンダーカンマー感想
これはホラー?イヤミス?ライトなのでさらっと読める。みんな歪んでいるのだけれど、その歪みを深く描写していないため「そうなんやー」になっちゃったかな。でも面白かったですよ。褒めて伸ばすタイプです。それにしても英雄はあれか?あっちこっちで子供作って聖闘士でも作る気やったんか?
読了日:12月30日 著者:星月 渉
祭火小夜の再会 (角川ホラー文庫)祭火小夜の再会 (角川ホラー文庫)感想
連作短編。前作を知っていればより、知らなくてもそれなりに楽しめるかと。ホラーや怪異的な怖さはそれほどでもないが、人の心にあるちょっとした悪意と言うか本質と言うか…そういうのが、彼女にとってはとてもしんどかっただろうなぁと思う。きれいにまとめ上げた作品で、最後は不覚にも鼻の奥がツンとしてしまった。このシリーズがもし三作目も出れば、絶対読む!まだ硬い果実のような文体も魅力。
読了日:12月29日 著者:秋竹 サラダ
七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV (文春文庫)七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV (文春文庫)感想
読み損ねてたのをようやく。その時その時の世相をうまく取り入れてるなぁ。オカンのマリッジハラスメントがなかなか素敵やん?承認欲求、適度に無いと向上心もなくなっちゃうけど、そのために命まで賭けたらあかんやん?まぁこの年頃の子は認めてほしいほしいってなるもんやんか。そこに付け込むのって許しがたいな、おばちゃんは。
読了日:12月28日 著者:石田 衣良
小説 シライサン (角川文庫)小説 シライサン (角川文庫)感想
途中までは映画そのまま…後半からは巧くまとめて来たなー。ただ呪いの感染系パターンは定番どおり。因縁…縁故も定番通り。映画は承認欲求の塊だったのに、こちらは陰に隠れて人を操るフィクサータイプ。イマドキの人ってこんなにFB使ってるの?インスタやツイじゃないの?FB活用してるのってオジオバ年齢層だと思い込んでたわ。映画はポンカス過ぎて、楽しみにしていた眼球ボーンも「なんやそれ」でした。
読了日:12月26日 著者:乙 一
歴史人物怪異談事典歴史人物怪異談事典感想
圧倒的ボリューム。圧倒的網羅。名前だけは存じてるものの、細かいことは知らぬ!な方、名前すらも存じ上げない方、超有名人まで様々な方々が一堂に会する。片手間に読んでたら終わらへん。
読了日:12月25日 著者:朝里 樹
5分で凍る! ぞっとする怖い話 (宝島社文庫)5分で凍る! ぞっとする怖い話 (宝島社文庫)感想
凄く短いので、読み始めてすぐオチが読めるものが多かった。そう来ますか!と言う流れに持っていくのはこの枚数では難しいんだろうな。逆に言うと、これむっちゃ外れ!と言うのが無く、例えば病院の待合室で読んだりするにはちょうどいい長さでgood。
読了日:12月23日 著者:
寝屋川アビゲイル 黒い貌のアイドル (講談社タイガ)寝屋川アビゲイル 黒い貌のアイドル (講談社タイガ)感想
最東対地さんって、もっとこう…うまい書き方あるんちゃうん?と言う感じの方だったのに、文章はそこそこ進化してはる。ちょっぴり崩壊した日本語や、何言うてるん?って部分は若干名残を残してるけどね。ただ、禍々しいホラー描写が少ないねん。ねちっこく書いてくれはったらよかったのに。表紙の二人があまりにもアマリニモで、イラスト描いた人は細かい内容知らずにやったんか?と邪推。完結した…とはいいがたいので、続編があるのならそっちで風呂敷をたためるか?
読了日:12月22日 著者:最東 対地
古生物食堂 (生物ミステリー)古生物食堂 (生物ミステリー)感想
そうか…ラプッチの肉は臭いのか…肉食だしなぁ。あ、ごめん、三葉虫は無理。Gじゃん!マダガスカルGじゃん!全体的にとてもまじめだし好感が持て楽しく読めたのですが、時折文章の最後に挟み込まれるフォークの絵文字?が苦手すぎて…。これが無かったらもっと高得点…。
読了日:12月19日 著者:土屋 健
ティンカー・ベル殺し (創元クライム・クラブ)ティンカー・ベル殺し (創元クライム・クラブ)感想
このシリーズの中ではピカイチに面白かった。昔から「胡散臭ぇ」と思ってたピーターパンは、やっぱりとんでもねぇやつでございましたよ?そしてこの作品のキモはラスト。ほほほ、ザマァですわ。クマちゃんナイスジョブ。…って思ってたら小林先生が…。まだお若いじゃないですか。ご冥福をお祈りいたします。
読了日:12月18日 著者:小林 泰三
あなたの不幸は蜜の味 イヤミス傑作選 (PHP文芸文庫)あなたの不幸は蜜の味 イヤミス傑作選 (PHP文芸文庫)感想
全部既読やった。どんだけイヤミスばっか読んでるねん?なのに「忍法!朧気記憶!!」のせいで新鮮な気持ちで読めました。ありがとう朧気記憶。ありがとう忘れん坊将軍な自分。ありがとう加齢。沼田さんは文章が少し回りくどかったかな。怖いのは「贅肉」と「祝辞」。どの話も甲乙つけがたくイヤンで大変面白かったです。
読了日:12月17日 著者:宮部 みゆき,辻村 深月,小池 真理子,沼田 まほかる,乃南 アサ,新津 きよみ
楽園とは探偵の不在なり楽園とは探偵の不在なり感想
二人以上殺すと地獄送り。それって逆説的には…。え?そっちに振られるのん?人とは愚かなり、そして恐ろしき存在なり。二人殺したらGoTo(ヘル)キャンペーン真っただ中に起きる連続殺人事件。誰が何故どうやってKILLしたのか?それよりも探偵たちの過去が切ない。「裁かれるのは善人のみ」っていうロシア映画のタイトルを思い出してしまった。内容は一切関連性ないけどね。
読了日:12月15日 著者:斜線堂 有紀
推し、燃ゆ推し、燃ゆ感想
「推しくん」にすべてをささげ、推しのために働き推しのために時間を使い、そんな彼女はとても生きづらい障害を抱えている。主人公のあかりの世界から見れば生きることは推すこと、生きるよすがも推すこと…なのだろうけれど、あかりのご家族からしたら、することもしないで病院もぶっちこいてただひたすら虚構の中のアイドルに夢中になってる娘にいら立ってしまうだろう。どちらの気持ちもわかるだけに難しい。
読了日:12月13日 著者:宇佐見りん
イノセンスイノセンス感想
主人公の罪悪感、やるせなさに心が痛くなった。中学生くらいならパニック起こしても仕方ないやん。彼を責められるのは被害にあった方のご家族だけ。でもその責め方にもルールってもんがあるやろうに。前半は、小林さん書き急いだの?と思うくらい雑に見えてたのに、後半の展開は泣けた。簡単そうで些細な夢が彼にとってはとてつもなく難しい夢。そこに彼の苦悩を思い知る。いっちゃん悪いのはクソ不良どもなのに苦しむのは巻き込まれた善良な人たちってのが…。
読了日:12月12日 著者:小林 由香
そして、海の泡になるそして、海の泡になる感想
戦後からバブルを経てコロナの今へ。経済は上り詰めたところから落ち始める。いつの時代も力になるのは金。金ホチイ!ハルと言う、わがままに生きるために力をつけたかった女性の一代記。インタビュー形式(この手法がむっちゃ好き)と終盤のミステリ展開に経済っぽい話と時事問題を加味して、面白いドラマになっている。コロナに関しては、まぁいろんな考えがあるよねー、の一言。
読了日:12月11日 著者:葉真中 顕
スクールカースト殺人教室 リベンジ (新潮文庫)スクールカースト殺人教室 リベンジ (新潮文庫)感想
みんなー、ちょっと「考える」ってことをしようぜー。どいつもこいつもアホしかおらぬのか?トロッコ問題に正解はないけれど「はわわー、どうしたらいいんじゃよ~」と言いながら何もできない人が多数を占めるよ、きっと。話自体はサクサク読めるしイヤンだし…で私は好きですけどね。
読了日:12月10日 著者:堀内 公太郎
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ミステリ)特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ミステリ)感想
アサドの過去編。重い、そして重い。でも想いがこもっている。アサドだけでなく特捜部メンバーそれぞれの想いが。一応想像はしていたものの、一番なってほしくない結末が待っていて、神はどれほど彼らに試練を与えるのか?祈ってるのにええようにしてくれへん神さんなんかポイしてかまへんよし。困った時だけ「神さん、一つよろしく頼まぁ」なジャパニーズ距離感(私だけ?)が程よいんじゃなかろうか?問題解決すれど次の問題山積みで、ますます目が離せない。
読了日:12月08日 著者:ユッシ エーズラ オールスン
私を殺さないで (徳間文庫)私を殺さないで (徳間文庫)感想
どんでんに次ぐどんでんを盛り込みすぎたせいで、一つ一つが少々浅い…かな?ペットに関わる闇は、知らない人はなんにも知らないものなのね。ペットと暮らしたい人ならペット屋さんで流行のわんこやぬこさまを買うんじゃなく、譲渡会に行っていろいろ教えてもらえばいいと思うの。ペットにはお金がかかるってことは忘れてはならじ。故郷・奈良が舞台。うちに来たら可愛がってあげるよー。医者「チミはアレルギー反応が無茶苦茶高いのでペット禁止」ぎゃわー。世の中、ままならねー。
読了日:12月07日 著者:浜口 倫太郎
キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~ (メディアワークス文庫)キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~ (メディアワークス文庫)感想
今回は、『スタンド・バイ・ミー』『アーティスト』『バグダッド・カフェ』。ほかにももろもろ。映画に関する小ネタや蘊蓄などもまぶしつつ、思わずじ~~んと来る展開がとてもよかった。映画&ミステリ好きにはご褒美みたいな本でゲスな、うへへへ…と読んでたら最後に!うわぁ!
読了日:12月05日 著者:斜線堂 有紀
119119感想
連作短編。なんだろう…すごく上滑り感がする。文体が悪いわけでもないし、目の付け所も良いし、おまけに正統派のヒーローものではない人間臭さも描かれてるのに、なぜか残念作品に。最後の話は、ちょっと無理やりすぎ。気づくやろ?
読了日:12月02日 著者:長岡 弘樹
獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパークXVI獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパークXVI感想
サル―!わーい、登場嬉しい。その時の旬を題材に扱ってるから「タピオカかよ」って感じちゃうけど5年経ったら「懐かしいなぁ、タピオカ」になるんだろうな。コロナ前夜。ダークwebとか。時代が流れてもマコトはいつまでもマコトでいてほしい、キングもサルもゼロワンも。
読了日:12月01日 著者:石田 衣良

読書メーター

 

 

 

 

グリーンハーツオススメグリーンハーツ

 

●斜線堂有紀(どちらも捨てがたかったので作家さんで)

●そして、海の泡になる

●イノセンス

●推し,燃ゆ!

●祭火小夜の再会

 

 

『祭火小夜の再会』は、前作を読んだときに「前半の短編集みたいなのを読みたい」言うてましたが、ついに来ましたよ。連作短編集が!

前作を読んでなくても大丈夫、前日譚…小夜がまだ中学生の時の話です。

 

葉真中顕さんは、安定の高水準。ウミウシ様ってなんぞいや?と思ったら…ラストにミステリが。モデルが尾上縫って知ってる人いるのかな。

 

小林さんは、前半のスローテンポ、このキャラあんまり…からの後半。正直、マダムはこの子が逃げたからって誰も責められないと思うねん。

14やそこいらの子に大いなる責任を背負わせるのは「ぼくらの」だけで充分です。

 

『特捜部Q』は、マダム的には、チョー良かったんですが、この話から入ってもきっと全くついていけないだろうし、事がことだけに読む人を絶対選ぶというわけで外しました。

 


 

そしてなんと申しましても『歴史人物怪異談辞典』これは自分ちの本棚に置いておくとよいと思う。

ただ近年の方にはノータッチ。

冝保愛子とか藤田小女姫なんか入れても良かったんじゃ…。

 

 

それでは今年2021モまた良い本に出合えますように。

そして、まだしばらくコロナが続きそうなので、皆様も善き本に巡り合えますように。

善き本と善き映画は生活の潤いになります故。

はぁ?

それがイヤミスだろうがホラーだろうがポンカスだろうが、本人が良けりゃOKなんじゃよ!

 

 

えぐいのを…えぐいのを一つ頼むわ!

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