後妻業の女(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

これはコメディやったんか!

 

 

財産を持ってる年寄りと結婚して、

ジーさんが亡くなったら遺産をゲットや。

亡くなるまで待ってられへんから、

ちょっとアレするわ、ちょっとな…アレ…。

そんなんええやんか!(逆ギレ)

 

 

 

 

小夜子は、熟年結婚相談所でジジィを見つけては、君に決めた!から結婚に持ち込みはる凄腕後妻業。

柏木亨は結婚相談所の所長。

お互い、一筋縄では行かぬと一目置いてるようで置いてない。どっちやねん。

 

 

小夜子は新たな犠牲者・中瀬耕造にロックオン。

結婚しちゃった、ウフ…からの~~~、ワーファリンをただの胃薬に取り替えたったわ。

よっしゃ!病でポテチンやでぇ。

病床の耕造から、預貯金を引き出しても、かまへんぇという了承を(多分構造さん気づいてないけどな)得て、資産をがっぽりちょと入手しました。

耕造さんの出番は終わりです。

 

 

 

 

耕造のふたりの娘のうち次女朋美は「怪しい、怪しいがな」と弁護士に相談して、興信所の本多を紹介してもらいはる。

 

 

本多が調べると、小夜子はこれまでに数多くのジジィと結婚しては伴侶が死去。ガッポガッポ遺産を手に入れてるじゃあ~りませんか。

 

 

小夜子は前の夫竹内の姓のまま。

なぜならそちらでも遺産相続で揉めているから。

竹内の籍を抜けると、遺産もらえへんやん?

 

 

本多は柏木亨の愛人繭美にも接近、色々情報を仕込みはる。

 

 

朋美と小夜子は焼肉屋で遺産についての話し合いの席をもつものの、意見が食い違い大喧嘩に。

 

 

 

 

腹の虫が収まらん小夜子。

息子の博司は、元遊戯王の中の人…じゃなくて、ドチンピラです。

しかもペーペー。

「金くれや、金!」

「知るかヴォケーーー」

どこ行っても喧嘩する女、小夜子!

 

ムカムカムキームキームキームキームキームキームキームキームキームカムカ

 

 

柏木に会う本多は、情報を買ってほしいと言い出しよります。こいつも悪やった。

5000万でネタを買うことになったけど、なんかムカつく柏木。

 

 

その頃小夜子は不動産屋の山田に出会い、メロメロに。

ところが、山田は竿師でした。小夜子ショック!

竿師が何かは自分で調べなさい。

全ての勉学は調べるところから…ですよ?

 

 

 

 

博司は柏木に頼まれ本多を襲いますが、なんせヘタレなので殺しきれず怪我させただけ…。

逃走した博司は家に戻って金目の物を家探ししますが、気づいた小夜子は柏木に電話。

「オカン、また俺を捨てるんか?」

小夜子に食らいつく博司…。

 

 

柏木が家に来ると小夜子が倒れてました。

「こ…殺してしもたァァァァァ」泣く博司を叱咤激励し、二人がかりでゴロゴロカートに押し込めます。

髪の毛がはみ出てるゥゥゥゥゥ!気色悪いィィィィィ!

いちいち泣く博司。

 

タラーえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんタラー

 

 

もう一回開けて押し込むのは嫌なので(男二人のヘタレっぷり)、ハサミで切っとけ。

ジョキジョキ。

 

 

ゴロゴロカートを押して車のトランクに入れようとしたら職務質問受けちゃった柏木。

見せろ見せないの押し問答が始まったら、スーツケースがゴロゴロと動き出すやないのん。

固唾を呑んでみている柏木&おまわりちゃん。

 

 

パッカーーーーン、スーツケースから小夜子復活!

それはまるでビーナスの誕生の如く!(嘘)

私被害者ですねんイエローハーツ

「かなわんなーーゲッソリ」脱力する柏木…。

 

 

朋美姉妹は新しい遺言書を見つけ、遺産をちゃんと相続できました。

 

 

んで、小夜子は。

今日もジジィを狙ってる。

「さぁ、次行こか!!」

 

 

    おしまい

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

原作既読。

 

 

 

 

陰鬱でドロドロした話かと思ってましたが、コメディタッチでかなり笑えました。

でも、己の心のあり方が正しいと自負している人には笑えませんのであしからず。

 

 

博司のテンション高いダメっぷりに泣けた。

風間くん…おばちゃん、応援してるぇ?

 

 

 

とにかくこの子のダメっぷりが半端なくって。

小夜子はある意味罪悪感なんて鼻くそほども持たないサイコパスなのですが、博士はサイコパスのせいで人生歪められた犠牲者…なのかも。

 

ガーンえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんガーン

 

 

朋美は、サイコパス小夜子に果敢に戦いを挑むんですが、これが…ねぇ…。

大竹しのぶの熱演に尾野真千子がついていけてないのか…格が違い過ぎるのか…。

ドタバタコメディだからこれでいいのかもしれませんが…。

 

 

全体的に女性がみんな強くって。

小夜子はもちろん、愛人も若いホステスも。

朋美も、そのお姉ちゃんも、みんな強い。

一番弱っちそうなお姉ちゃんが、いっちゃん心が広いというか達観してるというか…。

 

 

トヨエツの柏木…。

やり手&金に汚い男なのに、タマーんを蹴られて「ハウッ」なところが…かいらしい。

切れ者なのに、決めなくちゃいけないところで「ハウッ」!(腰が引ける)

最後の「かなわんなー」は、すっごく良かったです。

 

 

 

 

鶴瓶兄さんの演じる不動産屋。

「通天閣ちゃう、スカイツリーや!」このシモネタは、おゲフィンだけど吹きました。

家族に乾杯のときと違う、腹黒さv

 


小夜子の「悪いことを悪いと思わない部分」「欲しいものは何が何でも欲しい」「損するのは絶対イヤ」天真爛漫な悪女。
大竹しのぶ以外に誰が演じられましょうか?

 

 


 

 

心揺さぶられる大作ではありません。
小夜子を始めとする、悪人たちに鉄槌が下るわけでもありません。
B級です。
でもだからこそ肩の力を抜いて、
「あくどいなーーー」と言いながら笑って観ればいいと思います。

 

 

 

 

出演者の皆さん、

熱演ありがとうございました!

 

 

男どもはヘタレで、女たちは小狡く強か。

顔をしかめるか、笑うかは観る人次第。
サスペンス(狂気系の)じゃなかったけど、これはこれでよかったー。ポチ
      ↓

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村