理不尽がまかり通るのがロシアじゃけぇ
裁かれるは善人のみ [DVD]
5,184円
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うらぶれたロシアの漁村。
わずかばかりの土地と家にしがみついていた男とその家族。
住む場所を奪われそうになった男は抵抗するが…。
朽ち果てた船の残骸。
浜に打ち上げられている鯨の骨。
びゅうびゅうと吹きすさぶ風。
この街はもう半ば死にかけている。
コーリャは自動車修理をしながら、妻のリリア、息子のロマと暮らしているが、彼らの住む土地と家は、市長が推進している土地開発のため、奪われようとしていた。
裁判を起こすものの勝てるわけもなく…。
コーリャはモスクワから、かつての軍隊仲間で今は有能な弁護士となっているディーマを呼び寄せる。
コーリャは短気で、酒が入るとオプションで粗暴が付く男。
普段は人のいい男なのだが、とにかく酒癖は悪い。
ディーマにまで「もちつけ」と言われてる始末。
リリアは後妻で、息子であるロマとはいまいちしっくり行っていない。
ディーマは裁判相手である市長のヴァディムの過去の悪行の証拠を手に入れ、なんとか勝訴に持ち込もうと奮闘。
ヴァディムはディーマの持っている情報が怖い。
何しろこの開発を成功させないと、次の市長選で負けてしまうのだから。なんとしてもディーマの持っている情報は奪い取らねばならぬ。
コーリャは、ずっとこの土地にしがみついてきた。
ここでないと生きられないと思いこんでいる。
だがリリアは…。
彼女はどうだろう。
リリアはここから離れたいのではなかろうか。
リリアとディーマが男女の仲になってしまう。
それがロマやコーリャの知るところとなり、ロマはますますリリアに心を閉ざしていく。
ディーマはヴァディムに呼び出され暴行を受け、この一件から手を引けと脅される。
「家族にまで害が及ぶ」
そう言われて、それでもコーリャに尽くす覚悟がディーマにはなかっただけのこと。
ディーマはモスクワへと逃げ帰ってしまう。
裁判で完敗してしまったコーリャの土地は、わずかばかりの保証金を支払われヴァディムのものに…。
家を明け渡す日が近づく。
コーリャは酒に溺れ、リリアは町にある工場で働いている。
何の希望もない…。
何の夢もない…。
ロマは引っ越し作業中に、睦み合っている両親の姿を見てしまう。
「こんな女追い出してよ!!!」
リリアはごうごうと風が吹く中、独り家を出て行く。
誰にも知られず。
リリアの工場仲間がリリアが工場に来なかったと告げたことから、コーリャはリリアをさがし始める。
「ディーマと一緒にモスクワにでも行ったのかもな」
そう言いながらも、リリアが見つかるその日を待っていたコーリャ。
だがリリアは冷たい遺体となって発見されてしまった。
「主よ、何故ですか?」神を責めるコーリャは、ますます酒に溺れていく。
酒を飲んで気を逸らす以外に、コーリャは自分を保つことが出来ないのだ。
不運に次ぐ不運。
酔っ払ったコーリャは神父に「あんたが言う全能の神は何処にいるんだ」と詰め寄るものの「私の神は私のそばにいるが、あんたの神が何処にいるかなんて知らんわ」と言われてしまう。
今まで信心らしいことを全くしてこなかった、教会にも来なかったくせに何言うてんねん!な扱い。
警察の捜査の結果、リリアは殺人であったことが発覚する。
コーリャが不倫していたリリア対して人前で殴ったり「殺してやる」と言っていたことも証言され、不利に…。
また証拠も出てしまいコーリャは逮捕されてしまう。
「息子が心配」だと訴えるコーリャ。
「国が面倒を見るから大丈夫だ」と応じる警官。
ロマは工場でリリアと一緒に働いていたおばさんに引き取られることに。
彼女も彼女の旦那も、この街で古くからコーリャやリリア、そしてロマの実の母とも幼馴染の関係だったのだ。
要するに、みんなこの町で出会い育ち、この町の中だけでしか生きて来なかった人たち。
家が壊される。
ヴァディムのもとに、コーリャが懲役15年を食らったという連絡が来る。
ヴァディムは神に感謝し、神を崇拝する。
神はいつも見ている。
真実は、神の遺産であると神父は言う。
けど、神を信じるって言うパフォーマンスが大きい人だけに神のご加護が分配されてるだけやん。
ああ、宗教ってめんどくせぇ。
おしまい
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キリスト教とか神とか、
さっぱりわかりませんが、
「信じてる、信じてまっせーーー」
と声高に叫んだもの勝ち。
それが、キリスト教なら、そんな神さんは要らぬ。
八百万の(特に宝くじの)神よ、降臨めされよ!!
しかも「善き人」って。
コーリャが善き人には、とても思えない…。
すぐ怒るし、大酒飲みだし。大酒飲みはロシアでは「フツー」なのかもしれませんが、マダムの感覚では、酒のんで怒り倒す人の何処が善き人なん?って感じだし。
ロマもまだ子供なのに、町の子供とつるんでは酒飲んでるし。
タバコも吸うてるし。
これがこの国の標準なんかしらんけど、
いくら後妻さんとは言え、母親に対して「その口の利き方は何や!」と、ケツのひとつもひっぱたきたくなります。
後妻さんは死んだママ上の知人(友人)だったそうですが、お前らどんだけ手近で見繕ってんねん?と思っちゃいました。
同じ土地にずーーーーーっとおるから、根が生えてしまうんや。
リリアはモスクワに行っても良さげやったやん。
すごくタルいんです。
良く言えば丁寧に描いてる。
悪く言えば冗長。
同じようなシーンをずーーーーーーーっと流して、
ここはこういう場所で心象風景がどうで…。
イラチのマダムには、
「カーーーーッ、さっさと話ススメんか」
ってなりました。
サクサク希望。
で、リリアの死因も、旦那が殺したってことになってるけど、ヴァディムがやりはってんやろ?
証拠とか捏造できるし。
なのにそこは尻切れトンボ。
まさか本当にオトンがやりやがりまして?って思っちゃうよ。
貧しい人は現実社会で悲惨な目に合うんだから神のご加護にすがるしか道は無いんやで?だから信仰せよ。神を信じ崇めよ。
そういう事言いたいんか?と勘ぐっちゃうくらい…。
ヒャッハーやソーセージや、そのへんのシモネタばっか観て、人格疑われるといかん(もう皆様お見通しよ)から、こういうブンガク的なのも観たけど…。
もっと時間短縮出来るやろ?
そんな同じシーンばっかいらんやろ?
途中で寝てしもうたわ!
えーーーっと。
皆様の評価は比較的高いんですが。
そしていい作品なんだろうなーとは思うのですが。
つまらんかった。
ロシアって、いつも雪だらけのイメージがあって。
空のどんよりさのおかげで映画が暗くて重い…。
この映画を表すキーワードは。
鈍色・酒!
誰にも感情移入も共感もできない…。
コーリャもそんな痩せた生産性のない土地にしがみついてないで、
モスクワで仕事探せよ…と、
合理的に金儲けを考えるマダムは思いました、ポチ
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