鞆の浦散歩~崖の上のポニョ | 大根役者

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スタジオジブリの社員旅行で、宮崎駿監督は、鞆の浦を訪れた。

鞆の浦の景色に感銘を受けた監督は長期滞在し、「崖の上のポニョ」の構想を練り上げた。
 
潮の干満に関らず船着けできる石階段が雁木だ。満潮時には最上段が岸壁となり、干潮時には最下段が荷揚げ場となる。
雁が飛ぶさまに似ていることから「雁木」と呼ばれるようになった。最上段には明治から昭和期に作られた円柱形の船繋石(ふなつなぎいし)が等間隔で並んでいる。
鞆港の上の丘にある宿が、社員旅行で使用した宿だ。
鞆の浦の町の家の軒先に小さな茅の輪が掛けられている。沼名前神社の『茅の輪神事』が終わった後に、その茅の輪の一部をもらって帰り、小さな輪に編み直して飾っている。厄除けとして、鞆の浦に伝わっている風習だ。
県道47号線・鞆松永線は市街地を走る。狭路だ。生活の利便性と景観の対比で、景観論争が起こり、現在では、鞆港埋め立て計画はとん挫し、トンネルによるバイパス道路建設が進められている。
鞆港は、潮待ちの港だった。北前船は、鞆港で潮待ちをしていた。この港に訪れた北前船の大きさは、このフェリーと同じくらいだと言われている。
鞆港架橋計画は、鞆港の半分を埋め立て、対岸に架橋する計画だった。
 
この景観論争決着にも「崖の上のポニョ」が貢献している。
坂本龍馬が滞在し、いろは丸事件の交渉の場とした町屋が、旅館いろはとして、生まれ変わった。この建物を修復する途中、宮崎駿監督が訪れた際に建築図などを見て、今の建物をデザイン。地元のNPO法人 鞆まちづくり工房が2010年に開業し、現在に至る。二階のステンドグラスに宮崎駿監督のこだわりがある。
 
 
レトロな外観に魅せられた観光客が千鳥食堂を訪れている。
フェリー乗り場から見た外観。木造三階建ての家は、もう、建てられることはない。
食堂入り口
県道47号線を港方面に進むと
『流星ワゴン』は、西島秀俊、香川照之共演のテレビドラマ「流星ワゴン」のロケ地として知られる「しまなみ信用金庫鞆支店」がある。元は鞆信用金庫本店で昭和13年に建てられたものだ
阿伏兎方面から鞆の浦に県道4号線で入ったことがある。本当に狭路で、住民の不便さは理解できた。鞆未来トンネルは2024年度末に完成する。
鞆港に帰る途中、坂本龍馬が滞在した桝屋清右衛門宅がある。さk元龍馬の衣装を着た係員が案内してくれる。

廻船問屋を営んでいた「桝屋」は、慶応3年に起きた いろは丸事件の際、坂本龍馬が数日間滞在した商家だ。

命を狙われていた龍馬が「才谷梅太郎」という変名を使用し身を潜めたとされる屋根裏の隠し部屋を一般公開している。

 

近くの恵比寿神社に桝屋の印と桒田清右衛門の名を見ることができる。
港に帰ると、金毘羅灯篭が迎えてくれる。側にある石碑を読むと

鯛あみの はててふだんの 海原に

観光鯛網の季節も終わった。静かな鞆の浦をまた訪ねてみよう。
【HIS】旅行プログラム

 

 

 

 

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