南大門から、境内に入る。右側に鎮座しているのが八島殿だ。
八島殿
八島殿は、東寺が建立される前から鎮座する社で、社号の由緒は、日本の起源である大八洲瑞穂国である。祭神は地主神とも大己貴神だ。
弘法大師空海が東寺伽藍建立に先立ち、寺門造立成就、方位安全、法道繁盛の祈願をしたと伝わっている。
鎮守八幡宮
南大門から入って、左側に鎮座しているのが、鎮守八幡宮だ。
東寺が創建されたとき、王城鎮護を願って祀った社で、僧の姿をした僧形八幡神と二尊の女神が祀って在り、弘法大師空海みずからが彫ったものと伝えられている、わが国最古の神像です。と呼ばれる男神・武内宿禰像が付属している。平安時代に薬子の変を鎮めたと伝えられ、戦勝祈願の社として知られ、足利尊氏も祈願に訪れた。
灌頂院(重要文化財)
鎮守八幡宮前に灌頂院(かんじょういん)がある。
灌頂院は、儀式を行うための堂で、床は石畳、内部に仏像は安置されていない。 密教の奥義を伝えるための「伝法灌頂」や天皇の安泰を祈願する「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」などが行われる。 灌頂院には北門と東門があるが、通常はどちらも閉じられている上、定規筋の入った壁で囲まれているために、屋根しか見ることができない。直接灌頂院を見ることができるチャンスは年に2回。1月8日から七日間行われる後七日御修法(ごしちにちみしほ)の結願日にあたる1月14日の12時半からの1時間と、4月21日の灌頂院閼伽井の公開の時の10時〜15時。一年間に6時間しか、見るチャンスがない。 しかも両日ともじっくり見られる訳ではなく、暗がりだったり一部を拝観できるだけだ。 弘法大師空海によって創建が着手され、第二祖の実恵大徳のときに完成した。その後、焼失と再建が繰り返され、現在の建物は、寛永11年(1634)、弘法大師八百年御遠忌のときに徳川家光によってに再建された。 |