京都ひとり散歩(その13)~仲源寺・目疾地蔵 | 大根役者

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四条河原町から八坂神社に進む途中に、仲源寺がある。山号は寿福山。本尊は地蔵菩薩で、目疾地蔵ともいわれ、眼病に霊験ありと

言われている。

 

言い伝えによれば、平安時代中期に仏師定朝が、聖徳太子作の地蔵菩薩を胎内に納めた地蔵菩薩を造り、自ら開山となって開かれたと伝えられている。当初は四条大橋の東北にあったとされるが、その後衰微している。

鎌倉時代・安貞2年(1228)、鴨川が大雨による洪水に見舞われた際、防鴨河使の中原為兼が河原にあったこの地蔵菩薩像に止雨を祈ったところ雨がやんで洪水も治まったことから、この地蔵は「雨やみ地蔵」と呼ばれるようになり、霊験あらたかとされた。

朝廷から、「仲源寺」という寺号が下賜されたという。本尊の地蔵菩薩は当初「雨やみ地蔵」と呼ばれていたが、次第に「目やみ地蔵」と呼ばれるようになり、参拝すると目の病が治るとされ、参拝客が絶えなかった。

天正13年(1585)に現在地へ移された。

観音堂の千手観音坐像は重要文化財に指定されている。

地蔵堂

 

先斗町に近く、芸妓、舞妓の崇敬を集めている。【HIS】旅行プログラム