京都の路地 | 大根役者

大根役者

日常と街道の旅を続けています。ガスリーのHobo's LullabyとアズナブールのLe cabotin(大根役者)を友に

京都に行くと、僕は。まず、路地を歩く。京都では路地のことを「ろーじ」と呼ぶ。京都の路地には歴史と文化が包含されている。

平安時代、平城京から平安京に都が遷される時、中国に倣い、都市計画に条坊制が採用された。大内裏と羅城門を結ぶ朱雀大路をメインとして南北に通し、東西南北に大路・少路を張り巡らせ、碁盤の目のような街並みが作られた。その通りに到るための通りが路地だ。この道路インフラに沿って、人々が生活を営むようになり、路地は生活風景となり、今では、独特の路地(ろーじ)風景が形成された。京都の文化なのだ。

風景に溶け込むように、地蔵堂が存在する。清掃も行き届き、街の人たちとともに存在することがわかる。

京都の路地の形態として、袋小路(行きどまりになった通り)、辻子・図子「ずし」(突き当りの向こうが貫通している)

突き抜け(元々あった路地を建物などを貫通させ、その先へ突き抜けたもの)の三通りがあり、地名にも、その名が冠されたものがある。

地蔵堂を覗いてみると、京都の文化である化粧地蔵が祀られていた。

この路地には京都市民の生活が存在しているのだが、隠れた名店が存在している。

路地(ろーじ)巡りも京都の旅の楽しみなのだが、前述したように、生活が存在している。家を覗きこまないように注意しなければならない。昨年、没後40年を迎えた寺山修司のように、家宅侵入罪でつかまってしまうので、路地は、歩くだけにとどめたい。【HIS】旅行プログラム