70. 合唱の効果が他にも!! | 脳腫瘍の後遺症と2024年からは悪性リンパ腫と闘うマッキーの記録

脳腫瘍の後遺症と2024年からは悪性リンパ腫と闘うマッキーの記録

40代で余命宣告され、脳腫瘍手術〜リハビリを乗り越えた体験記です。

すみだの「国技館5000人の第九コンサート」

の練習で、思わぬ効果が私の体で

起こっていることに気が付きました。

 

2016年秋、右の舌と顎の痺れが、小さくなったことです。

16年も経ったのに変化が起こったのです。

 

私は、2000年2月に頭蓋底の脳腫瘍手術を

受けて、たくさんの神経の麻痺という、想定外の

後遺症が残りました。

 

嚥下は麻痺して、食べるのに5ヶ月、

さらさらの水を飲めるようになるのに7ヶ月、

かかりました。

 

手術で穴を開けた頭蓋骨は、直径3~4cmの穴が

空いたままです。

 

右耳の聴力を失い、右顔面麻痺で顎から舌

にかけてゴワゴワした痺れがあります。

声帯の右半分は、機能しません。

 

歌を歌うときには、

いつもより意識して口を開けています。

顔の筋肉を柔らかくしたり、動かしたり、

それが良かったのかもしれません。

 

24時間、顔の右下が痺れているので、

表情を変えるのは、気を使います。

にこやかに話す時は、顔の筋肉を緩めるように

意識して、口を動かします。

舌も早く動かすのは、辛いことがあります。

噛みたくないときに言葉を言い違えたり、

発音が変だったりします。

 

職場に復帰するにあたり、

テレビ朝日のアナウンサーによる

朗読講習会を受けたことがあります。

講習会の最後に、詩の朗読をCDに焼き付けて

プレゼントされました。私は、1ヶ所、噛んで

言い直したのが残っています。でも

そのときのアナウンサーのアドバイスは、

「恐れず、堂々と朗読すること。」

でした。伝えようと真心を込めたのであれば、

「間違っても恥じることはない。」

ということだったのです。

 

小学校教員という仕事柄、話さないわけには

いきません。復職するのに、この時の言葉は、

大きな自信になったのを覚えています。

一人芝居のように、おもしろおかしく、

時には、声色を使い分けて話していました。

 

2016年、合唱を始めて1年、私の顎の痺れが、

小さくなった気がします。楽になった様なのです。

 

もちろん、疲れたときは、痺れが大きくなります。

午後になると、午前中より痺れが強く、

話をしたくありませんでした。

だからといって、使わないのは逆効果

だったのでしょう。

 

合唱を続けて、痺れが小さくなったように感じるのは、

有り難い変化でした。