という事で退院日を迎えました。


と言っても、寝起きの検温も食事もいつも通り。

洗浄も帰る前にやっときましょうねーと

看護師さんがお迎えに来てくれた。


「いよいよ、入院生活ラストの洗浄ですねー!」

と主治医先生がおどけて言う

「感慨深いです」と返すと看護師さんが

「もうこのやりとり聞けないんですねー」と寂しがってくれた(笑)


最後なので気合入ったのか、何かに動揺したのか

洗浄の生食を出す機械が暴走して

下半身がびしょ濡れになるという事件が発生(笑)

先生も看護師さんも私も大笑い。

最後になんだよ!(笑)


洗浄も無事に終わって、部屋に帰って荷造り。

昨日大体やってたので細かいものをカバンに入れる。

帰る用の服に着替えたら、主治医先生が着てくれた。


「お!私服ー!いよいよですね」という先生に

「お世話になりました。先生に担当して頂いて

ほんとに良かったと思います。入院するの心細かったけど

先生が毎日来てくださるので安心できたし。」

「私も明るく対応してくれるのに、すごく救われてたよー

長引いて辛い思いさせたのに、そう言ってもらえて、嬉しい。」

「この病棟に入院する事は、もうないと思うけど(婦人科専用なので)

また外来で来た時は宜しくお願いしますね!」

「っていうか、もう来ない方がいいんだけどね(笑)」と

最後までいつもの調子で話をした。


この後は今後の通院での洗浄と検診の話。

後診断書を会社用と保険求償用を書いてもらうお願いをして


「ほんとにお世話になりました、また明日ー!」

「明日もしっかり洗うからね!」

と笑顔でご挨拶。


入れ替わりに両親が来て、受付から請求書がやってきた。


母に部屋に忘れ物がないかチェックをお願いして

清算してくる。

その後、看護師さんに再度忘れ物がないかチェックしてもらって

いよいよ病室から出る事に。


ちょうど朝のバイタルチェックの時間だったので

いろんな看護師さんに廊下で会った。

みんな「良かったねー!帰っても無理したらダメだよ!」とか

「あれ?パジャマ着てなくていいの?(笑)」とかそんな声を掛けてくれて

ご挨拶できるだけして、病院を出た。


こうして、私の生まれて初めての入院生活は終わった。


部長先生、主任先生、主治医先生、そして看護師さんたちと

最高のスタッフに囲まれて過ごした毎日は

きっと私のこの先の人生の糧になると思います。


長々と入院記を読んで下さった皆様、ありがとうございました。

この先、子宮筋腫の手術を受けられる方の

参考になれば嬉しいです。

今日は「秘密 THE TOP SECRET」を見て来ました。

スーツのイケメンいっぱいで幸せでした。が、

レディースデーで見たからいいけど、正規の金額だったら・・・って感じでした(苦笑)

映画を見た後もそんなに疲れてないので、体力は大丈夫そう。


で、術後15日目


明日がカウンセリングの日なので、今後どうなるのかを

主治医の先生の朝のお部屋訪問の時に聞いてみた

「明日退院とかって、今日急に決まらないですよね?」

「それはどうだろ?状態診てから部長先生とかと相談かな。どうかした?」

「明日カウンセリングの予約日だから、キャンセルの連絡入れなくちゃいけなくて

連絡は明日の午前中でもいいんだけど、出来れば今日した方が

あちらも困らないと思って」

「なるほどねー。分かった、任しといて!」


で、洗浄の時間。血腫は平均よりちょっと大きいかな?位まで小さくなってる。

「これだったらいけるかも?すぐ言って来るわ!お部屋で待ってて!」

挨拶もそこそこに主治医先生ダッシュ。

私も部屋に戻って、待機。


30分ほどして主治医先生がお部屋に来た

「明日退院していいよ!カウンセリング夕方って言ってたよね?

10時以降に清算だから、そこから帰っても間に合うよね!

ただ、明後日洗浄に来るのが条件だけど、それでいい?」


自分で言っておいて、急な展開にびっくり!


「いいんですか?無理を聞いてもらってないですか?

わがまま言ってごめんなさい」

というと

「精神衛生上、これ以上入院してたらメンタルに影響出そうだし。

体力回復してくると、頭が動いてくるからいろいろ考えちゃうでしょ?

そしたら欝っぽくなってくる事もあるんだよね。

それにカウンセリング受けられないのは、やっぱりしんどいと思うし

ここでのメンタルのケアとカウンセラーさんと話すのは、また違うから」

と説明してくれた。

「抗鬱剤飲んでるから、そこは大丈夫じゃない?」と冗談言うと

「まあ、あなたなら、鬱にはならないと思うけどねー」と返って来た

「抗鬱剤飲んでるけどねー」「ねー!」とブラックな会話を(笑)


その後、主任先生と部長先生が一緒にお部屋に来て

「退院おめでとう。良かったね!大丈夫と思うけど

もし帰ってから急変したら、救急で来て。」

「分かりました、救急車乗ってきます。

あの、私、主治医先生を困らせてないですか?」

「救急車に乗らないでもいいよ(笑) それと、主治医先生は困ってないから

そこは気にしないでいいから。こちらもまさか血腫がここまで大きいのが

できるなんて想定できてなくて。ちょっと辛い思いさせてしまったし」


その後、ざーっと退院してからこういう事があったら

救急で来るように、もし、夜中の場合はこっちの病院に行くようにと

説明してもらう。


この辺もすごく丁寧だなと感じた。

どういうのが急変かって、素人には分からないもんね。


2人がお部屋から出て行った後、時計を見ると

まだいつもの病院が開いてる時間。

なので、電話してカウンセラーさんに替わってもらう。


「明日行けるようになりました。なので予約そのままでお願いします」

「おめでとう、良かったね。あ、退院したいって無理言ったりしたんじゃないの?」

「ちょっと言ったかも?」

「治療に通いますとか言ったんでしょ?」


何で分かってるんだろう?(笑)


という事で、突如、退院が決まりました。






フラペチーノ発言は次の日も続いた(笑)

「お母さんに買ってきてもらったら?メールに欲しいやつ書いて

それを店員さんに見せるとか」と

看護師さんにからかわれる(笑)

「無理無理!スタバに入るとこから説明しなくちゃ!」

そんな話しをしながらバイタルチェック。


母がアマゾンから届いた本を持って来てくれた

(母は毎日来て、洗濯だ差し入れだと面倒見てくれてた)

一緒にクリームメロンパンも持って来た(笑)

「こういうの食べたいでしょ?」

確かにパンも食べてないから嬉しいけどチョイスがすごい。

しかし、持って来たのが夕飯前の微妙な時間だったので

この日の消灯後、テレビを見ながらその明かりでパンをかじった(笑)

美味しかったです。


この日は総回診の日で、お昼のバイタルチェックが終わった位に

産婦人科の先生全員と師長さんがお部屋訪問。

部長先生がいろいろと手術~術後の状態を説明してくれて

「もうちょっとだけ、我慢ね。スタバは退院してから好きなだけ行ってね」


この人にまで知られている!!

申し送り、すごいな。


そういえば、回診の時って、どういう状態でいたらいいんだろう?

たまたまベッドで座って本を読んでいたので

そのまま正座してみんなの方を向いたんだけど、

お代官様と農民みたいな絵になってしまった。

どうしたら失礼じゃない座り方なんだろう?

やっぱりベッドを起こして座るのがベストかしら?


回診の後、洗浄。

さっきは主治医先生と話せなかったので

洗浄しながらスタバの話したでしょー!とか

まさか言うとは!とかきゃいきゃいしてた(笑)

この先生のおかげで、入院生活が延びてもやっていけてるんだなと思った。


持って来てもらった本を読みながら夜を過ごす。

学生の頃よく読んでた京大名誉教授の森毅先生のエッセイ集。

頑張らなくていい、はみ出してもいいって書いてあって

(むしろ、はみ出した所で活躍するなんて面白いじゃないかとまで書いてある)

こんな内容の本を読んでたのに、すっかり忘れて適応障害にはまるなんてなぁと

ちょっと自己嫌悪。

でも、もう一度読み直して、私の今後に役立てたらいいよね。