みやみ別大走ったってよ2025④ | みやみの『住めばmiyako』

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その④

 

 

 

1時間44分なにがし。

やっべえタイムでハーフを過ぎ、一路大分に向かって進みます。

 

このへんはバンクになっていてその傾斜は走りづらく、いつでも日陰で寒いうえに道幅が広いため応援も遠く、毎年孤独を感じる区間。

 

今年もその瞬間が何度も訪れ、ただ前を走っていた女子ランナーさんが、同じくらいに自身のギリギリ具合をわかっているかのような走りをしていたため、その姿にわたしも孤軍奮闘。この区間を耐え忍びました。

 

そう、イマココに周りにいる人たちは、みんな一秒の余裕もないメンツ。ぜんいん黙々と己と闘い、タイムとかPBとかどーでもよくて、ただ完走だけを目指す戦友。

 

そのまま見慣れた大分の町へ。

 

25キロ過ぎてとったジェル(「俺は摂取す」)のおかげか、いったん落ちたペースがここで少し復活。町中でいただいた声援も後押ししてくれ(弁天橋手前ですごーい大きな声援いただきました!ありがとうございます!)、鬼門の30キロ地点も通過。

 

meguちゃんにもこの辺で応援いただき(ありがとうございます!)残り12キロ。さて、わたしはどこまでいけるだろう。

 

もう9回も走ってきた道だから。

その長さも苦しさもぜんぶ知ってる。

そしてなんども経験している

こっからが本当の別大だと。

 

最後までわからない、というのが今回の別大。じっさいこの後の12キロを自分がどんな風に走るのか全く予想できずにいました。

 

ただ、信じてたのは、ずーっと守ってくれてた別府の神様の存在(危ない宗教ではない)。完走できる可能性があると、神様が思ってくれたから、抽選に当たり、風邪も完治し、家族にも何事もなく、スタート地点に立たせてくれた。

 

だから、あとはわたししだいなんだろうと。

なら、わたしぜったい諦めない。

 

果てしなく長くつづくように見える産業道路。もう、ここからは一キロごとのカウントダウンしかない。12キロ先のゴールなんか考えない。

 

31キロ、32キロ…と、とにかく目指すは次の一キロ、そして次にくる関門。次をくぐれば次に繋がる、もうゴールはその先にしかないのだから。

 

そこで、最後の勝負に備え、渾身の思いでジェルを投入。

 

の、つもりが

やっちまったww

 

 



コレいっちゃん大事な場面じゃん笑い泣き

 

このダメージは地味にデカかったですね。25キロ以降なんもとれず、腹へったなーと思ったら、こんな仕打ちに遭うなどとチーン

 

このへんは、オフィシャルの給水も切れててですね。紙コップが出払ってしまったのか、テーブルにはでっかいペットボトルが置いてあるのみでコップが並んでおらず(ツワモノはその2ℓのペットボトルをつかんで飲んでたw)、まいったなーとダブルで鬱々。

 

ふと見ると、少し前にN森さんの姿が。二年前、20キロ関門のカウントダウンをともに聞いた仲間。その年はN森トレインのおかけでフィニッシュできたので、今度はわたしがひっぱる!と「車掌!いきましょう!」と声をかけて前へ。

 

そしてようやく折り返して35キロ。

横目で1分の貯金を確認。

 

1分しかない、けど1分ある。

てことは5分10までは大丈夫なんだな。

 

今考えれば、こんなふうに逆算してるだけでダメですね。5分10でいいじゃねーよ!全力でいけよ!ムキー

 

反対車線を見るとすでに35キロの関門時刻が過ぎたのか、「歩道に上がってください~」のアナウンスとともに収容車が。この光景は本当に怖かったですね。ほんとうに紙一重とはこのことだなと。

 

もうこのへんはとにかく5分10秒を最低ラインで進むことに必死。チョンキーさんの応援にもろくすっぽ応えられず。塩対応でホントさーせん!

 

必死すぎ

 


 

 

そうこうしているうちに、最後のジェルがとれなかったことが、にわかに不安になり、なんか持ってなかったかなと脳ミソをフル回転。

 

思い出したのがこいつ。

 


 

いつも持ち歩いているゴール直後用の足攣り対策グッズ。

 

こんなちっこい袋をポッケから取り出して、慎重にアミノを取り出し、それをおとさないように再びポッケに戻し、失敗しないよう封を開ける…

 

って、この数秒が命とりでしたww

 

おそらく慢心があったんですね。二年前は35キロ関門を11秒前に通過し、そっからラスト5キロを意地でキロ5まで戻し、関門ギリギリに間に合わせた自分がいたと。

 

なので、少々こんなことで手間取っても、1分貯金があればなんとかなるだろうと、どっかで思っていたんです。

 

なので、一度も時計を確認せず、勝手にキロ5ちょいで走っていると誤認。

 

周りの方も時計をちらちら見て特段ペースを上げることもしてなかったので、このペースで大丈夫なんだと勝手に思い込んでいたのです(バカ)

 

そして、見慣れた関門直前のマンション。

 

二年前はここで、沿道から「ダッシュすれば間に合う!」と的確な声がけがあり、そのとおりそのときダッシュした人がギリギリ関門通過したという奇跡があり、

 

今回も同じ場所で沿道の方がわたしより後ろの人に向かい、「〇〇さん、間に合うよ~!」と言っていたので、良かった、間に合うんだ、と心から安堵し右折。

 

そこまで来ると、40キロ関門はすぐそこ。それを確認し、やった!完走できる!と思った瞬間、

 

え?なに?おじさん?道に出てきた?

なにその赤い旗、白い旗も?

 

ちょっとまって

まだ関門通過したランナーの背中見えてるよ?

みんな前に向かって走ってるよ?

 

なのに

なんで

わたし

ここで止まってんの?

 

 

 

 

(つづく)