昨日は関東の開幕戦、榛名湖マラソンに出走したみなさま、大変お疲れさまでした。
一時は、いやもとい、一瞬ほどはエントリを検討したときもありますが、
いやいや、あぶねー、血迷わなくてヨカタ。
今のあたしにゃ完走すらムリげー
42.195キロなどという天文学的な数字に加え、アップかダウンしかないコース、ぐるぐるそれを5周半だ、と?
練習という位置付けで走られる方も多いようですが、自らこんなキッツイもんを金払って己に課すランナーの強さよ
入賞された方も
撃沈した方も
よい練習になった方も
這う這うの体で戻った方も
もうね、みんなスタート地点に立っただけでリスペクト。
42.195キロを走ろうとするその気持ちが、今はめっちゃ眩しいんだなあ。
◆◆◆
さて、そろそろ記憶の此方、そして各地のレースレポにうずもれて、全く需要がないと思われますが、しつこく登山マラソンレポつづけます。
10時にスタートした大江山縦走の部(23.5キロ)。運動公園を半周ほどして、そこから公道に駆けだします。
広い車道に出るまでは下り坂、そこからしばらく平坦のロード。特段の交通規制はされていないので、狭い歩道をトコトコと隊列のように進みます。(ポンと飛び出さないと抜け出せない)
1キロほどで左に曲がると、そっから登山口まで上りがつづきます。
最初は足柄の中ボスくらいでしょうか。道幅も広くなり、なんとか走れたので一人二人とパスしていきます。
記憶によると、登山口の最初のエイドまでは6キロちょい。早くも大ボスほどの斜面にふうふう言いながら登っていると、「みやみさんですか?」のお声掛けが
こんなところ(←失礼)で声かけてもらえるなんて嬉しいなーと、少し歓談。(T内さん!ありがとうございます!)だがしかし、お互い次第に声を出す余裕もなくなり、無言でゼーハー。この坂、どこまで続くんだ
こーなりゃたった6キロのこと。4キロすぎればあと2キロ。そんくらい意地で走ってやるわい!と手元の時計をみると、なんと未だ3キロちょい。
わたしの大江山登山マラソンは終わりました(終わってねーけど)
早くもそこからパワーウォークへ。
だって!3キロ走り切ったところで、そこからが本当の登山なんだもん!
そうそう、これは戦略的歩きと、自分自身に言い訳しながら、走ったり歩いたりを繰り返し、なんとか最初のエイドに到着。
その手前で沿道の女性から、「(女子の)10位以内には入ってるよ!」と声を掛けられ、なんだよ、こんな歩き倒してもまあまあ早い方じゃねーか、と、少し色気ヤル気が出てきたところで、エイドでフラスクにお水を補給し、いよいよ登山道に入ります。
まあ、これは若干過信でもありますがね。(勘違いともいう)
山歩きは少しばかり自信があって、そっからどんどんパスして上れたんですよ。特に岩場をガシガシ上るのは、富士登山競走の試走で鍛えられているので、数少ない得意パーツをすいすい上り、
到着した最高峰の千丈ケ嶽。
(自衛隊のおにーさんに撮ってもらった)
見晴らしがよくて、涼しくて、めっちゃ気分よく登頂し、さあ次のピークだ!と向かおうとすると、
ナニコノガレ場…。
どうやって降りるの…
もうね、怖くて一歩も足を踏み出せないほどの急斜面と、どこに足を置いたらいいのかわからないガレ場。
一歩差し出しては、ズルズルと滑り、二歩目を出す前に恐怖で止まり、そうこうしているうちに、後ろにはランナーさんたちが。
「どうぞ!先に言ってください!」
と、横に避けるや否や、上から夥しいほどのランナーが降ってきて(という表現が相応しいほどの速さ)、おそらく軽く50人には抜かれたでしょうか。もちろん上りでパスしてきた女子数人の背中もここで見送り、
わたしの大江山登山マラソンは終わりました(二度目)
て、だからと言って下らないわけにはいかず(あたりまえ)、半泣きでずるずる滑り降り、ようやく下り切ってまた上り。
ナニコノ生産性のなさ。
下るんじゃなかったよ(というハナシではない)
そんなこんなを繰り返し、
最後のピークに到着。
そこでスタッフさんに嬉しそうに伝えられたことは、
「あとは下りしかないからね!」
それはわたしには死刑宣告だお
ここからが本当の地獄でしたね。本気で下りしかなくて、怖いのなんの。ちょうど同じようにくだりが苦手な女性と、二人でひーひー言いながら進み、ようやくロードに出たのが残り9キロ地点。
ただ、そのくだりも足柄の大ボス~中ボスを延々下るくらいの激坂で(おそらくここで前腿破壊)、散々下らせておいてからの、平坦ロードで残り3キロ。
もうこっからは意地で走りましたよ。
トレイルがなんだ、こちとらロードランナー、3キロくらい走り倒してやるわ!と、謎の使命感で歩いている人を次々パスし、下りで抜かれまくった悔しさをバネに、
スタート時は調子よく下った坂道を、えっちらおっちら上り切り、運動公園に戻ってさらに半周(この半周がクソきつい)、
どっかから「7位くらい!」と聞こえてきて、ああキングがその辺にいるんだなーと、振り返る余裕もなくフィニッシュゲートへ。
ナニコレきっつい!
もうぜってー走らねー!!
と、思ってゴールしたはずなのに、やっぱり笑顔なんだなー。
(総括につづく)