謎のタマガワスピ練部(TSR)は、毎週火曜日固定なんすが、ここんとこずっと雨ですね。
当然、雨の中練習するようなストイックなチームでは全然ないので、あっさり今日は休講決定。
誰か雨オンナ若しくはオトコがいるんではないかと部員が詮索しておりますが、
そんなんあたしに決まってんじゃんドヤ
そんなこともあろーかと、朝一ぐるぐるしといたあたしグッジョブ。
しかし、走れども走れども、全然成長しない425(10キロPR)。
それでも毎週、点は打つ。
しつこさ(と可愛さ)だけが取り柄です。
そんな、ぐたぐたランからのお楽しみの読書タイム。
今日をもってようやっとこいつを読み終わりました。
ねこ部推薦図書 「旅猫リポート」
いかん、これ見ただけで泣ける。
ヤパイヤバイとは聞いてましたが、姉たち同様、序盤からずっぽり。ナニコノ涙腺破壊力。
内容を一言でいうと題名のとおり、「ねこがご主人と出会い、旅に出、お別れするまでのリポート」。
~~~以下ネタバレ~~~
のらちゃんだった一匹のねこが、交通事故に遭い優しいご主人(サトル)に助けられ、
そのまま家猫になり、「なな」という名前をもらい、二人仲良く暮らしていたところ、サトルにある事情ができ、ななと離れて暮らさなければならなくなる。
その引き取り手を探すため、銀色のワゴンで二人はいくつかの旅を重ね、
なかなか引き取り手が見つからないことに、実は二人で安堵していたところ、
いよいよその事情が抱えきれなくなったため、北海道の叔母さんのところに二人まとめて面倒を見てもらうことに。
その事情とはサトルの病気。
もう「たすからないにおい」のする病気。
結局間もなくサトルは入院、ななとサトルは離れ離れになるが、
サトルの面会に連れて行ってもらったななはそのまま逃げ出し、病院の敷地内でのら猫になる覚悟を決め、
一日一回車椅子で外に出てくるサトルを待ち伏せ、見つけては駆けより膝の上に乗り、二人だけの時間を過ごす。
だって、そばにいるって決めたから。
ぼくはサトルのねこだから。
サトルはぼくの唯一の相棒だから。
そんな二人の生活もサトルの死で終わりを告げる。最期はななに看取られながら。
ななは思う。
二人でみたものをぼくはずっと忘れない。
(旅で二人でみたものいろいろ)
「なな」という名前と
五年間という(一緒に暮らせた)月日だけで
ぼくはとっても幸せなんだ。
~~~ネタバレ終わり~~~
やっぱり思い出すのは、ちびのこと。
もうすぐ、亡くなってから一年半が経ちますが、まだ泣ける、そう、しつこいけど。
この本を読んで思ったのは、ああ、もう少し二人でどっか遊びにいけばよかったかなぁと。
極端に憶病で怖がりで実際は難しかったと思いますが
サクラを見せてあげたかった
海に連れて行ってあげたかった
山の景色を見せたかった
何処かにいくたび、ふとそんなことをつい思ってしまいます。
そして、正直、まだねこは飼えない。
もしかしたら一生飼えないかもしれない。
実家にいたときは、それこそ、入れ代わり立ち代わり様々なねこと暮らし、別れ、また新しく迎えてきたけど、たぶんそれはわたしにとって「ねこ」だったんだと思います。だからほかの「ねこ」で代わりがきいた。
そう、好きなのは「ねこ」だけど、
一緒にいたいのは「ちび」だけ。
今でも、それは変わりなく。
そんなちびと、本当はまだまだ一緒にいたかったけど、この本を読んで、それでも良かったなと思えるのは、わたしが看取ってあげられた、ということ。
絶対に一人にしないって約束してたから。
最期まで一緒にいてあげられてよかった。
「旅猫リポート」
時に、ななの一人称で語られる口調は、もしかしたらねこは言葉がしゃべれないだけで、本当にこんなこと思ってるんじゃないかと思わせてくれます。
そうだったら嬉しいな。
おんなじように「大好き」って思ってくれてたらいいな。
ねこだけでなく、大事なペット(家族)がいる方にお勧めです。
※とまあ、絶賛のわりに扱いが雑。大事な本ほど何度も読み返すのでいつもこんな目に。ちなみにカバーだけは先に外す。(上の写真はただのカバーw)