A Number of Directions | 「理想の俳優」に本当になる。

「理想の俳優」に本当になる。

演劇で自己実現。演劇集合体マキニウム代表、演技トレーナー槙文彦によるブログです。

「A Number of Directions」の稽古、始まってます。

 

「A Number of Directions」というのは、「多くの方向(演出)」という意味で、僕以外のマキニウムに参加している人達が脚本を書き、演出をし、作品を発表するという企画です。

 

去年の秋に「Makinium Five Directions」をいう企画をやりました。この時は5つの作品で「Five Directions」だったわけですが、今回はどうやら8作品になりそうです。

 

「Five Directions」の時にクオリティが高くて驚いたのですが、今回もクオリティの高い作品が集まりました。専門学校で教えていて思うのですが、脚本を書く潜在能力って、ほんとに誰にでもあるんだと思います。だからそれなりの練習をして書き続ければ、みんな書けるようになる。もちろんプロでやっていけるレベルになるかどうかは別ですが、普通に「おもしろい」と感じるレベルの脚本を書くチカラって、多くの人が身につけられるのだと思います。

 

そしてこれも専門学校で教えていて思うのですが、しかし、おもしろい脚本を書ける人が、その後専門学校を卒業してから継続して脚本を書いている人が少ないと思うのです。

 

一般的に考えて、「脚本を書ける」って結構なスキルだと思うのですが、なかなか継続して書いていく人は少ない。それはなぜかというと、一つの大きな原因は「演劇を作るのが大変だ」からだと思います。

 

演劇を作るには、演出をしなければいけない。演技指導しなければいけない。リーダーシップをとらなければいけない。ですからおもしろい脚本を書けたとしても、それを実際に上演するとなると結構なハードルがあるのです。このハードルが実はかなり高い。

 

ですからこの「A Nunber of Directions」は、そういう、「脚本を書いたけど、上演するのが大変だ」という作家がどんどん上演できる場になればいいと考えています。

 

マキニウムの演技法は、俳優が、自ら登場人物らしさと俳優自らの魅力を発揮して演じるという演技法ですので、演出が「演技指導」する場面が少なくなります。今はまだ未熟ですが、きっと将来、演技指導がゼロになる日が来るんじゃないかと思います。そして俳優が自らモチベーション高く参加すれば、演出の人の負担はより軽くなります。演出はBGMや、「ではけ」など、いわゆる「演出」に徹することができるのです。

 

パソコンが普及し数多くのあらゆる漫画を読んで育った人が多い現代、おもしろい脚本を書ける人はとても多くなりました。特に短編においては。この「A Number of Directions」から今後大活躍するような作家が出てくればいいなあと思っています。

 

生きる。輝く。楽しむ。Hyper Pleasure。脚本についてもこれは言えることで、より生きた、輝いた脚本をみなさまに届けられたらと思っています。

 

既に稽古は始まっています。公演詳細は後日発表させていただきます。