Bトレ室内灯を、もっと簡単に楽しむアイディア! | 美軌模型店の待合室

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店主の工作日記や、お客様の作品などを紹介しています。
一緒に工作を楽しみましょう!(^^)/

皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。

可愛くて、小さなスペースでも楽しむことが出来て
何と言っても手軽で簡単なのがBトレイン。

 

しかし、そこは鉄道模型を趣味とする者の宿命と言いましょうか

 

模型はやっぱり動いてほしい。

そして動くからには、やっぱりライトは点いてほしい!

特に、通常のNゲージ車両を見てしまった以上は

そう思うのは当然のことですよね(^^)

 

しかし、そこはBNトレの製品の意図として

恐らくそのために複雑化する事はなさらないようですので

何とか自分で改造しなければいけません。

そこで問題になるのは、

やはり台車から車体に至る通電系統の製作です。

 

私も色々と可能な限り考えてまいりましたが

たぶん現状でのファイナルアンサーは

「いつもの方法」で収斂するかもしれません(^^)

 

今日は、ちょっと頼まれ物がありまして

こんな車両に室内灯を入れました。

結果はこんな感じです!

IMG_20170218_104357763.jpg

西武のスマイルトレインこと30000系です。

以前にも同様の工作をしましたが

今回は増備分とのことで頼まれたものです。

 

この場を借りて個人的な連絡を失礼しますが

遅くなって申し訳ございませんでした、

と一言添えさせていただきます(+_+)

台車集電板の製造になかなか着手できず、

この持ち主さんにはかなりお待ちいただいてしまったのでした。

IMG_20170218_104352738.jpg

しかし、大変なのは集電板を作る工程であって

その取付自体はそんなに大変ではないと思います。

つまり、お客様は、私どもの意図するように

「思ったより簡単に」取り付けられるかと思いますが

如何でしょうか?

 

では工作にまいりましょう!
IMG_20170218_104353264.jpg

「室内灯製作キット」を使って回路を組み、

車体に取り付けたところまでは、

ご自身でなさったとのことでしたので

今回は台車の加工のみです。

 

T車集電加工セットN 軸距11.0mm用

一刻も早く発売していれば

きっと台車もご自身で組むことができたと思いますが

販売時期ばかりは私も最善を尽くすのみですので

恐縮するほかありません(^^;

IMG_20170218_104353758.jpg

ちなみに、点灯確認しましたところ不灯のため

床板を外して見たら、ブリッジのところにショートがありました。

これも修正して、再度床板を戻しました。

一旦配線を済ませて切断した銅線も、

再加工には少し短く、撚れてもいますので

同時に銅線も交換しました。

 

なるほど、

無被覆銅線 0.14mm×約15cm

という商品もなかなか有用だなあと

あらためて感じました次第。

結構ちょくちょく使いそうです。

一家に一袋、常備をおすすめします(^^)

 

などと自慢しているヒマがあったら

工作を進めましょう(笑)

IMG_20170218_104354307.jpg

このカトーの「小形車両用台車」の加工には

ちょっとコツがありまして

(もっとも、どの台車にも言える事なんですが)

 

いっぺんに2.0mmの穴を開けようとしますと

ドリルが突き抜ける瞬間の荷重が大きくなり

付け根のすびんだ形のこの台車の場合

ねじれて折れてしまう可能性がありますので、

ここは針でセンターを打ってから

1.0、1.5、2.0mmと穴を広げていき

最後に丸ヤスリでバリを仕上げて

引っ掛からないようにしました。

IMG_20170218_104354862.jpg

加工という加工は、以上で終わりです。

ここに台車集電板を差し込んで

車輪を組み戻せば完成です。

どうです?シンプルではありませんか?(*^^*)

 

装着状態を裏面から見ますと

これまた謀ったかのように

留め具っぽい突起が台車梁に見えるのですが

それは気のせいです(笑)

この丸い突起には保持力はありません^^

IMG_20170218_104355473.jpg

ここで車輪を嵌めてみたのですが

ほんのわずかに走行抵抗を感じましたので

集電板の軸穴のバリを少しだけヤスって取り除きました。

IMG_20170218_104356065.jpg

このバリ、実は意図的に残しているものです。

車輪や車軸の具合により、

もしバリを残したままでも支障なく車輪が回るなら

すなわち車軸に対する接触面積が増えますので

集電の確実性が増すことになるのです。

 

転がり抵抗を優先する場合はバリを落とし、

少し重くてもいいからチラツキをなくしたい、

という場合はバリを残しておくと良いでしょう。

また、バネを少しだけ伸ばし気味にしますと

それだけ接触圧が高くなりますから

同じように集電性と転がり抵抗を調整できます。

 

このへんは、何をとるかで

状況よってお好みで使えますので

どうぞTPOを楽しんでいただければと思います^^

IMG_20170218_104356582.jpg

組み付けた完成の姿がこちらです。

この「小形車両用台車」は何種類か形がありますが

今回のものは集電板が隠れて目立ちません。

ものによって、外から見えることがありますので

その際気になるようでしたら、台車の成型色に合わせて

黒や灰色に集電板の外側を塗装するのも有効です。

 

そして、履かせました!

IMG_20170218_104357763.jpg

実は今回のこの室内灯、

取付は私ではなく、この車両の持ち主さんの施工なのですが

 

レンズを使わず、3mmの砲弾型LEDを天井の中央、

つまりこの集中クーラーの真下に仕込んでおられたんです!

結構、イケてしまうものですね(^^)

 

もちろん光は完全に均一とはいきませんが

通常のNゲージ車両で、車端の光源に偏るのに比べれば

これは充分に及第点と言えるのではないでしょうか?

 

角度を変えて見てみます。

IMG_20170218_104357195.jpg

また、上の写真でご覧いただけますとおり

集電板も片側台車にだけ仕込んでいます。

もちろん両側集電に比べれば集電効率は半減しますから

走らせますと多少はチラつきますが

 

これもBトレの宿命で

動力車の牽引力がありませんから

走行抵抗を半分にする、と割り切れば

これもおおいに有効な判断です^^

 

そして最後に、気になるその走行抵抗の様子は

特別に動画にて大発表しましょう!

(おおげさだなあ。笑)

 

緑色のリレーラーが年代を感じますでしょうか?(笑)

 

まあ、こんなのでは伝わりにくいですけど

あからさまな抵抗感があるわけではない、

というのは見て取れるかと思います(^^)

 

これにて、Bトレの集電化には

グリーンマックスやカトーの台車を使うほか

「小形車両用台車」も選択肢に入れることができました!

 

ご参考になりましたら幸いです(^^)

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