皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。
可愛くて、小さなスペースでも楽しむことが出来て
何と言っても手軽で簡単なのがBトレイン。
しかし、そこは鉄道模型を趣味とする者の宿命と言いましょうか
模型はやっぱり動いてほしい。
そして動くからには、やっぱりライトは点いてほしい!
特に、通常のNゲージ車両を見てしまった以上は
そう思うのは当然のことですよね(^^)
しかし、そこはBNトレの製品の意図として
恐らくそのために複雑化する事はなさらないようですので
何とか自分で改造しなければいけません。
そこで問題になるのは、
やはり台車から車体に至る通電系統の製作です。
私も色々と可能な限り考えてまいりましたが
たぶん現状でのファイナルアンサーは
「いつもの方法」で収斂するかもしれません(^^)
今日は、ちょっと頼まれ物がありまして
こんな車両に室内灯を入れました。
結果はこんな感じです!
西武のスマイルトレインこと30000系です。
以前にも同様の工作をしましたが
今回は増備分とのことで頼まれたものです。
この場を借りて個人的な連絡を失礼しますが
遅くなって申し訳ございませんでした、
と一言添えさせていただきます(+_+)
台車集電板の製造になかなか着手できず、
この持ち主さんにはかなりお待ちいただいてしまったのでした。
しかし、大変なのは集電板を作る工程であって
その取付自体はそんなに大変ではないと思います。
つまり、お客様は、私どもの意図するように
「思ったより簡単に」取り付けられるかと思いますが
如何でしょうか?
「室内灯製作キット」を使って回路を組み、
車体に取り付けたところまでは、
ご自身でなさったとのことでしたので
今回は台車の加工のみです。
一刻も早く発売していれば
きっと台車もご自身で組むことができたと思いますが
販売時期ばかりは私も最善を尽くすのみですので
恐縮するほかありません(^^;
ちなみに、点灯確認しましたところ不灯のため
床板を外して見たら、ブリッジのところにショートがありました。
これも修正して、再度床板を戻しました。
一旦配線を済ませて切断した銅線も、
再加工には少し短く、撚れてもいますので
同時に銅線も交換しました。
なるほど、
という商品もなかなか有用だなあと
あらためて感じました次第。
結構ちょくちょく使いそうです。
一家に一袋、常備をおすすめします(^^)
などと自慢しているヒマがあったら
工作を進めましょう(笑)
このカトーの「小形車両用台車」の加工には
ちょっとコツがありまして
(もっとも、どの台車にも言える事なんですが)
いっぺんに2.0mmの穴を開けようとしますと
ドリルが突き抜ける瞬間の荷重が大きくなり
付け根のすびんだ形のこの台車の場合
ねじれて折れてしまう可能性がありますので、
ここは針でセンターを打ってから
1.0、1.5、2.0mmと穴を広げていき
最後に丸ヤスリでバリを仕上げて
引っ掛からないようにしました。
加工という加工は、以上で終わりです。
ここに台車集電板を差し込んで
車輪を組み戻せば完成です。
どうです?シンプルではありませんか?(*^^*)
装着状態を裏面から見ますと
これまた謀ったかのように
留め具っぽい突起が台車梁に見えるのですが
それは気のせいです(笑)
この丸い突起には保持力はありません^^
ここで車輪を嵌めてみたのですが
ほんのわずかに走行抵抗を感じましたので
集電板の軸穴のバリを少しだけヤスって取り除きました。
このバリ、実は意図的に残しているものです。
車輪や車軸の具合により、
もしバリを残したままでも支障なく車輪が回るなら
すなわち車軸に対する接触面積が増えますので
集電の確実性が増すことになるのです。
転がり抵抗を優先する場合はバリを落とし、
少し重くてもいいからチラツキをなくしたい、
という場合はバリを残しておくと良いでしょう。
また、バネを少しだけ伸ばし気味にしますと
それだけ接触圧が高くなりますから
同じように集電性と転がり抵抗を調整できます。
このへんは、何をとるかで
状況よってお好みで使えますので
どうぞTPOを楽しんでいただければと思います^^
組み付けた完成の姿がこちらです。
この「小形車両用台車」は何種類か形がありますが
今回のものは集電板が隠れて目立ちません。
ものによって、外から見えることがありますので
その際気になるようでしたら、台車の成型色に合わせて
黒や灰色に集電板の外側を塗装するのも有効です。
そして、履かせました!
実は今回のこの室内灯、
取付は私ではなく、この車両の持ち主さんの施工なのですが
レンズを使わず、3mmの砲弾型LEDを天井の中央、
つまりこの集中クーラーの真下に仕込んでおられたんです!
結構、イケてしまうものですね(^^)
もちろん光は完全に均一とはいきませんが
通常のNゲージ車両で、車端の光源に偏るのに比べれば
これは充分に及第点と言えるのではないでしょうか?
角度を変えて見てみます。
また、上の写真でご覧いただけますとおり
集電板も片側台車にだけ仕込んでいます。
もちろん両側集電に比べれば集電効率は半減しますから
走らせますと多少はチラつきますが
これもBトレの宿命で
動力車の牽引力がありませんから
走行抵抗を半分にする、と割り切れば
これもおおいに有効な判断です^^
そして最後に、気になるその走行抵抗の様子は
特別に動画にて大発表しましょう!
(おおげさだなあ。笑)
緑色のリレーラーが年代を感じますでしょうか?(笑)
まあ、こんなのでは伝わりにくいですけど
あからさまな抵抗感があるわけではない、
というのは見て取れるかと思います(^^)
これにて、Bトレの集電化には
グリーンマックスやカトーの台車を使うほか
「小形車両用台車」も選択肢に入れることができました!
ご参考になりましたら幸いです(^^)
-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-
「いいね!」と思ったら、おひとつクリック!
にほんブログ村
鉄道コム
応援よろしくお願いします(*^^*)
-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-
工作記大募集中!!
美軌模型店サイト「みんなの工作室」は、模型屋さんのショウウウィンドウのように、お客様同士で作品を見たり飾ったりするのをお楽しみいただくコーナーです。
当店製品に何か関連があるものでしたら、車両・レイアウトなどジャンルは問いません。
もちろん初心者からベテランまで大歓迎!
ご応募の方に粗品進呈中です。どしどしご応募くださいね!
>>>詳しくはこちらまで!
↓↓「みんなの工作室」は、こちらからどうぞ
集電加工&電子工作編!!
きらめきライト工作 「水平型&垂直型」編!!
きらめきライト工作 「室内灯&Bトレイン」編!!
ディテールアップ編!!