瞬間接着剤を使ったときの白化を防ぐには | 美軌模型店の待合室

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一緒に工作を楽しみましょう!(^^)/

皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。

平成に甦るGMの80系! その25

 

塗装の済んだ手摺をひと晩寝かせて乾燥させ

いよいよ今日は固定して完成させます!
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塗装した時、引き出して作業しましたので

それを引っ込めて、定位置に場所を決めます。

 

塗料を塗り重ねた分、

見た目に太くなったという程ではないにせよ

手摺の線材は多少太くなっています。

 

そのため、塗る前はスポスポと穴を通っていたものが

この段階だと動きが渋くなっているはずです。

動きにくくなった分、位置決めもやりやすくなります。

 

手摺の出っ張り具合というのも

たぶん作者それぞれの個性が出るところでしょうね(^^)

さりげなくキメたければ、少し低めに。

どうだ俺様は精密だぞう!!と主張する感じなら高めに。

 

もちろんスケール通りに作れば無難でしょうし

この0.15mmの燐青銅線は、実物換算すると2.25cm。

太さもスケールに遠くないですから

ファインスケールで作ることも可能です。

ここは正解はなく、お好みでしょうね(^^)

 

ちなみに私はと言いますと

「本当は高めが好きだけど

別の理由でそこそこスケール通り」

という感じです。

なぜなら・・

IMG_20161020_225002084.jpg

粗末に扱っても壊しにくいように!

です(^^ゞ

そのへんに置きっぱなしにするし

ポイントで脱線すれば、ひっくり返ることもあるし

 

その点、燐青銅の丸線で手摺を作りますと

多少のショックはポヨンと受け流します。

側面の手摺など、つい無意識にそこを持ったりしますが

普段使いの耐久性は、やっぱり断トツです。

 

昔は0.3の真鍮が一番細かったものです。

さすがにNゲージには太すぎました。

スケールで4.5cmだと物干し竿クラスですもんね(笑)

 

今は0.2のステンレスやピアノ線は比較的流通してますが

鉄系は、曲がりにくいかわりに、曲がったら戻りません。

 

0.15mmの燐青銅線

15cmが6本で税別100円です。

ぜひお手元にどうぞ(^^)

 

・・はい、すみません(笑)

IMG_20161020_225002576.jpg

位置を決めたら、いよいよ接着します。

通常の粘度の瞬間接着剤を爪楊枝につけて

1本1本の手摺の足元に少量ずつ付けていきます。

 

ちなみにサラサラタイプだと

ちょっと流れてしまった時に、

表面に回ってしまうと大惨事になりますので不適。

ほぼ厳禁レベルだと思います。

 

逆に、木も晴れるような高粘度タイプだと

次の工程で困りますのでまた不適です。

 

何をするかと言いますと

ちょっぴり久しぶりの登場かもしれませんね(^^)

「瞬間パテの粉」

これを盛大にぶっかけて、

盛った瞬間接着剤を即時硬化させます!

 

もちろん、こぼれる粉はもったいないので

作業はビンの上で。

とんかつにパン粉をつける時みたいな感じ?

何だそれ(笑)

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たっぷりと各接着部分に粉をかけたら、

余計な粉を落とします。

接着部分以外は、そこに粉が滞留する理由がないので

余分にかけた分は全部落ちて

先程接着剤を盛ったところだけ白い山になって残ります。

 

この状態になれば、

瞬間接着剤の付け忘れも一目瞭然です。

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すべての手摺の足が接着されているのを確かめたら

きれいなハケで全体をきれいに掃いて完了です!

 

うまくいきました!

うまくいかなかったのは、

嗚呼何も伝わらないこの写真よ!(笑)

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さて、標題につきまして。

実はここからが重要なんです(^^ゞ

 

この後、すぐに扇風機の前に置き

数時間くらい風に当てておきました。

何故かと申しますと・・

 

瞬間接着剤は、固まったように見えた後も

実は完全硬化までの間にガスを発生し続けます。

においを嗅いでいただくと判ると思います。

あのツーンとした、溶剤とはまた違う薬品臭ですよね。

 

で、そのガスをそのまま滞留させておくと

接着部分の周囲に定着してしまい

あの粉をふいたような「白化現象」を起こしてしまいます。

 

塗装前であれば別に問題ないんですけど

塗装後の白化はどうしようもありませんので

ならばそれを飛ばしてしまえば良いではないか!

というわけですね!

 

もう随分前になりますが、

以前それで自作した客車を白くしてしまった事があり

(忘れもしないマロネロ38。笑)

以来いろいろ試した結果、

最も有効だったのがブローでした。

 

今回も、風を当てる寸前の状態で

内側・外側とも今のとこ白化は認められませんので

このまま風に吹かれていれば

成功は間違いないかと思います。

 

ん?明日真っ白になっていた方が

ブログ的に面白いですか??

いやー、私はそのオチは遠慮しておきます。

それに、どうせ他のところで笑えるミスも起こしますので

またの機会って事でご容赦下さい(笑)

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