メッキを傷めないで車輪を研磨する最適工具は | 美軌模型店の待合室

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一緒に工作を楽しみましょう!(^^)/

皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。

EF58を復活させよう!その2

 

今日は車輪メンテの続きです。

クリーナーもダメ、溶剤もダメ、

ならば最終手段は削り落とすしかないわけでして

 

昨日の作業終了時、イソプロピルアルコールに

ダメモトで漬けておいた車輪が、

やっぱりダメなのを確認したら・・(笑)

IMG_20160518_012002924.jpg
真鍮のワイヤーブラシをリューターに付けて

綿棒には薄めた金属研磨剤を染み込ませておき

微量の研磨剤を車輪に塗布してブラシをかけました。

 

真鍮のブラシを使ったのには理由がありまして

昔、ピカールのような研磨剤をつけて

バフで研磨したところ、削れすぎてしまい

メッキが剥がれて車輪がまっ黄色になるという
全く取り返しのつかない失敗をした事がありまして(^^;

 

工具や道具と工作物の、こういう「ケンカ」は

それぞれの硬さの比較で使い方を考えると

失敗が少し減ることがあります。

 

例えば研磨剤は、

粒の硬さでいえば石ころに相当しますから

石ころは、自らダメージを受けながらも

相手の真鍮をやっつけてしまいます。

 

ちょっと今回の工作から離れた喩えですが

真鍮同士のハンダ付けで、余計なハンダを削りたいとき

真鍮のブラシを使えば、真鍮の表面は削られず

真鍮より柔らかいハンダ(鉛や錫の合金)は削れる、

という感じです。

 

今回の場合、クロームっぽいメッキ層と真鍮ブラシの

どちらが硬いか、化学的に説明する知識はありませんが

少なくとも、多少の摩擦や衝突で剥げるような差はないはず。

その上で、車輪の謎の汚れが真鍮より少しでも柔らかければ

汚れだけが取れるはず・・

 

と、なんでしょうねこの説明下手は(笑)

まあ、百聞は一見に如ず。ということで

IMG_20160518_012003327.jpg

やってみたら大成功しました!!

上が研磨前、下の3軸が研磨後です。

非常に集電の良さそうな見た目に生まれ変わりました(笑)

 

また車輪の踏面はもちろん、車軸の付け根も

集電に重要な箇所ですから

ここも念入りに研磨しておきました。

研磨後は多めのレールクリーナーをつけて拭き上げます。

研磨カスが黒く取れると気分爽快です^^

IMG_20160518_012003716.jpg

トラクションタイヤはカトーの電気機関車用を使いました。

寸法が合っているのか、よくわかりませんが

前回D51ですら、このEL用の6mm径ゴムでうまくいったので

見た目は問題なさそうだし、

走りさえすれば、まあいいかなと^^

 

はたして、組み戻して試運転した結果は

IMG_20160518_012004356.jpg

6軸集電、なかなか素敵ですねえ(*^^*)

指に衝突させてみたかぎり、牽引力も強そうです。

この頃のダイカストの固まりみたいな動力の、最大の利点です。

こんな骨董品ですから、当然フライホイールはありませんが

スロー運転中もギクシャクすることなく

当時の性能なりに完全復活しました。

 

やっと、これで機関車として使用に堪えることを

確かめることができました。

あとは先台車をクリーニングして組み戻して・・

 

ああ、忘れてた。

車体か(笑)

さすがに、ついていた車体は

あまり使う気になりませんので

ちょっと面白いことをやってみようと思います。

 

「早くオレに客車を牽かせろ!」と、

棚に一旦退避中の車体が語りかけてくるようです。

この前面の2枚窓、どこかそういう人間味があるんですよね^^

 

今日は車輪清掃で終わってしまいました。

走りを確認した台車は、面倒ですけど一旦分解して

白い塗料の付着した台車枠をイソ風呂に投げ込んで終了です。

 

目立たない部分ですが

先台車の手摺というか、解放テコまわりの造形も

今回の車両は奇跡的に無事でしたので

これで車体さえスポッと嵌れば

意外と完成は近いような気もしますが、どうでしょうね。

 

まあ、そう言って順調に終わったケース、

ほとんど無いですよね(笑)


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