皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。
EF58を復活させよう!その2
今日は車輪メンテの続きです。
クリーナーもダメ、溶剤もダメ、
ならば最終手段は削り落とすしかないわけでして
昨日の作業終了時、イソプロピルアルコールに
ダメモトで漬けておいた車輪が、
やっぱりダメなのを確認したら・・(笑)
綿棒には薄めた金属研磨剤を染み込ませておき
微量の研磨剤を車輪に塗布してブラシをかけました。
真鍮のブラシを使ったのには理由がありまして
昔、ピカールのような研磨剤をつけて
バフで研磨したところ、削れすぎてしまい
メッキが剥がれて車輪がまっ黄色になるという
全く取り返しのつかない失敗をした事がありまして(^^;
工具や道具と工作物の、こういう「ケンカ」は
それぞれの硬さの比較で使い方を考えると
失敗が少し減ることがあります。
例えば研磨剤は、
粒の硬さでいえば石ころに相当しますから
石ころは、自らダメージを受けながらも
相手の真鍮をやっつけてしまいます。
ちょっと今回の工作から離れた喩えですが
真鍮同士のハンダ付けで、余計なハンダを削りたいとき
真鍮のブラシを使えば、真鍮の表面は削られず
真鍮より柔らかいハンダ(鉛や錫の合金)は削れる、
という感じです。
今回の場合、クロームっぽいメッキ層と真鍮ブラシの
どちらが硬いか、化学的に説明する知識はありませんが
少なくとも、多少の摩擦や衝突で剥げるような差はないはず。
その上で、車輪の謎の汚れが真鍮より少しでも柔らかければ
汚れだけが取れるはず・・
と、なんでしょうねこの説明下手は(笑)
まあ、百聞は一見に如ず。ということで
やってみたら大成功しました!!
上が研磨前、下の3軸が研磨後です。
非常に集電の良さそうな見た目に生まれ変わりました(笑)
また車輪の踏面はもちろん、車軸の付け根も
集電に重要な箇所ですから
ここも念入りに研磨しておきました。
研磨後は多めのレールクリーナーをつけて拭き上げます。
研磨カスが黒く取れると気分爽快です^^
トラクションタイヤはカトーの電気機関車用を使いました。
寸法が合っているのか、よくわかりませんが
前回D51ですら、このEL用の6mm径ゴムでうまくいったので
見た目は問題なさそうだし、
走りさえすれば、まあいいかなと^^
はたして、組み戻して試運転した結果は
6軸集電、なかなか素敵ですねえ(*^^*)
指に衝突させてみたかぎり、牽引力も強そうです。
この頃のダイカストの固まりみたいな動力の、最大の利点です。
こんな骨董品ですから、当然フライホイールはありませんが
スロー運転中もギクシャクすることなく
当時の性能なりに完全復活しました。
やっと、これで機関車として使用に堪えることを
確かめることができました。
あとは先台車をクリーニングして組み戻して・・
ああ、忘れてた。
車体か(笑)
さすがに、ついていた車体は
あまり使う気になりませんので
ちょっと面白いことをやってみようと思います。
「早くオレに客車を牽かせろ!」と、
棚に一旦退避中の車体が語りかけてくるようです。
この前面の2枚窓、どこかそういう人間味があるんですよね^^
今日は車輪清掃で終わってしまいました。
走りを確認した台車は、面倒ですけど一旦分解して
白い塗料の付着した台車枠をイソ風呂に投げ込んで終了です。
目立たない部分ですが
先台車の手摺というか、解放テコまわりの造形も
今回の車両は奇跡的に無事でしたので
これで車体さえスポッと嵌れば
意外と完成は近いような気もしますが、どうでしょうね。
まあ、そう言って順調に終わったケース、
ほとんど無いですよね(笑)
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