すっとぼけた女

病み明けの昨日、
用があって、隣町に行った時、
ひとつのとある公園の横を
車で通った。

懐かしい。
この公園といえば・・・

去年の今頃だったかな。

私と子供たちは、
日本人妻の友達親子と一緒に

どういう流れか
その公園に行くことになった。

夕暮れ前の
暑くもなく、寒くもない日。

住宅街の中の公園とあって
大勢の子供たちと
それを見守る大人たちで
溢れかえっていた。

私と友人が
公園のベンチに
座っていたら

友人の向こう側に
トルコ人のおばちゃんが
どすっと座り、
友人と話し始めた。

話が途切れた時、
友人は私にこう言った。


「このおばさん、私の
知り合いによう似てるわ～」

「仲良さそうだけど、
初めて会った人？」

「うん、初めて～」

「へ～。そうなんだ～」


その後も、友人は
知り合いに似てるという
おばさんと話し続けていた。

30分程経った頃だろう。
友人は、いきなり

きゃ～～～～～！！！！！
と、奇声をあげた。

いきなり何？と思うと、
今度は笑い始めた。

ひゃ～ひゃっひゃっひゃっひゃっ

何事かと話を聞くと、
知り合いに似ていたおばさんは、
知り合いのおばさんだったんだと。

一人笑い続ける友人を挟み、
目が点になるおばさんと私。

おばさんは最初っから
彼女と分かってて話しかけて
来たのだそう。

公園の一コマでのシュールな笑い・・・

大好物です

赤鬼さ～ん、
これからもすっとぼけた笑い
期待してま～す


 　 　


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