鬼嫁の訓練の日々 | カッパドキアの青鬼嫁日記

カッパドキアの青鬼嫁日記

ストールの専門店・まきもの屋さんスタッフのブログ。
気付けばトルコ・カッパドキアで鬼嫁に…。
トルコでの結婚から子育てまで、
鬼嫁のどーでもいい日々をお届けしま~す。

最近、パザル(青空市場)で
買ったヒット商品。

これっ。


 


小さめの穴がついたボウル。
何気なく買ったけど、

お米も野菜も果物も
お豆もちゃちゃっと洗えちゃう。

取っ手がついているから
片手で作業できるし、
ほんっとーに重宝している。

トルコによくある
ふちがギザギザの
しょっぼーーーい
プラスチック製品じゃなくて、

しっかりと作ってあって、
なかなか物がいい。

これが、 お値段2リラ(約100円)~。
おっ買い得~

もうすぐ日本に帰国する予定の青鬼。
トルコのお土産を
ひと通り配り終えて、
ネタが尽きてきた。

そうだ!
料理好きな姉や友達に配るお土産に
これも入れちゃえ~と思って、
早速パザルに行ってみた。


 


週に一回のパザルは
毎週金曜日。

パザルには、雑貨屋さんが
4~5軒ほど連なってるんだけど
これが置いてあるのは
いちばん左のお店のみ。

ここのおっさん、口は悪いけど
品揃えもいいので
ここで買うことが多い。

道端に積み上げられたボウルたち。
でも、残念。白がない。

オレンジとか青とか
紫とか原色ばっかり。


「おっさ~ん。このボウルの白ある~?」

「ある色を買って行け!」

「いや、白がほしいんだけど。
5個くらい」


「分かった。来週持ってくる」

「5個買ったら
おまけしてくれる?」

「1個3リラだ」

「この前、2リラだったのに??」

「3リラだ」

「いっぱい買うのに値下げないの?」

「3リラだ」


なんて商売するんだよ~。
足元見やがって~。
でも、やっぱりほしいから
5個注文して、帰宅した。


 


翌週のパザルの日。
風と小雨が入り混じっていた。

17時頃パザルに行ってみると
おっさんの店だけ
早じまいしていた。

「おっさん、早く帰りやがって~。
仕事しろよ~」

なーんて、呟きながら
野菜と果物を買って家に帰った。


 


翌週のパザルの日。
いいお天気。

あのボウルあるかな~?と
雑貨屋の前を見ていたら

目の前におっさんが
突っ立って
私を睨んでいる。


「おい!お前!
何で来なかった!」

「あ、おっさん」

「何で来なかったって
聞いてるんだ」

「は?」

「お前がボウルを注文したから
俺は持ってきて取り置きしてたんだぞ。

お前が買いに来ないから
売れてしまったじゃないか」

「は~???私は来たよ!!
店を早く閉めたのはそっちだろ!!」


「嘘をつくな!」

ぷっちーん。

「ついてない!
よく思い出せ!

先週、風と雨の天気で
おっさんは早く店を閉めて
帰っただろう!!」


「・・・・・・・(おっさん、考え中)」

「わたしは、来た!!!」

「その通りだ・・・」



むかつくわ~~、おっさーーん。
言いがかりつけてきやがって~~。
売れたならいいじゃないか。

なんで、たかだか1週
買いに来なかっただけで

かよわい(?)日本人妻に
言いがかりをつけるんだ。
ぶつぶつ・・・

今まで青鬼を睨んでいたおっさん、
ころっと態度を変えてきた。

「で。5個注文する?
来週持って来るよ



 


お客様は神様です。
な~んて言葉聞いたら
おっさんひっくり返っちゃうよ。

昔だったらきっと
言いがかりをつけれらた時点で
「ごめんなさい」と平謝りだったろう。

私も強くなってきたもんだ・・・

鬼嫁になるためには、
おっさんからの言いがかりにも
負けてはならぬ!

こうやって、カッパドキアの鬼嫁は
鍛え上げられていくのでした・・・


     


ランキングに参加中です。
ワンポチの応援、よろしくお願いします。